ハーバード・スタンフォード流 「自分で考える力」が身につく へんな問題
- SBクリエイティブ (2019年5月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797397604
作品紹介・あらすじ
●超一流の天才を生む まったくおかしな「思考問題」
・ダボス会議でも、これから必要なスキルとして「クリティカルシンキング」や「創造性」が、上位に入るようになってきています。今までのように「正確にやる」だけではなく「自分で考えて何かをはじめる」「自分で法則を見つけて、仮説を立て、実行する」ということが、より必要になってきています。
・本書はハーバードの教育学部で提唱されている「子どもの考えるスキル」を磨くためのトレーニングをもとに、スタンフォード大で出された「考える力」を解く問題、また著者がそれらをもとにして作成した問題などをまとめたもの。言語化スキル、創造力など、これから必要な「考える力」が手に入るようになっており、大人から子どもまで楽しく読むことができます。
感想・レビュー・書評
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自分で考えるために、いくつかの例題を通して考え方や落とし穴を解説してくれている本。ざっくり思考法を書いているだけの本よりも「こう考えますよ」という例が多いし、実際に頭を使う場面も多いので、結構おすすめかな。手元に置いて定期的に読み返すと、もうちょっと思考の癖がなおるかしら・・・
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考えることの面白さに気づける本。ふだんいかに考えずに、曖昧に慣れて生活していたのかと気づきさえする。
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【引用文3つ】
1. (p.60)型から考えるのではなく「型」を見つける
世の中のルールというものは常に変わっていきますが,今ほど変化が激しい時代もないのかもしれません.変化の激しい時代だからこそ,「これからは○○がルールになるのではないか」と予測して行動することには特別な意義があります
2. (p.96)「質問ができる」のは,自分で考えている証拠
質問は,誰が,どんな状況で,何のために質問するのか,でその良し悪しが決まります.良い質問,効果的な質問とは,状況・目的に応じて自分が聞くべき質問,自分で納得のいく質問のことを言うのです.
3. (p.115)質問をした場合の最悪のシナリオを考える
いくら効果的な質問でも,誰かを猛烈に怒らせて取り返しのつかないことになったらたいへんです.(中略)「自分の」質問がきちんとできるようになるということは,自分の質問に責任を負えるということです.「これは自分が本当に効きたいことだ.質問したことでたとえ良からぬ事態が起きても,自分は対処できる」という確信がなければ,その質問はしてはいけないのです. -
感想作成中
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やっぱ高学歴は違いますね。わたしには到底およびませんでした。
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クリエイティブな思考のテキスト。脳の弛緩を。
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M3
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「考える力トレーニング」を数種類紹介している。
「子どもの思考が見える21のルーチン:アクティブな学びを作る」(北大路書房、2015/09/24)から、p.36の問題(思考メソッド)が、
「たった一つを変えるだけ:クラスも教師も自立する「質問づくり」」(新評論、2015/09/04)から、p.96の問題(究極の質問)が、
「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」(CCCメディアハウス、2010/03/10)から、p.168の問題(言語化)とp.183の問題(言葉の定義)とp.190の問題(問題解決力)が、
それぞれ関係しているが、巻末に参考文献一覧がなく、不便。
「あらしのよるに」の主人公の性別と、物語中の季節を問う問題(p.217)と、川端康成の「雪国」の冒頭の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の主語を問う問題(p.232)は面白かった。