- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797671605
感想・レビュー・書評
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2005年、「上海日本総領事館員自殺事件」をヒントに、新疆ウイグル問題、中国共産党内の暗闘を物語にした小説。
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ストーリー調の本。数年前の日本領事館職員の自殺事件に着想を得たフィクションではあるものの、上海、アメリカ、中東を渡る国政を背景にしておりかなり面白い。上海には実在の地名も多く使われており、追体験出来た。
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上海にいるなら読まなきゃと買ったけど、そのまま。
文庫本も出たんですね。 -
上海の日本領事館館員が自殺したことから、春江さんが着想して書いた小説。上海在住の私、春江さんが上海でこの小説の取材をしていたのを知っていたので、興味津々、臨場感をもって読めるかと期待したのだが..........
テーマを大きくしすぎたような気がする。 -
11月20日
集英社文庫 -
「上海クライシス」本日やっと読了しました。 3回借り直してやっと。。。
作者は作家としてというより、元外交官という経歴がこの本を書かずにはいられなかったのでは?と思わせる内容でした。
日本と中国の冷え切った関係を作った元凶ーー江沢民、元国家主席を悪の親玉として登場させています。少数民族問題、中国マフィア、権力中枢の過激な闘争、スパイ合戦等々。。。それはそれは盛りだくさんの内容で、小説としての完成度が(私にとっては、)いまひとつ?の感があり。。。
それにしても、これだけしたたかな指導者の揃っている国家が、どうして侵略の対象となってきたのか不思 -
読みきれず。
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『ウィーンの冬』以来、久しぶりの春江さんの作品。めちゃめちゃ面白かった。他のどんな本より現在の中国の実態が描かれているのではないか、と思うほどです。実は私も子供の頃に上海に二年ほど住んでいた事があるため、本の中で随所に、行ったことがある地名や、思い浮かぶ光景があったので余計にリアルでした。<br>
ただ本作品では胡錦濤は中国を一党独裁主義から民主化へ開放する英雄のように書いているが、これはどうも事実を歪曲化しすぎかと思わざるを得ないでしょう。<br>
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緻密なストーリーがとても面白くスリリングです、ただ解説する部分が少しまわりくどいが外交官のリアリティはとえても他では味わえない。
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おもしろくないことはないが、力つきてる感じ。だいたい私は『ベルリンの秋』からこっち、作者の女性観に対して言いたいことがてんこもりなのである。