ソフトウェアシステムアーキテクチャ構築の原理 第2版 ITアーキテクトの決断を支えるアーキテクチャ思考法

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  • Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797376722

作品紹介・あらすじ

ITアーキテクトが、「ステークホルダ」を満足させ、なおかつ堅牢なシステムを開発するために必要となる基本概念が「ビューポイント」と「パースペクティブ」。このアーキテクト思考の原理・原則を実践的に詳細に解説。

感想・レビュー・書評

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  • アーキテクチャをデザインするにあたって、パフォーマンスや柔軟性など多数の観点から考えなければならないことをひたすら体系的にまとめた本でした。

    パフォーマンスや組織など多数の観点について、図示の方法、チェックリスト、主な落とし穴などがまとまっているので、じっくり1回読んで終わり、ではなくどんな本かさらっと目を通した後は、気になったときに辞書的に使うのが良いかと思いました。

    実は、例えばある処理を実現する場合には A と B の間にキューを挟むといい、というようなアーキテクチャデザインについて学ぶことを想定して買ったので、失敗したと思いましたが、読んでいくうちにすごい本を見つけたと思うようになりました。

    私は、規模は非常に小さいですが、仕事で0からのシステム設計を主導する際に、手探りで行き当たりばったりになりながらも、回数を重ねるうちになんとなく自分なりの型を見つけて、型をブラッシュアップしつつシステム設計を進めていました。

    自分なりの型が見え始めた段階でこの本が読めていたら、効率的に自分なりの型がブラッシュアップできたなと思います。

    初めてシステム設計をする段階だと書いてあることが抽象的でピンと来ず、読むのも辛いぐらいだと思いますが、自分なりの型が見え始めた段階以降でこの本を読むと学べる部分が多いと思います。

  • アジャイル開発の特長と、それに合わせたアーキテクチャ設計を紹介していた。
    エンタープライズ系。

  • 訳語がイマイチな感じです。読んでいて、ピンときません。

  • 私の知る限りでは、日本のITプロジェクトでは、アーキテクトという役割を専任で行うことはあまりない。大体が、要件定義、設計、コーディング、テスト、運用というフェーズごとに責任者、担当者がアサインされており、PMが全体を見る形である。
    本書で説明されるアーキテクトは、主に要件定義から設計につながる部分で、問題空間と解決空間を調整しながら結びつけるのが大きな役割で、プロジェクト全体を通して解決策がユーザーの問題に適切に対処しているかを監視する。確かに、ここの役割をおろそかにすると、特にウォーターフォール型開発では、上流からのインプットを完全に正しいとして突き進み、いつの間にかユーザーの要望から乖離してしまう、ということが起こりがちだろう。
    というわけでアーキテクトという役割が大切なのだが、この人が責任を持つソフトウェア・アーキテクチャを正しく構築するには、どのような観点で検討すればよいのかを、ビュー(視点)とパースペクティブ(側面)という分類でうまく整理している。やっぱり、PMBOKなどを生み出すだけあって、欧米は知識を体系的に整理するのが上手だ。こういうフレームを参照すれば、アーキテクチャにおける考慮モレは減り、より良いシステム構築につながると思った。

  • 文句なしの★5。
    完成度高い。実践的。第1版買った人も買う価値あり。
    素晴らしい

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著者プロフィール

Nick Rozanski(ニック・ロザンスキ)ロザンスキは1980年代からIT産業でいくつかの大規模システムのみならず小規模システムのインテグレータとして働いてきている。例えば、Logica、Capgemini、Sybase などである。また一方でMarks and Spencer and Barclays Global Investorsなどでのエンドユーザオルガニゼーションの経験も豊富である。財務、小売り、製造、および政府機関といった広範囲に及ぶプロジェクトで上級者として監督、指導してきた。彼の技術的なバックグランドには、エンタープライズアプリケーション統合、パッケージ実装、リレーショナルデータベース、データ複製、オブジェクト指向ソフトウェア開発などがある。彼はまた熟達の技術指導者でもあり、認定プロジェクト内部監査人でもある。

「2014年 『ソフトウェアシステムアーキテクチャ構築の原理 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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