不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの

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  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797385663

作品紹介・あらすじ

●10年後のあなたを救う「正しいリスクの取り方」!

グーグルが人工知能の研究を猛烈な勢いで進め、米アマゾン社がドローンなどで物流革命を加速し、アメリカのベンチャー「スペースX」が宇宙ビジネスを開発する――日本の外で起きているこうした大きな流れを、個々の日本人は黙って指をくわえて見ているしか方策がないのだろうか。
いや、そんなことはない。現在のグローバル社会は18世紀の社会と決定的に違うところがある。それは、ヒト、モノ、カネ、さらに情報の移動が自由ということだ。仮にグーグルやアマゾンがこれからの勝ち組になるというのであれば、われわれはこれらの会社とビジネスをしたり、これらの会社に働き先を見出すことができる。
もっと簡単な方法は、日本にいながらにしてこれらの会社の株を買うことだ。そうすることで、彼らが描こうとしている成長の波に乗ることが可能となる。
実際、12年前にグーグルが上場したときに100万円を投じてこの会社の株を買っていれば、いまあなたは1710万円の資産を持っていることになる。アマゾンの場合は、上場時の100万円が、現在は4億930万円になっている。
本書では、衰退の道を歩む日本経済のなかで、伸びない給料や増える税金に悲観する人たちのために、「希望」となる投資の話をわかりやすく解説していく。投資によって「希望」を取り戻し、投資を通じて自分を鍛えることは、確実にあなたを成長させるだろう。
ただし、手前味噌のファンドを推奨するようなことはしない。本書は、書き手の運営するファンドを宣伝したり、出資を募るための道具ではないからだ。(なお、筆者自身はファンドなどを運営しない経営コンサルタント・投資家であり、中立的な立場で投資や金融について語ることをモットーとしている)。
あくまでも読者に投資や金融の世界を紹介し、経済リテラシーを高め、未来に「希望」を持ってもらうことが本書の目的である。不透明な世界で生き残っていくためにも、投資を通じて将来の「希望」を掴み取ってもらいたい。

●理不尽な世の中で、株式投資だけがフェアで平等な世界

●天才バフェットだって大失敗し、絶えず勉強している

●「本質を見抜く力」を鍛え、不透明な未来を生きよ

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに答えるなら「本質を見抜いて生き抜く知恵」ということか。
    のうのうと生きて経済的にも時間的にも余裕がある人生を手に入れるなんて都合のいい答えを期待してみたけど違った。要約すると
    日本に比べてアメリカでイノベーションが起きている。
    そんなアメリカでも単独企業はいつかは負ける。
    でもアメリカのどこかでイノベーションが起きてテンバガー企業は生まれる(はず)。
    ならアメリカ全体に投資すればいいじゃない。
    そのくらいのリスク取らずに銀行預金してるのもまたリスク。

    うーん。リスクとリターンの費用対効果を考えるとアメリカETFも有りかもと思える。リターンを求めてリスクを上げるとそれだけ時間と精神を削られて人生の余裕を失って本末転倒だし。

  • 海外ETF購入を薦める理由が分かりやすく書かれている。
    ETFは買えなくても積み立てnisaでどの商品を買うかなどの参考になった。
    イノベーションを進める企業など、投資対象として企業を見る上で今後活かしていきたい。

    定期的に読み直す良書

  • 投資としては
    やはり アメリカということですね。
    今後も 人口増加 GDP上昇
    日本は どうするか。
    アメリカの 発展に 便乗するしかないか。
    勝ち馬に乗るということですね。
    中国については 言及してなかったです。
    発展途上国は どんなに頑張っても グローバル企業には 戦えない。
    ちょっと 考えさせられました。

  • 株式投資についてのお話。
    バフェットさんにはなれないけど、
    色々なリスクも想定しながら、無理のない投資をして
    資産を増やしていけたらと思う

