ニャン生訓

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 31
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797673883

作品紹介・あらすじ

江戸時代から続くロングセラー書『養生訓』のなかから、心に響くメッセージを厳選して、わかりやすい解釈とともに、ユーモラスな猫たちの写真に添えてご紹介します。
人間だけでなく、猫の健康や雑学に関する情報もたくさん収録!

【養生訓とは?】
今から300年以上も昔に、福岡藩の儒学者・貝原益軒によって書かれた江戸時代の健康指南書です。病弱だった著者があらゆる学問を学びながら、自らの身体で実践し、編み出した独自の健康法がまとめられています。
今も現代語訳が刊行され、多くの人が座右の書としているのは、根底に「身体の健康=心の健康」という思想があるから。
喜怒哀楽や欲望、悩み、畏れといかに対峙し、精神の安定を得るか、という点に深く言及されています。
多くの人が生きづらさを抱えている現代日本と類似点が指摘される江戸社会での生き方を集約した『養生訓』には、時代を超えた智恵が隠されているのです。
本書では、そのなかから今日的な期待に応える言葉を厳選。わかりやすい解釈とともに猫の写真に添えて紹介しています。

【魅力的な猫写真!】
しなやかでしたたか、それでいてかわいい猫たちの、ユーモラスな写真を多数掲載! 撮影はすべて人気猫写真家・沖昌之さんによるもの。
時にクスッと笑わせてくれたり、時に哲学的な表情を見せる猫たちは、『養生訓』の名言に不思議とマッチします。
自由きままな猫たちが、気持ちをそっとほぐして行く先をほんのり照らしてくれる、そんな一冊です。

【目次より抜粋】
第一章 こころ
・三つの楽を得よ。
・己を愛せよ。 …他
第二章 食
・大根を食らうべし
・多飲は禍となりにけり。 …他
第三章 暮らし
・目をふさぎて落ち着けよ。
・病を嘆くことなかれ …他

感想・レビュー・書評

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  •  養生訓と猫の異色コラボ。猫の生き方と江戸の生き方のコラボともいうべきか。。。
     養生訓は今に通じるものが多く、科学的とは断定できなかった時代にここまでの本を書くのはすごい最先端の人だったと思う。そして猫の生き方からも、また生きる知恵をもらったり。猫の長生きの秘訣もあり、人間にも猫にも為になるのでは?

  • 貝原益軒によって書かれた、江戸時代の健康指南書『養生訓』の中から、厳選したメッセージの解釈とともに、猫たちの写真が添えられて紹介されています。
    猫の健康に関する情報も収録されています。

    人は五十歳にならなければ血気は定まらず、正しく物事を認識し判断する能力も開けず、昔から今に至るまでの道理にも疎く、世の変化にも慣れず、言葉の誤用も多く、言動に後悔が多い。人生の道理も楽しみも知らず、五十歳にならずに死ぬことを夭逝という。
    長生きをすれば、楽しみもためになることも多いのである。 ー 14ページ

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著者プロフィール

貝原益軒

一六三〇年生まれ。江戸前期から中期にかけての儒学者、博物学者、教育家。筑前福岡藩主黒田家に仕えた。藩費で十年間京都に遊学する間に、朱子学者、博物学者と交際し、上方に興りつつあった経験・実証主義思潮に触れたのが、その後の学風に生かされた。膨大な編著は各方面にわたり、儒学では『大疑録』、博物学では『大和本草』『花譜』『菜譜』などが知られる。晩年には『養生訓』『大和俗訓』など多くの教訓書を書いた。一七一四年没。



松田道雄

明治四十一年(一九〇八)、茨城県生まれ。昭和七年、京都帝国大学医学部を卒業、小児科教室に入る。昭和十二年より府立西ノ京健康相談所に勤め、結核患者の診療をおこなう。昭和二十二年に京都で小児科を開業。診療のかたわら、ロシア思想を学び、思想史家としても知られる。著書に『私は赤ちゃん』『育児百科』『洛中洛外』など多数。平成十年(一九九八)没。

「2020年 『養生訓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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