うつ・不安・不眠の薬の減らし方

著者 : 原井宏明

• 秀和システム (2012年12月20日発売)

感想・レビュー・書評

[nobuimamuraさんの感想 · 2013年7月15日]

行動療法家であり動機付け面接でも有名な原井先生の一般向けの書籍。行動療法家の言われることは論理的であり、もっともですとしか言いようがない。この書籍は特に一般向けということもあり非常に理解しやすい。抗うつ剤や抗不安薬の機能について整理がついて良かった。例えば抗うつ剤は抗絶望作用があり、これは飲み続けることで出てくる作用で、抗うつ剤はうつを治すというより再発予防の意味の方が大きいとか、抗不安薬は抗葛藤作用があり、この作用は耐性をきたしにくいとか。

[やまゆりさんの感想 · 2013年6月18日]

なかなかいい本。向精神薬について、できるだけ正直に中立に良心的に書いてあると思う。うつやパニック障害などを薬なしでどう克服するか、ということについても詳しい。認知行動療法や動機づけ面接など、学んでみたい。この先生の本、もっと読んでみたい。

[phnetさんの感想 · 2013年2月20日]

原井宏明／著
うつ・不安・不眠で薬を飲んでいる人が、薬に頼らない生活を取り戻すための知識やアドバイスをまとめた入門書。エビデンスに基づき、薬をやめるかやめないかの意思決定を助ける決断樹、決断分析を解説。

著者プロフィール

原井クリニック院長，㈱原井コンサルティング＆トレーニング代表取締役，精神保健指定医，精神科専門医，日本認知・行動療法学会：専門行動療法士／認知行動療法師／認知行動療法スーパーバイザー／常任編集委員，MINT認定動機づけ面接トレーナー，1984年岐阜大学医学部卒業，ミシガン大学文学部に留学，国立肥前療養所，国立菊池病院，和楽会なごやメンタルクリニックを経て現職。著書・訳書多数。訳書に『動機づけ面接〈第3版〉上・下』（ウイリアム・R・ミラー，ステファン・ロルニック著，共訳，星和書店）などがある。

「2023年 『動機づけ面接を身につける〈改訂第2版〉下』 で使われていた紹介文から引用しています。」