  • やけにアメリカ市場への投資をすすめている本。アメリカってもうダメじゃないのと思ったし、それなら新興国市場のほうがいいんじゃないかと思ったけど、そもそも新興国でも売れてる飲食店や食料品はアメリカ企業のものばかり(マクドナルドとかコカコーラとか)なので、やっぱりアメリカに注目しとけばいいんだとか。
    まあ、たしかに、「なぜ日本ではグーグルのような会社が生まれないのか」と言われるけど、そもそもアメリカ以外でも生まれてないわけだし、そういう国柄なのかも。大統領選の影響も気になるけど。
    後、世界の企業の時価総額ランキングの上位10社はすべてアメリカ企業らしい。昔は中国企業も何社か入ってたし、自分もその時のランキングは見たことがあるのでそのイメージしか残ってなかったけど、いつの間にかアメリカ企業が独占してたのかと驚いた。
    さらに、アメリカは先進国の中でも人口が増えていくことが予想されているため、人口減少が予想される日本とくらべても断然投資する価値はあるのだとか。
    確かに、そう言われれば納得できる気がする。
    なお、日本では天才肌の「出木杉くん」タイプは扱いにくく、組織の中で協調して働いていける人物が好まれるのだとか。そういえば、なぜか出木杉は野球も得意なのに、ジャイアンが率いるジャイアンズのレギュラーメンバーには選ばれてないとよくいわれるし、そういうことなのだろうか。
    ところで、NISAでも米国株を買うことができると書いてあるけど、そうだったっけ? 日本株を扱う商品以外は税金がかかると聞いたことある気がするけど、買えることは買えるのか? と思ったけど、米国株の利益はアメリカと日本の二重課税になっており、NISAで買うと日本での税金はかからなくなるらしい(アメリカでの税金はかかる)。そういうことだったのか。知らなかった。
    それにしても、日本のファンドはいろいろひどいなぁ。自分も去年買った投資信託は、日経平均の落ち込み以上に下がってるし、やめたほうがいいような気がしてきた(やるとしてもインデックス投信のほうがよさそう)。
    なお、五輪景気については五輪が開催される前にピークを迎えるもんなのだとか。1964年の東京五輪でもそうだし、ロンドン五輪でも北京五輪(本書では上海五輪となってるけど)でもそうだったのだとか。
    自分の保有している株はどうなるだろうか。

  • 基本的に米株に投資すべき、と改めて言われてみて、自身はっとするところがあった。
    付録に挙げられている本も読んでみたい。

  • グーグル、トヨタの話

  • 投資について、小手先のテクニックの紹介ではなく、これからの時代の投資について、何を基準として考えるか?そもそも、投資とはその企業の株主になると言う事でもあり、その投資した企業に価値が無ければならない訳で。どのような企業に投資するのか、また国内ならず世界の動向も加味しながら、投資と向き合う。株本の中でも、基本書に近い印象です。

  • 10年後を見据えて投資することが、10年後のあなたを救う
    ! 投資や金融の世界、今後伸び得るイノベーション企業を紹介しつつ、未来に備えることの重要性とその対策を解説する。


    第1章 近未来を見据えた投資法とは――人工知能、最先端医療(遺伝子、再生医療)などが将来を変える
    第2章 投資とは未来をクリアに予測することに他ならない――資産をつくるには10年単位で考えよ
    第3章 資産を持つ人と持たない人の格差は今後さらに拡大するが、持つ側にいくための鉄則とは――米国株に投資せよ
    第4章 プリミティブな株式投資に打ち克つには洗練された投資論が必要だ――自分の頭で考え、納得したモノにだけ自分のお金を投資する
    第5章 ファンドに騙されるな――結果がすぐには見えない投資を他人の手に委ねる危険
    第6章 本気で投資を考える人間が想定しておくべきライフプラン――あらゆるリスクを自覚せよ
    第7章 将来のリスクに鈍感な者を不意打ちする「日本リスク」――求められる個人投資家パワー

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著者プロフィール

1953年、東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、日本興業銀行へ入行。スタンフォード大学経営大学院で経営学修士(MBA)を取得。J・P・モルガン、メリルリンチ、リーマン・ブラザーズの各投資銀行でのマネージング・ダイレクターを経て、経営コンサルタント会社「インフィニティ」を設立。著書に、『投資銀行』(PHP研究所)『気弱な人が成功する株式投資』(祥伝社新書)『残酷な20年の世界を見据えて働くということ』など。日経CNBCテレビでコメンテーターを務める。

「2016年 『不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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