- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797388206
作品紹介・あらすじ
“ひとりの老後を応援する会”の代表が教える「幸せ老人の生き方」。
もはや結婚が老後の保障ではなくなった時代。
配偶者がいなくても、子供がいなくても、お金がなくても幸せ老人がいる一方、配偶者がいても、子供がいてもお金があっても不幸な老人もいる。
著者は、20年間、おひとりさまの会の会員1000人を見続けてきた、“ひとり老後”のプロ。
これまでの経験から、さまざまな実例をもとに、ひとり老後の明暗を分けるものは何かを探り、「ひとりでも幸せに生きるノウハウや秘訣、裏ワザ」を公開します。また、“ひとり老後”に群がる「保証人ビジネス」の問題や、ひとり世帯に冷たい日本の制度についても、詳しく言及します。
感想・レビュー・書評
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この本は、2016年刊行です。
著者の松原惇子さんは1947年生まれなので、69歳位の時に、この本を書かれたものと思います。
素晴らしいと思うのは、SSSネットワークというNPO法人を立ち上げて、シングル女性の老後を応援する活動をしていること。
著者が50歳の時、1998年に立ち上げたようです。
私は今59歳で、子供がなく、事実婚の妻と2人暮らしです。
近未来のことを考えると、陰々滅々としてくるのですが、今のうちから準備をしておくのが良いと思うので、こういった本を手にしたりしています。
175頁。
医師の言葉があるが、良い言葉なので引用。
「病気という字は、気を病むって書く。病気のことを忘れて生きろよ。想像したって、予防したって、なる時はなる。体は自然に任せているのが一番いいんだよ。おいしいステーキでも食べろよ」
著者は、医師のこの言葉で、病気のことなど考えずに、神様お任せコースで行こうと決めた、とのこと。
で、50歳位から、定期健診には行っていない、とのこと。
無料のガン検診や脳ドックのお知らせは、見ないで捨てている、とのこと。
なかなか、良いです。
67~69頁。
ここは、自分には要注意です。
「子供のいない夫婦の不安」と題する部分です。
「仲良し夫婦は2人だけの世界で楽しめるので、ひとり者のようにあえて、友達を作る必要もないのかもしれない。つまり、2人が元気で仲良く存在している時は幸せだが、相手を失った時の不安は計り知れないものがあるようだ。」
で、著者は、「自分だけの人間関係も作っておかないといけないだろう。」と書かれている。
まあ、そうだなあ、と思わざるをえない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
老後ひとりぼっち。松原惇子先生の著書。結婚していても結婚していなくても、子供がいても子供があっても、お金持ちでもお金持ちでなくても、ほとんどの人は死ぬ時にはひとりぼっち、期間は人それぞれだけれど老後ひとりぼっち。ひとりぼっちの時間、孤独な時間を自分なりにどう楽しんで、どう有意義に使うのかは、若いうちから真剣に取り組むべき課題であると思う。
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さらっと読める、おひとりさま老人に関するエッセイ。様々なリアルな声が記載されているのが読み物として面白い。お年寄りにとって、住居賃借、入院、施設入居の3つのケースで保証人を立てることの難しさ、制度の非情さが大きな問題であることがわかったのは収穫である。明るい色の服を着るべし、というのも重要なことだと思う。
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老後のリアルな指摘はとても参考になりました。但し、政治的な私見は余計だと感じました。
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久々に読むに値しないペラッペラの本を読んだと思いました。
老後ひとりぼっちをどう受け止め過ごしていくのか、重要な選択のいくつかをどう吟味していくのか、のヒントがあるのかなと思ったら、世間話の延長にとどまっていて、出版社も著者も、何を伝えたくてこの本を書いたのか、わからなかった。
勤労女性が専業主婦よりガンになるのが多い、も「気がする」と曖昧で無責任。
最後の、寂しいひとりぼっちと楽しいひとりぼっちの違いについても、「見た目は中身より大事」と、例え死ぬほど寂しくても明るい服を着ろ、と。「楽しい日々を送るのは簡単よ。きれいな色を身につけることよ。」
ひとりぼっちの老後を支援する団体を主宰する方のアドバイスがこれかと、びっくり。でも、これで救われる人がいるのなら、よいことなのでしょう。
SB新書は私の中で要注意。 -
一貫して「女性ひとりの生き方」をテーマに執筆・活動されてる松原惇子氏の「老後ひとりぼっち」、2016.9発行。これからやってくる「老後ひとりぼっち」の時代を乗り切るため、個人的なこと、社会を変えないとできないことの2つの視点から捉えた作品です。前者は、月並みですが、夫婦仲よく、お金、趣味の友を、社会参加、自炊&炊事・洗濯・掃除、日曜大工など。後者は、身元保証人問題、ひとりに冷たい日本の慣習。家を借りる、介護施設・有料老人ホーム入所、入院・手術に保証人が必要。身元保証ビジネスあるが高価。
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内容は、
第1章「老後ひとりぼっち」時代の到来
第2章「老後ひとりぼっち」の現実
第3章 誰もがなりうる「老後ひとりぼっち」
第4章「ひとり」に冷たい日本
第5章「ひとり」に群がる身元保証ビジネス
第6章 悲惨な「老後ひとりぼっち」いならないために
―今から押さえておくべき20のこと
*まずは、あなたの夫婦関係を見直そう
*職場以外の友達を作る
*自炊が得意な人になる
*病気の不安をもたないこと
*いつまでも収入があるようにする
*孤独を楽しむ力を身につける
以上ですが、
日本は将来必ず「ひとりで過ごす老人ばかりの国」になるという厳しい現実をデータを数値で示し、老後ひとりぼっちを各種実例を分析すれば、寂しいひとりぼっちもいれば、幸せなひとりぼっちもいるという実例を数々紹介している。
それは、著者が主宰する、ひとりの老後を支援する団体、NPO法人SSSネットワークの長年の活動から読み取れる。
事例が紹介されていたが、家の購入、賃貸、あるいは病気入院するときに求められる「保証人」制度には、おひとりさんはホトホト困っているとのこと。
ひとりぼっちの時代の問題点、乗り切り方について詳細に書かれていて、自分も高齢・年金生活者として色々勉強になりました(感謝)。 -
借家などの保証人の問題には本書で初めて気づかされたが、それ以外は特に目新しい内容はない
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第6章がなかなかロックで良かった。家で倒れたら→延命治療されないから家で死ねる。誰かに知らせたかったら、ドアから半身出す。120歳まで生きてしまうので長生きにいい食事をやめよう。中高年は顔がすでに茶系なので茶色の服を着たら土偶にしか見えなくなる、明るい色の服を着ましょう、とか。