ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10 (GA文庫)
- SBクリエイティブ (2016年5月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797386776
感想・レビュー・書評
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フェルズがかっこよかった。
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竜女ウィーネとゼノス達を巡る前後巻の後編。
とにかく全編通してシリアス展開で、正直読むのがしんどかった。
しかも最後までその重さは解消されないのがなんとも苦しい。
今までのような解放感に浸れるのはいつの日だろうか。
前巻でも思ったけど、この展開は結構微妙なところに来ていると思う。
もしくは難しいところに足を踏み入れた感がある。
知性を持つモンスターの登場はこれまでのようにモンスターイコール悪として冒険者が倒していく爽快感を減じさせてしまう。
そのモンスターは本当に悪なのか?という疑問を常に抱えることになってしまう。
だから、単純にベル達が強いモンスターを倒して成長していく展開には最早戻れないだろう。
もっと明確な悪や悪行がこれからは必要になってくる。
それは確かに物語に深みを与えるだろうけれど、一歩間違えれば、これまでの爽快感、面白さを損なう危険性がある。
……と、ここまで考えてきて、そういえばこれまでもベル達の戦ってきたのはモンスターよりもむしろ別の悪の方が多かったなと思い出した。
じゃあ、大丈夫か(笑)
とはいえ、この後の展開が少し心配でとても気になる。 -
この世界観でモンスターとの融和とかありえないだろうなぁ
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前巻に引き続いて理知を備えるモンスター・ゼノス達とベルの邂逅が語られる第10弾。今回は前回と異なりベル以外のファミリアメンバーの出番が少なく、代わりにゼノスの側に焦点があてられていたような印象。
あと、全編にわたってフェルズ回でしたね。骨のおっさんがカッコイイのは最近の流行なのですかと。
とにかくラストの展開から目が離せませんでした。ご都合主義とか予定調和とか、それらを超越した終わり方でしたねぇ。だがそれがいい。
最悪の展開には至らなかったとはいえ、ベルの今後は茨の道どころじゃないでしょう。下手するとオラリオにいられなくなるかもですが。そこのところをフォローしてくれるのは、アイズではなくやっぱり神ヘスティア様なんじゃないですかね。今回、出番ほとんどなかったことですし。 -
頑張るベル君、そして少年は成長してゆく。