植物学「超」入門 キーワードから学ぶ不思議なパワーと魅力 (サイエンス・アイ新書)
- SBクリエイティブ (2016年3月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797380637
作品紹介・あらすじ
植物の不思議なパワーと魅力を、キーワードから簡単に学べるのが、本書の大きな特徴です。
「めしべ」や「おしべ」のような名称はもちろん、植物の中でつくられる「エチレン」などの化学物質や、
「光周性」などの植物の特性を表すキーワードを通して、植物を特徴づける生き方の秘密や魅力が自然に理解できます。
植物を育てたり楽しみたい人にとって、たくさんのヒントが見つかる本書は、大いに役立つことでしょう。
感想・レビュー・書評
-
植物に関する素朴な疑問の数々、「なぜ骨もないのに立っていられるのか」「なぜ芽は土を押しのけてこられたのか」「なぜ葉っぱは緑色なのか」「なぜ芽は上に伸びるのか」「なぜ根は下に伸びるのか」等々……これらに答えるべく並べられた様々なキーワードを軸に、植物の不思議な性質・生態が明らかにされていく。キーワードの例を挙げると、「吸収スペクトル」「フィトクロム」「頂芽優勢」「光周性」「フロリゲン」「FTタンパク質」「バーナリゼーション」……初見の言葉だらけですわw
中でも感銘を受けたのが「限界暗期」。これはツボミができるかできないかの境目の夜の長さのことで、なんと15分間隔の精度を誇るらしい。イネのある品種は、夜の長さが9時間45分ではツボミができないが、10時間になるとできる。オナモミは夜の長さが8時間15分ではツボミができないが、8時間半ならできる。シソは9時間半の夜ではできないが、9時間45分だとできるという。それはまるで退勤15分前にタイムカードが切れない、勤め人の哀しき性のよう!
入門編の域を遥かに超えた、植物学の良書。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018.3.7 amazon
-
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99836947 -
中学・高校の生物の復習に良かった。これから花壇や畑を作るのに参考になった。
-
植物を育てていく上で実用的な良本でした。
落葉樹の葉は、枯れて落ちるというより、冬になると引き際を悟り、本体に栄養を送った後、自ら離層を作り落ちて行く。
何かロマンを感じます。