りゅうおうのおしごと! 9 (GA文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797396270

作品紹介・あらすじ

夜叉神天衣。
わずか十歳にしてタイトル挑戦を決めたシンデレラは、両親の墓の前で誓いを立てていた。
「お父さま、お母さま。必ず女王のタイトルを手に入れます……私たちの夢を」
しかし彼女の前に立ちはだかるのは、史上最強の女性棋士にして師匠の姉弟子――空銀子。
二人が争うのは女王のタイトルだ
けなのか、それとも……?
《浪速の白雪姫》と《神戸のシンデレラ》が遂に激突!
アニメ化も果たしますます過熱する盤上のお伽話、家族の絆と感動の第9巻!
シンデレラの頬を伝う一筋の涙を、若き竜王の飛車が拭い去る――!!

感想・レビュー・書評

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  • 清滝一門対決となった女王戦が始まる。《浪速の白雪姫》と《神戸のシンデレラ》の勝負の行方は…。「これ、いいでしょ?あの人にもらったの」には鳥肌が立った。シンデレラという二つ名が示すエピソードも最後に登場して巧いなと思い、そのときの天衣の晴れやかな笑顔にジンとしました。一方、あいはちょっと離された感じかな。次巻以降巻き返しがあるのだろうか…。感想戦も良かった。供御飯さんのセーラー服は破壊力抜群だった…。そして強くなるため将棋以外の全てを捨てる覚悟の銀子は三段リーグにどう立ち向かうのか。今後の展開が楽しみです。

  • 作者の「将棋」の表現力が、巻を追うごとに着実に上がってる。

  • 天衣(あい)を中心とした巻で、“あい”とは違い孤高で師匠にも頼らない彼女が大きな戦いの中で重要なことを学びます。
    クール過ぎる印象の彼女ですが、この巻を機に考え方が変わったことでしょう。
    「言葉で伝わらないのならば、将棋で伝えるのみ!!!」と言っているわけではないのに、そう感じられる場面もあり、熱い!!!

  • 本作の主役は夜叉神天衣。マイナビ女王タイトル挑戦する神戸のシンデレラ天衣。女王は浪速の白雪姫空銀子。銀子も面白いがやはりヴィラン感が強い。天衣が成長していくすがたには本当に泣ける。そして八一が非常にええねぇ。ファンタジーです。

  • 天ちゃんが大活躍の巻でした。
    誰をも惹きつける天衣無縫な将棋が炸裂して、将棋にも鳥肌立つくらい感動したし、人のドラマにも涙目しました。
    シンデレラも白雪姫も美しすぎた…

  • 今回は同門対決。
    神戸のシンデレラこと天衣と、浪速の白雪姫銀子。
    とにかく天衣がかわいいのは言うまでもないが、本作品はとにかく熱い。
    多分、自分の才能・能力だけで生きていかなければならない生活を送ったことがある人しか分からない、あの絶望の中でただもがき苦しむだけの日々。大学院で研究者として生きていこうと思ったあの頃の自分を思い出す。
    そして自分の才能を見限った私自身と、銀子や天衣にあきらめの気持ちを抱く棋士達とがオーバーラップする。

  • 天ちゃん可愛い!

  • 夜叉神天衣がタイトル挑戦を決め、空銀子女王と戦う。
    八一は姉弟子に研究会用に買ったマンションに誘われるが女王戦が終わるまではと断る。
    そして始まった女王戦は、3戦目までしかも短期の日程が決まってない、女王からの3勝で決め、三段リーグにさっさと備えるというメッセージ。
    通天閣での一局目、慣れない和服と高い盤に知らずストレスをためる天衣。香車が袖に引っ掛かり駒台に落ちるというミスに気付かず、空女王の誘導で香車を打ち込んでしまい前代未聞の反則負けに。
    二局目は北陸、ひな鶴で。天衣の先手番、角換わりが通用せず昼食休憩後に早々に投了。。。天衣はどんな将棋を指せばよいのかわからなくなっていた。
    八一は、帝位挑決リーグで振り飛車から居飛車へと転向した生石充と戦う。中央の歩をついてから三間飛車に振るという前代未聞の手で。捌きのマエストロに対し捌きで応じる。ソフトでは評価値がぐんと低くなるが、それが全てではないと証明する。
    天衣にこの棋譜でエールを送った八一。天衣の可能性を信じ、大事な対局をそのために使ってくれた。
    三局目は神戸の結婚式場。天衣は後手番角頭歩で。持久戦で応じる空銀子に対し4二銀型角交換向かい飛車へ。師弟の絆を見せるような。
    そして昼食休憩後、純白ドレスにガラスの靴での登場。そして実質先手の空の負けに近い千日手に持ち込む。
    そして先手となった天衣は中飛車から居飛車に戻すという二手損でありながら互角の勝負から勝勢に。今度は逆に千日手に持ち込まれそうになるが、天衣は変化させ、挑戦者の意地を見せる。
    天衣は勝負に負けながらも一門の絆、八一への想い、家族の大切さを得、空銀子はすべてを捨てて将棋に賭ける決意を固める。初代永世女王、女流玉座、高校一年生、奨励会三段。

  • 夫が購入したのを読み。
    将棋に詳しくないので、将棋の描写は斜め読みだったものの、それでも夢中になって読んだ巻。
    天衣が愛に目覚める巻ってことになるんだろうか。

    特に「茨姫」の話は子育て中の身としては、心が動いた。

    「それに子育てを理由に将棋が弱くなったと言われたくなかった。子供のせいで道が閉ざされたなんて、大きくなった時に子供たちに思ってほしくなかった。だから強くなりたかった。周囲から『子供を産んで強くなったね』って言われるために」(p148)

  • 2018/08/10 15:39:23

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著者プロフィール

白鳥士郎(しらとりしろう)
GA文庫より『らじかるエレメンツ』でデビュー。
代表作として『りゅうおうのおしごと!』『のうりん』シリーズ(GA文庫)など

「2022年 『りゅうおうのおしごと!16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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