探してるものはそう遠くはないのかもしれない

著者 :
  • 秀和システム
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本棚登録 : 535
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798053448

感想・レビュー・書評

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  • 出版業界では超有名なカリスマ書店員の初エッセイ本。

    書店や出版業界の裏事情、書店員のカリスマっぷりなどを求めて齧り付くと、テイストの違いを感じてしまいそうだけど、女子会ランチで わーわーガールズトークしてるような楽しい雰囲気。
    もうやめて〜おなか痛いー‼︎みたいな、どちらかというと独身女性のこじらせエッセイ、といったほうがしっくりくる。

    かなり個性的な方で、内容もぶっ飛んでるけど、話もまぁ〜ぶっ飛ぶ‼︎脱線しまくった結果元のとこまで戻ってきちゃってるのか、はたまたハナから全ては伏線で、巧妙なトリックなの?(笑)
    なるほど いいかげんって、良い加減って書くのか⁉︎

    読ませる文章力を感じずにはいられない、ユーモアたっぷりのエッセイ。

    日常のそれとないことを赤裸々に語るその姿は、まさに真っ裸(いろんな意味で)
    彼女をみていると、赴くまま過ぎて、私は自分が余りにも考え過ぎで慎重過ぎるんだなぁと感じ、もっと、良い意味での適当でいいんだ。と、勇気づけられます。
    こんなふうにハチャメチャに押し寄せられて、結果 勇気をもらうのは初めてかもしれないです(笑)

  • よぉく知っている食いしん坊ちゃんと、今まで知らなかった素顔のみえかちゃんがここにいた。文字通り素顔の、というか素肌の。
    本屋大賞の舞台にも、嵐の翔くんと出たテレビでも着ていたあの制服に隠された謎とか、髪の色の主張とか、愉快な上司とか、とにかくとにかくどれもこれも笑えて笑えて笑える。こんなことまで書いていいのか?叱られませんか諸方面から。いやいや叱られても気にしませんね、なんてったって新井見枝香ですから。
    てことで、これはいわゆるエッセイというものの枠を超えた妄想随筆ってかんじですな。文章もキレッキレで次々ページをめくっちゃう。楽しい楽しい。
    だがしかし。ゲラを読んでもらうための接待とか、ケーキ付のゲラとか、そういうのは地方の書店員には縁がないので残念だ。

  • 『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』続き|新井見枝香(新井みえか)|note
    https://note.com/honya_arai/m/m88de13f60f51

    探してるものはそう遠くはないのかもしれない - 秀和システム あなたの学びをサポート! おかげさまで40周年を迎えました
    https://www.shuwasystem.co.jp/book/9784798053448.html

  • 滲んでしまう闇に砂糖をまぶしてあるその具合が絶妙です。
    惚れます。

  • "セブンルール"で有名書店員の新井さんの事を初めて知りました。7つのルールも面白く、興味を持ちました。エッセイの中には、仕事のことからプライベートのことまで書かれていて、その独特な感性が面白くて一気に読みました。近くに新井さんのような人がいたら面白いだろうなと思いました。新井さん、お忙しいと思いますが、第二弾を書いてください、そしてずっと現場にいてください!私も東京に行く時は、新井さんの三省堂にぜひとも行きたいです!

  • カリスマ書店員さんだそうで。久しく三省堂本店には行っていないので、行ってポップなぞ拝見してこようかしら。面白いのですが、必要以上に何かに迫られて書いているような少し痛々しさを感じました。まあ処女エッセーだから売れないと次回作の話も来ないでしょうから大変なんでしょうけど。聞くところによれば非常に良い売上だそうですから、次回作もあるのでしょう。次回作はもっと本についての話や自分でやってたバンドやホルン奏者でもあられるとのことですから楽器や音楽の話なんかも書いてほしいですね。「新井賞」があるとのことで受賞作をググってみたのですが、一冊も読んでなくて愕然としました。性別もジェネレーションも違うので、面白さの琴線が相違するのは当然ですが。「新井賞」作品読破したいと考えております。

  • 結構、どうでもいい。
    今どきはこんな感じなのだろうか。

  • まるで雑談しているみたいな…雰囲気。 気負わずに読める。

  • すごーく、凄い!www
    いいなぁ〜、こんな人になりたかったわwww

  • 働いて家事して、生活する。
    そんな日々を、面白く書ける人をとても尊敬する。
    それって日々を丁寧に見つめるってことだ。
    自分の人生を楽しんでるってことだ。

    新井さんのエッセイ、とても面白かった。
    この方のエッセイ、自分の社会的地位を良くしたいとか、人間的に尊敬されたいとか、面白いやつだと思われたいとかそういう野心みたいなものがあまり感じられない。そこが良い。
    エッセイは本当のことが書いてある。「読む人の共感を想像して書くエッセイに、一体何の意味があるだろう」作中でそう述べておられたが、そんな一種の突き放し精神を感じる。しかしだから面白い。

    個人的には「賞味期限切れのボルシチ」と「任侠チョップドチョコレート」が印象に残っている。
    著者しか知らないささやかな事件や、自分が送る日常の中での、自分が知らない裏側(お店のバックヤードの話みたいな)ほど面白いものはないと思う。

    新井さんにはまたそんなエッセイを書いてほしい。

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著者プロフィール

1980年東京都生まれ。書店員として文芸書の魅力を伝えるイベントや仕掛けを積極的に行い、独自に設立した文学賞「新井賞」は、同時に発表される芥川賞・直木賞より売れることもある。「新文化」「本がひらく」「ライターズマガジン」でエッセイ連載 、「朝日新聞」で書評連載をしている。著書に『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』『本屋の新井』『この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ』『胃が合う二人』(共著)。2020年からはストリップの踊り子として各地の舞台に立ち、三足のわらじを履く日々を送っている。

「2023年 『きれいな言葉より素直な叫び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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