- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797680935
作品紹介・あらすじ
英語の常識は変わった!
元NHKラジオ「実践ビジネス英語」講師が、今まさに生まれつつある最新の英語を紹介する。
常に社会の動きに呼応した英語を教え続けてきたカリスマ講師が、その集大成として書き下ろした新書。
SNSで使われるネット用語、多様性社会、ポストコロナ時代に対応した新しい英語表現を解説、英語の辞書や教科書では追いつけない言葉・用法・文法の変化を学ぶ。
【目次より抜粋】
第1章 英語学習の心構え
最新技術をうまく利用する
語彙を増やそう
自分の英語力の「現在地」はどこか
「APスタイルブック」から最新の用法を知る
第2章 英語の新常識
タブー語の変遷
辞書に載った放送禁止用語
ジェスチャーにもタブーが
すべての「黒人」が「アフリカ系アメリカ人」ではない
制度的人種差別と批判的人種理論
先住民たちの総称
Latino, Latina, Latinx, Latin@
スポーツチームのネーム変更
Merry ChristmasからHappy Holidaysに
多様性の時代
political correctnessという考え方
ダイバーシティを表すDE&I/変わる「美の基準」
障害のある人は、「人」ファースト
ジェンダーを理解する
LGBTからLGBTQIA+に
Ms.からMx.へ
3人称単数のthey
第3章 消える言葉、生まれる言葉
ライフスタイルの変化による死語
パンデミックから生まれた言葉
インターネット用語の変化
ウイルスと津波
インターネット以前と以後
「やばい」言葉/「高齢者」を意味する婉曲語
第4章 語法にも文法にも大きな変化が
語尾変化のルールに変化をもたらしたvax
あいさつの言葉にも変化が
伝統的な文法のルールも柔軟な運用が
「レトロ」な紙製の本と電子書籍
コロナ禍の新しいエチケット covidiquette
【著者略歴】
杉田敏(すぎた さとし)
元NHKラジオ「実践ビジネス英語」講師、昭和女子大学客員教授。1944年、東京神田生まれ。1966年青山学院大学経済学部卒業後、「朝日イブニングニュース」の記者となる。1971年にオハイオ州立大学に留学、翌年修士号(ジャーナリズム)を取得。「シンシナティ・ポスト」経済記者から、1973年国際的PR会社バーソン・マーステラのニューヨーク本社に入社。日本ゼネラルエレクトリック取締役副社長、バーソン・マーステラ(ジャパン)社長、プラップジャパン代表取締役社長などを歴任した。2021年3月まで通算32年半、NHKラジオでビジネス英語の講師を務める。2020年度NHK放送文化賞受賞。著書に『成長したければ、自分より頭のいい人とつきあいなさい』(講談社)、『教養としての英語』(NHK出版)など多数。
感想・レビュー・書評
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NHKラジオの実践ビジネス英語で講師をされた杉田敏先生の著作です。最近の英語における変化や学習法についての話など、自分と英語との関係を振り返ることのできる著作だったと思います。
英語学習は地道な取り組みが必要なことと、最新の情報にアンテナを張り続けることの重要性が強調されていて共感して読んでいました。特にジェンダーや人種などに関する表現には、想像以上に注意が必要だと再認識できました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何度も途中で投げ出したNHK「優しいビジネス英語」の講師だった杉田さんの著書。ラジオの中でも時々言ってましたが言葉は時代により動くもので、それがインターネットで加速しているのがよくわかります。
が、それよりも最初のほうに書いてあった「英語を勉強する時間がないというのは他のことを優先しているだけ」という言葉のほうがインパクト大で。
英語の時間、ちゃんと作らないとな。 -
英語の最新のトレンドを集め、解説したもの。コロナから新たに生まれた単語、ダイバーシティを意識した相手の呼び名など、昔の常識と今は違うのだと教えてくれる。新しく海外に赴任する人にとってはとても参考になると思うが、個人的には得るものが少なかったという印象。
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この本は、英語をある程度勉強した上級者にとって、若者が使う言葉やLGBTなどの多様性を踏まえた英語の最新のトレンドを知るための最適な書籍でした。ジャンダーやスラングからコロナ・IT化による言語の変化などトピックは多岐に渡り、情報量も豊富なので、何度も読み返して気になるポイントを探っていくこともおすすめ。
個人的には日本にいるとまだまだアメリカの潮流を感じることは少ないと感じていますが、日本でも例えば、報道機関が「女優」という単語を使わずに「俳優」に統一したことも、ジャンダーの多様性に配慮したのかなと。
ただ、行きすぎた配慮のため、不要な枝葉まで気を使っている感も否めません。人権の固有性・普遍性に含めるならばいいが、本当にそこまで人権として含んでいいのか。自由と多様性を尊重するアメリカならいいかもですが、日本ではもう少し慎重に議論すべきという意見もあるのでそれについては分からなくもないです。
単に英語を勉強するだけでなく、社会情勢の勉強にもなりました。 -
英単語の時事問題
英単語には時事的な背景知識のいるものがあるが、本書はそれを杉田敏先生が解説していくもの。一つ一つの解説に事実に裏付けされた客観的な説明かつ著者の機知が込められており、読んでいて飽きない。英語圏のニュースや歴史に造詣が深くないとおそらくこの本は書けないだろう。数年に1回はこのような時事英語ネタ系の本は読まないと背景知識がつかない気がしたので、そのように心がけたい。 -
杉田先生の現代の英語解説
英語は変化しており、許容性の高い言語 -
ダイバーシティなどの観点で英語の表現も色々変わっていることを再認識しました。
学校教育の英語のまま英作文してると文法は合っていてもアウトになるかも、英語で文章書くことがある方は一読しておくとよいのでは。 -
日本にもブラック企業があるようにblackにはマイナスのイメージがあるが、人種問題への配慮から、black marketをunderground marketを言い換えることもあるとのこと。日本では以前からアングラという言葉が使われており、日本の後追いのような形になった。
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英語も、社会の変化を踏まえて
どんどん変わっている。