次世代コミュニケーションプランニング

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797368741

感想・レビュー・書評

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  • 思考を整理すると同時に、背景を分類し顧客のオーダーにいかに応えて解を出すか、というフレームワークの部分でも参考になる。幅広い領域をカバーしているので、企画担当者やメディア担当者には読みやすいと思う。

  • あまり印象に残る部分がありませんでした。
    また改めて読んでみたいと思います。

  • メディアプランニングではなくコンテクストプランニング。わかるようでわかってない人が多いので、このパラダイムについてのロジックをしっかり押さえて仕事したい。

  • マーケティングという概念について、非常に面白い視点でまとめていて、かつ具体的な良本。
    かなり前から筆者が推奨していた独自のマーケティング理論をまとめた本のようだ。

    ただ非常にわかりやすく、また私にとって新しい観点が身に付いたと思う。

    WEBマーケティングだけではなく、幅広いマーケティング全般の理論になるので、
    いろいろな応用ができるアイディアが転がっていた。

    特に「ユーザをどう囲い込むかではなく、ユーザにどう囲い込まれるか」という視点は
    常に持っていなければならないと思った。

    下記一部抜粋。

    マッカーシーの4P ⇒ ラウターボーンの4C
    Product ⇒ Customer value
    Price ⇒ Customer cost ※お金だけではなく、時間や労力なども含む
    Place ⇒ Convenience
    Promotion ⇒ Communication

    マクルーハンのメディア論
    ・身体の拡張
    ex) テレビは視覚の拡張、電話は耳や口を拡張する
    ・身体の縮小
    ex) 恋人がそれぞれの大切なモノを交換すると形見のようになる。つまり2人をつなぐメディアとなる

    メディアの役割
    マスメディア:興味換気
    WEB:理解促進
    「続きはWEBで」というCMを行い、それぞれのメディアの特性を活かすように
    複数のメディアを使うことをクロスメディアという。

    5人のプロフェッショナルが出した5つのアイディアが
    1,000人のアマチュアが出した1,000のアイディアに勝つとは決していえない時代に入った。

    マーケティングはユーザがいるところに「出て行く」のだから、
    「ユーザはホスト、企業はゲスト」ということを忘れてはならない。
    だからいかにしてユーザを囲い込まれるかを考えるのではなく、
    うまく囲い込まれるにはどうしたらいいかを考えるべきだ。

    口コミマーケティングは、
    「シカケ(人に伝えたくなるネタ・情報)×シクミ(人に伝えやすい機能・ツール)」
    という公式で表すことが出来る

    コンテクスト:共有できるテキスト
     ※同じ言葉でも使う場所や人によって意味が変わる。その背景を含んだテキストを言う

  • 分析方法確認

  • 長年、広告業界を引っ張っていった著者ならではの具体的な事例を中心としたコミュニケーションプランニング手法に何度も頷かされた。「CGM→UGC」の考え方も納得。企業の様々な取り組みにユーザを取り込もうとするのではなく、こちらからユーザの中に巻き込まれていこうとする姿勢の大切さ。ユーザに囲い込まれるためのプラットフォームを構築する。「シカケ×シクミ」、(シカケ)は「人に伝えたくなるネタ・情報」、(シクミ)は「人に伝えやすい機能・ツール」、これが口コミマーケティングの基本とのこと!

  • 広告の現在地までの流れがまとめられていて、勉強になった。学生としての感想なら、学問的な知識と現場での経験が合わさり活かされるって話を聞けただけでも収穫。モノ・サービスを「伝える」から「文脈に埋め込む、文脈をつくる」

  • コミュニケーションデザインの教科書

  • 広告とは、マーケティングとは何か、この本を読んで少し理解することができました。

  • スケダチのというか、mediologicのタカヒロさんの本。図書館で借りた。
    200ページあるも具体例がもう少し欲しい感もあるが良書。コンテクストプランニングやコミュニケーションプランニングについて。ここがイイんです、と伝えたところで、そしてきちんと伝わったところで消費者は買ってはくれない。そんな時代にどうするのが良いか、の思考書。なかなか理解してくれないんだよなあ、と思いながら共感。
    以下メモ。
    ●今やCMコンテではなく、キャンペーン構造そのものを提案する時代。
    ●オーダーからオファーへ。代理店マンが見極めるのはまずここ。オーダーを受けたのに、こうするべきだ、と出してしまう。オファーを受けたのに、いろいろオリエンされないとできません。
    ●商品とお客様が握手してもらうか。いい商品サービスなら広告がなくても売れる。とすると広告の役割は?伝えるではなく、会話する。
    ●メディア論の中で、情報を伝達するものがメディアではなく、メディアそのものがメッセージであり、根本的に変わる。
    ●ソーシャルメディアの運営者は基本的に自分たちでコンテンツを作らない。書き込むアップするのもすべてユーザー。
    ●ユーザー巻き込み型企画ではなく、ネットでは、企業が巻き込まれていくことが重要。そして何かの時のための予算の一部を残しておき、タイムリーに対応させる。
    ●クチコミマーケティングと言われているものの多くは、人を媒体枠として売っている。ブロガーに書かせる、Twitterでつぶやかせる、すべてPVやフォロワー数を部数に換算しているだけ。単に新しいメディアを使ったリーチ型広告。
    ●クチコミを考える際は、商品そのものによるクチコミ能力をみる。補強するために初めて次のステップに。
    ●商品そのもののクチコミ能力には、一目に触れやすい、他人を巻き込むと利便性が増す、の二つ。
    ●バズは話題になる企画、バイラルはどう拡がるかの企画。仕掛けと仕組み。
    ●周辺に何人いるか。自然に勧められる仕組みは。レストランガイドの場合は「誰か」とレストランに行く。選んだ飲食店のURLかメールに貼り付けやすいか、共有ボタンがあるかないか。単純だが効果あり。インセンティブはクチコミの後押しになるが、自然に発生させるものではない。
    ●書かせるのではなく、書いてもらえる、ように何を仕掛けるのか。
    ●今時、この商品はここがイイんです、と一方的に伝えたところで、たとえそれがきちんと伝わったとしても買ってはもらえない。
    ●行動原理や背景からインサイトを導き出したら、その行動原理や背景に対し、どういうストーリーなら受け入れられるか、どんなストーリーを開発すべきか、という思考に変える必要がある。
    ●鼻パックのメーカーが以前は、鼻の毛穴に詰まったカスを取ってスッキリ出かけよう!のCMだったのに対し、毛穴に詰まったカスをじっくり眺めるのが好き、みたいなストーリーが受け入れられると構築し、CMを切り替えた。
    ●AIDMAからA注意I興味S検索C比較E検討T試行A購買S満足S共有RリピートRロイヤル化XS/US拡大購買

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著者プロフィール

マーケティングエンジン代表取締役社長CEO/共同創業者。1970年生まれ。博報堂、博報堂、電通、Googleを経て独立。2012年2月、インタラクティブ領域の企画を強みにしたマーケティングコミュニケーション設計を手がけるスケダチを創業。同年8月、ソーシャルメディアプロモーション事業を手掛けるコムニコと共同で日本初のインバウンドマーケティングエージェンシーとなるマーケティングエンジンを設立。著書に『次世代コミュニケーションプランニング』(小社)、『次世代広告テクノロジー』(共著、同)、『フェイスブックインパクト』(宣伝会議)、『図解実務入門 よくわかる広告ビジネス』(日本能率協会マネジメントセンター)ほか。

「2013年 『インバウンドマーケティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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