博報堂のすごい打ち合わせ

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797391343

作品紹介・あらすじ

数多くの有名クリエイターを輩出していることで知られる広告代理店・博報堂。
なぜ、博報堂は斬新なアイデアを生み出し続けられるのか?
その秘密は、博報堂の全社員が共有する博報堂式打ち合わせ術にある。
博報堂式打ち合わせ術は社員の間で長らく暗黙知として共有され、脈々と受け継がれていたが、2012年に社内の特別プロジェクトチームが整理して体系化。その内容を本書で初めて公開する。

感想・レビュー・書評

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  • 打ち合わせの仕切り方、進め方を期待して読んだら、ブレストやアイデア出しの方法の本だった。
    読みやすくてすぐ読了できた。

  • 今回打合せをもっと上手く回せないかなと思っていた時にこの本と出会い読んでみた。読んでみて打合せの考え方が変わった。打合せはアジェンダに沿ってきっちり進めていくものだと思っていたが、雑談も交えてもっとラフに進めることが結果的に良い打合せになるのだと気付かされた。簡単には真似できないとは思うが、意識していきたいと思う。

  • 面白い。

    雑談を重視してるのは、打ち合わせの冒頭、または拡散フェーズという2点。
    冒頭はリラックス等で、拡散についてはアイデアのジャンプや予定調和を外すためというところ。

    ここがメインの気付きだが他にも参考になることが多かった。

    一方で留意点として、「雑談」をしてアイデア出しを促進するのは、多分プロのアイデアマンがやることであって、アイデアに慣れてない人は厳しいとも感じた。アマチュアや素人向きでは一人ブレスト法などを試したりがベターか。組織でここまでカルチャーとしてアイデアの素養を得られるのは厳しいというところも感じた。
    よって、参考にしてどう取り入れるかというのがポイントとなる。

  • クリエイティブな職種というわけでもないので、
    打ち合わせ下手な会社に勤める私からすると
    へー!こういう打ち合わせの仕方あるんだー!
    と勉強になった。
    具体的に書かれているので、真似も大変しやすいと思う。

  • 博報堂が今まで続けてきた伝統的な部分
    会議での必要な要素

    進行役や参加する人のスタンスがよくわかる本だった。
    アイディアを求められる会議に関しては、このやり方が効率良くできると思う。
    会議のタイプにもよるが、賑やかに打ち合わせができることはとても良いと思う

  • <どんな本?一言で紹介>
    大手広告代理店・博報堂は、どうして常に斬新なアイデアを生み出せるのだろうか。その秘密のひとつは、アウトプットの質を向上させる「打ち合わせ術」にある。

    <どんな人におすすめ?>
    組織やチームの「発想力」を強化したい人。
    クリエイティブ職の人。
    博報堂の人が使っているブレスト法を知りたい人。

    <読んだら、どんなことが分かるの?>
    アイデアは、人ではなく会話に宿る。チームで質の高いアイデアを出す、打合せのコツ。

    ・博報堂が「打ち合わせ」にこだわる理由
    ・博報堂の打ち合わせは50%が「雑談」
    ・新しい発想が生まれる場にするための4つのプロセス
    ・博報堂式打ち合わせ「5つ」のルール
    ・議論を活発化させる8つの質問
    ・ひとりブレスト法
    ・ 打ち合わせは『ぬかみそ』である

    <日々の生活、仕事などに活かせるポイント>
    1.打ち合わせでは、「拡散」をする。混沌を恐れない。
    博報堂が定義する、課題解決やアイデア出しを目的とした打ち合わせは、「共有」「拡散」「収束」「統一」という4つのプロセスで構成される。

    共有:目的や進め方などを参加メンバーで共有する。拡散:参加メンバーが準備した案をベースに、あらゆる可能性を検証してアイデアを出し尽くす。収束:各アイデアを紐解きながら、課題に沿って取捨選択し、関連性のあるまとまりに整理する。統一:方向付けしたアイデアの中から結論を出し、メンバーの意思統一を図る。

    4つの中で最も重視されるのがアイデアの「拡散」である。議論が拡散すればするほど、結論のクオリティも高まっていく。この意識をメンバーで共有することが肝要だ。

    そこで有効なのが「雑談」。拡散のプロセスで重要なのは「テーマ(目的、議題、課題)そのものを掘り下げる」ことではなく、「テーマの周辺を探る」ことだ。打ち合わせ中、「全然関係ないんだけど……」という言葉がよく飛び交う。参加メンバーの反応を見ながら、その打ち合わせで扱える内容の範囲を広げ、議論を拡散していくのだ。

