この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ

著者 :
  • 秀和システム
3.29
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本棚登録 : 224
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798055978

作品紹介・あらすじ

某有名書店の"型破り”書店員によるエッセイ第2弾。前作の『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』から、さらにパワーアップ。30代後半独身女性の日常生活を、赤裸々に綴った「うまくいかない仕事」「うまくいかない美」「うまくいかない恋」「うまくいかない人生」は、新井ワールド全開、面白さ半端ない。

感想・レビュー・書評

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  • どこまでも赤裸々にぶちまける 新井さんのエッセイ。

    こんなにストリップ小屋にトリップしたくなる書店員エッセイ、ある!?

    思ってたほどうまくいかない、この世界がいいのだ。
    うまくいかないからこそ、溢れ出すこの旨味成分。
    こんな世界だからこそ、このエッセイは思ったよりうまくいっている。
    そんな世界に つい感謝してしまう、笑けるエッセイ。

    自分も赤裸々にさらけ出してしまいたくなる。
    読むと「ストリップ小屋に行きたくなる」現象の根源はそこなのかもしれない。

    「閉店後の書店でちびるの巻」が好き。
    ‘本に意思があるような感覚’に大いに共感。
    そんな、グッとくるところもあるのが魅力。
    そして俄然、桜木紫乃さんへの魅惑。(!)

  • 自由過ぎる。奔放過ぎる。エッセイストとしては相変わらずヘタウマな境地を歩んでいる。「巧くなって欲しくないな……」と心配して処女単行本を読んだのは杞憂だったようだ。この著者、相当にクレヴァーと踏んだ。ストリップやヴィジュアル系への偏執、自分自身を厳しく見つめる視線、そしてユーモア。それらは温もりのある、気取りのない筆さばきで綴られる。素材自体はさほど珍奇でもないが(いや、新井見枝香は相当ヘンテコリンな人物だが)、それを巧みに調理する術を身につけている。彼女が見る日常を、そして彼女がどんな本を読むかを知りたい

  • 元書店員・いまは、、エッセイスト兼踊り子の新井さんの愚痴エッセイ。爽快に読めて、「もっとこの文体のよう気楽に、テキトーに、いろいろ脱ぎ去って生きていけばいーじゃない」と思わせてくれる。

  • 自分のせいで、自分が嫌になって、存在が申し訳なくなることがよくある。だからめちゃくちゃ共感した。少しくらいならうまくいく想像をしている自分はやはり勝手で、うまくいかないのだけれども、こうやって文章に昇華する力があればとても良いなと思う。スピード感と笑いのバランスが絶妙なので、気力が無い時でも読める。

  • 相変わらずのクスッと笑える愚痴エッセイです。

    ストリップにハマっているという話が何回が出ていてこの本ではまだ書かれていないが、今はその著者が見る側ではなくストリップの踊り子さんやっているんだからなあ。

    人生って面白い。

    次回作も楽しみです。

  • 面白いと思って読んでいた。最後の方の不機嫌な時に書くエッセイこそ面白くなるっていうのも、納得した。不機嫌でいること自体が本当に悪だと私は思っているけれど、確かに不機嫌な時に書かれたものは面白かった。
    さて評価と感想をブクログに書こうと思って、でも読後感が良くないなと気づいた。
    私はたぶん「お友だちになりたいタイプ」の方のエッセイが好きなのだなと気づいた1冊でした。(本屋の新井、は好きだと思ったのだけど。)

  • 現在踊り子デビューされている新井見枝香さんの、踊り子デビュー前夜ともいうべきエッセイ。書店員として活躍し脚光を浴びながらも赤裸々に私生活について書かれたこのエッセイの中で、桜木紫乃氏を師匠と仰ぎ観劇デビュー、そこからストリップの魅力に引き込まれ、自身もポーズの練習などに励みながら、いずれステージデビューすることを伺わせて終わるこの本から数年後、実際に踊り子デビューされた新井さんのストリップ(やその他もろもろ)への情熱を感じることができる一冊。

  • ちょっと私には合わないので、途中で読むのをやめた

  • 三省堂 書店にお勤めで、さぞ、色んな書籍の話が、てんこ盛り!と、思って手にしたのだが、、、
    テレビやラジオにも、出演なさってらっしゃるとか、、、ですが、初めて読む作者 新井見枝香氏の本。

    自由奔放のような内容の話が、多くて、支持されている人も多数おられるのだろうが、私には、ちょっと、ついていけない話が、多かった。

    娘より年上の若い女性が、ストリップの話など、ポンポンと、出て来たり、コインランドリーに洗濯物を一緒に居れたいが為に、エレベーターの中でパンツを脱ぐ行為に、驚かされる。

    色んな作家の方と、お知り合いが多い作者なのだから、その方面の事を掲載して欲しいと思った。

    この本で、香盤表という言葉知ったが、、、、さてさて、この方の名前が載らない様に願っている。

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著者プロフィール

1980年東京都生まれ。書店員として文芸書の魅力を伝えるイベントや仕掛けを積極的に行い、独自に設立した文学賞「新井賞」は、同時に発表される芥川賞・直木賞より売れることもある。「新文化」「本がひらく」「ライターズマガジン」でエッセイ連載 、「朝日新聞」で書評連載をしている。著書に『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』『本屋の新井』『この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ』『胃が合う二人』(共著)。2020年からはストリップの踊り子として各地の舞台に立ち、三足のわらじを履く日々を送っている。

「2023年 『きれいな言葉より素直な叫び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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