- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797390094
作品紹介・あらすじ
「アーロハ―♪」
遂に始まった八一の初防衛戦。挑戦者として現れた最強の名人と戦うべく常夏の島を
訪れた八一だったが……なぜか弟子や師匠までついて来てる!? 一門(かぞく)旅行!?
おまけに銀子と夜の街でデート!? そんなんで名人に勝てるのか!?
あいと天衣、そして桂香のマイナビ本戦も始まり、戦いに次ぐ戦いの日々。誰もが傷
つき、疲れ果て、将棋で繋がった絆は将棋のせいでバラバラになりかける。……だが、
「もう離さない。二度と」
一番大切なものに気づいた時、傷ついた竜は再び飛翔する――!!
将棋という名の奇跡に最後の審判が下される、激闘の第5巻!
感想・レビュー・書評
-
初の龍王防衛戦、初戦がハワイで行われる。並行して、あい、天衣、桂香のマイナビ本戦。名人に負けてボロボロになって、さらに何かが見えてくる過程がとても良い。そして、勝つ。勝たんと面白くない。確かに無双もいいとは思うが、小説的に”良い敗戦”というのはあると思う。読んでて嫌になる敗戦でないのがよいと思う。銀子のもやもやっぷりが面白い。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[
チカラを尽くして戦った者だけが、自分の力で何かを勝ち取った者だけが持てる、この世で最も固い決意と自信を込めて。
『報われない努力はない。それを証明するために戦いました』
]
桂香さんほんと素敵。そして銀子ちゃんの不憫さ、、
今回はシリアス多め、というより将棋してる。この作者の将棋愛には毎回感心させられる。最後の審判問題とか、初めて知ったよ。
そしてあとがき読んで、本当に良かったと思った。 -
中盤の緩急がバチバチに嵌まってて凄かった。桂香さんが自分を差し置いて年下の兄のために流した涙から、八一があいにデレるシーンまでの落差よ。ライトノベルならではの味ですね。
-
本についているあらすじだけを読むと、ゆるめなラノベらしいお話かという印象だけれど、実際読むとかなりシリアスな展開で八一のスランプが心苦しい。
自分を見失うような場面もあり、心に刺さる内容。
そんな八一を支える幼きあいや一門(かぞく)達。
胸熱なお話でした。 -
この巻はよく泣けました。
-
ライトノベル
-
現実の将棋村はひどいことになっており名人もとい永世六冠の背中も煤けているが
それと将棋の面白さは別だよね
たぶん
今巻は竜王戦を通して主人公がらしく活躍する話
どうみてもメインヒロインは桂香さんでありながら
ちゃんと中高生向けにも掛かっていて技の上達が素敵
名人の描写も良かった -
クズ竜王が、九頭竜王になった瞬間。
それにしても将棋の神様は本当にすごい。 -
久々に小説を読んで泣いた。
188Pは卑怯でしょ…… -
まるで最終巻のようなノリだった。
-
ハワイで竜王戦第一戦が始まり、名人との対決が始まった。
八一は自分の得意戦法である一手損角換わりを名人からしかけられる。
勝てる糸口が見つからないまま、3敗し、周囲にいら立ちをぶつける八一。
ひどい言葉をぶつけられ、それでも師匠を信じる雛鶴あい、弟弟子を心配し、自分の将棋で道を示そうとする清滝佳香。
北陸のあいの実家、ひな鶴で4局目の壮絶な対局が始まっていく。 -
夫が購入したのを読み。
一気に読んだ。面白かった。
・銀子の可愛さ
・天衣は影が薄くなってきてるが、その中で姉弟子のあいに気を使ったり、八一を想ったりと奥ゆかしい一面が。
・桂香さんはもうもうなんともいえずいいよねー。まさかのジャイアントキリング。私のようなおばさん世代はもうこの人に感情移入してしまう
・追い詰められた八一が、はじめて名人の顔をまじまじみて、名人の姿の描写がされるシーン、生活感や年齢がにじみ出た普通の人間なんだ、ということがわかるシーンがよかったな。
・くぐいさんの可愛さがわかる終盤と感想戦。
・才能もなんにもかなわないけど、自分が持ってて相手が持っていないものは、大切な人との絆だった、っていうのがいいね。
・「あの子が傷つかないよう守ることは、私たちにもできます。けれど親というものは、どうしても子どもを守ってしまいます。子どもが転んで泣けば、手を貸して慰めてしまう。転ばないように最初から手をつないでしまう。そうやって成長するのに必要な、痛いことや悔しいことや辛いことを遠ざけてしまうのです。(p226) -
これも4巻までは電子書籍で読んでいて、感想を書くのは初めて。将棋は自分では指さないものの、同世代の谷川ファンで、新聞の将棋欄はよく読みますし、棋戦は時々見ることもありましたので、この物語はとても楽しんで読めました。
この5巻のラストはいかにも「最終回」感があってちょっと寂しかったのですが、どうやらまだ続くとのこと。ほっとしました。ただ、八一が強くなりすぎてしまったので、これからどうするのかな?その辺がちょっと気になるところです。 -
星5じゃ足りない。熱い!!!
-
おぉ、ちゃんと完結した。めでたしめでたし。
どんな音だったのか。
明らかにならないうちに聴こえなくなったのは悔しい。
小見出しが、詰将棋の名前になっている。
わりと新しいのもあるし、この作家、創棋会の誰かあたりと繋がりがあるのかな。