    全然関係ない話が続くと、次第に混沌とした雰囲気が漂う。しかし、ここで拡散をやめてはいけない。大切なのは「混沌を恐れない」こと。最短距離で答えを出したい気持ちを抑え、時間をかけて思考を広げなければならない。


    2.参加メンバーが「手ぶら禁止」のルール
    「カラーバス」「9×3(ナイン・スリー)」「マンダラート」など、いくつかブレスト法を紹介しているが、ここでは「20%ルール」を上げる。

    打ち合わせの大前提は、メンバー全員が事前に考え尽くしたアイデアを持ち寄ること。では、短時間でアイデアを量産するにはどうしたらいいのだろうか。博報堂では、さまざまな「ひとりブレスト法」を推奨している。なかでも、Googleのイノベーションの源泉のひとつ「20%ルール」を、博報堂ではアイデア出しに応用している。本来は「勤務時間中の20%を、自分の担当業務以外の分野に費やしていい」という概念で、Googleではこのルールのもとで「AdWords」「Gmail」などのサービスが誕生した。

    博報堂の「20%ルール」では、たとえば10案用意したとき、そのうちの2案は「突拍子もないアイデア」「大穴狙いのアイデア」にする。特にリーダーが率先してこうしたアイデアを出すと、「ここまで幅を広げていい」という自由な雰囲気がつくれる。


    3.アイデアは紙に書き、べき論や原則論では話さない。どんな意見でも否定せず、一度は人のアイデアに乗っかってみる。そんな「聞き方」「話し方」。
    博報堂打ち合わせの「話し方」「聞き方」のルールだは6つ。(1)アイデアは紙に書きながら話す、(2)アイデアとコンセプトを分けて会話する、(3)原則論や「べき論」で話をしない、(4)ヘタな会話のキャッチボールを良しとする、(5)どんな意見でも絶対に否定しない、(6)人のアイデアには一度乗っかってみる。

    (2)について、たとえば3人が案を出したとしよう。一般的には「どの案を採用するか?」という話が展開されがちだ。しかし、博報堂ではまず、「これらの案の裏にはどんなコンセプトがあるのか?」を話し合う。このように、アイデアレベルではなくコンセプトレベルで考えるという発想なら、もとのコンセプトを生かしつつ、アイデアの幅が広がりやすい。あくまでめざすのは、個人の力の「競争」ではなく、チーム力で勝負する「共創」だ。

    (5)は、参加メンバー全員が「自分の意見が大切にされている」という意識を共有できる。これにより、打ち合わせが「会話のキャッチボールを行う場」ではなく「優劣を競うドッジボールを行う場」に陥ってしまうのを避けられる。

    <感想>
    「当たり前じゃないか」と思うような「話し方」「聞き方」のルール。結構できていない部分あるなーと、自身を振り返ることができた。

    打合せや会議って、どうしてもディベートになりがちか、他人事になりやすい。そもそも事前にアイデアを持ち寄るような、意識の高いメンバーと仕事をすることがじゅうようなのでは?と思った。そんなメンバーを集めて、この博報堂のルールを適応すると、質の高いアウトプットを生み出せるのかもしれない。

  • 無駄口悪口
    事前に考える
    見方の異なるメンバー
    発言タイミングをコントロール「どう思う?」
    役割分担
    上司がアイデアを複数用意
    安易にまとめない
    険悪は当たり前

  • この本は博報堂の発想のカルチャーを知りたくて読んだのですが、すごくためになりました。
    どれぐらいためになったかのかというと、数日前に困ったブラストのアイデアが本を読んでいる最中に3つぐらい出てきたぐらいです。読んでる最中なのに…

    アイデアの出し方や出しやすい環境作りについて書かれています。会社レベルだと大変かもしれませんが、個人やチーム単位ではすぐに取り入れることができる内容です。

    どこかの本で、カルチャーは最高の参入障壁と見ましたが、この打ち合わせが全社で行われていることが博報堂の強みなんだと思いました。博報堂すばらしい会社です。

    これからは雑談のタネが探しをしながら、雑学王・うんちく王になろうと思える一冊でした。

  • 博報堂がすごすぎて、うちの会社では真似できません。
    おそらく真似をすると、本当に雑談で終わって何も生み出さない気がする。
    レベルの高い雑談だからこそ、いろいろな発想が生まれてくるのだと感じた。

    最近は、発想に乏しい人間が多い。右から左にそのまま流すだけ。お客様から質問されたことをそのまま本部に流すだけ。本部から聞いたことをそのままお客様に渡すだけ。

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