読書をプロデュース

著者 :
  • 秀和システム
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本棚登録 : 360
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798061160

作品紹介・あらすじ

著者はかつてTBSの人気バラエティプロデューサーとして、
「さんまのSUPERからくりTV」「中居正広の金スマ」などを手掛けました。
そんな著者のオフィスは本棚に囲まれる一方、なんとテレビがありません!

無数の本を読むことで想像力を養い、教養を高め、
仕事にも活かしてきたことで、人生の幅が広がり、
ますます仕事にも還元されていきました。

しかし今、読書をしない人、しなくなった人が増えています。
読書が好きな人でも「何を読んでいいかわからない」という、
本への接し方に戸惑う声が増えてきました。

そこで著者は、自身の読書術「バラエティ読み」を公開して、
この本で「読書プロデューサー」として、人生をおもしろくするため、
どのように読書をセルフ・プロデュースすればいいのかを提言します。

バラエティ読みのポイントは次の5つです。

①ジャケ買いでいい
②途中で読むのをやめていいし、併読してもいい、
③積読したほうがいい
④メモや感想文は不要
⑤速読はしない

また、バラエティ読みでは読む本を選びません。
ビジネス書に限らず、小説やマンガも含みます。
この本では80冊もの書籍をご紹介しています。

さらに、何より新書です。
じつは新書こそ「人生に役立つ読書」に最適と言え、
本書では第5章で岩波新書、中公新書、ブルーバックス、
講談社現代新書の各新書の編集長とも対談させて頂きました。

読む人も、読まない人も、読んでいた人も、
「本への価値観が変わる」この1冊を手に取って、
新しい発見を体感してみてください!

【目次】(一部抜粋)
第1章 なぜ僕たちは今、本を読まないと死んでしまうのか?
なぜ、あなたは本を読まないのですか?
「バラエティ読み」で気持ちよく読もう
バラエティ読みのポイント①、②、③、④、⑤

第2章  どんな人にとっても、読書は「いいこと」しかない
「読まず嫌い」で損していませんか?
他人の〝知的に見せたいポーズ〟に惑わされない
歴史がわかることで、おもしろさが増える
パターンマッチングとメンタルローリング

第3章 仕事でもっとも大事な「想像力」は小説で磨ける
小説こそビジネスに役立つ
想像力が足りないと、いい結果を出すことも難しい
小説は読むだけではなく、経験することに意味がある
どこまで想像できれば仕事がおもしろくなるか?

第4章 僕たちは今後、どのような読書をすればいいのか?
あえて「2冊目から」という読み方
つまらないと思った本でも、細部にまで目を凝らす
翻訳で「最新刊」として古典名作を読む
「レベルを下げた」ビジネス書の未来はどうなる?

第5章 読む本に迷ったら、まず新書を手にしよう
新書に始まり、新書に終わる
岩波書店(岩波新書)
中央公論新社(中公新書)
講談社(ブルーバックス、現代新書)

感想・レビュー・書評

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  • 読書が苦手という人に向けて、著者から読書をプロデュースしたのが、本書になります。読書が苦手な人は「バラエティ読み」という読み方を紹介し提唱しています。
    ジャケ買いでいい
    途中でやめてもいい
    併読したほうがいい
    積読でいい
    感想文もメモもしなくていい
    速読しない
    というスタイルを「バラエティ読み」と命名しています。
    感想を書くと、書くために読書する状態になり、読み方に偏りが発生してしまいます。もっと自由に書籍から得るものを素直に吸収するためには、感想を書くと思わず読書をしたほうがいいと言われています。(ですが、感想を書いています。ごめんなさい。)
    随所に著者が影響を受けてきた書籍の紹介や、後半には新書を発行している各出版社編集者とのインタビューと各社から発売されている新書紹介が掲載されています。
    読書案内的な側面もありました。

  • 本を読まない人が読まない理由は、感情的な理由 つまらない めんどくさい であり、論理的な理由ではない。

    温泉旅館に癒されたことをしみじみ実感するのは、その場にいる時より、帰ってから思い出した時じゃないですか?読書も同じで、本を読んで成長できたと思う瞬間は後で遅れてやってくる。

    図書館に通う行為の繰り返しによりいつしか知性が身についている。

    読書は全ての人にとっていいことしかない。
    やりたいことを叶えてくれる。もしくは、やりたいことを見つけてくれる。

    知ってることばかりでつまらない本でした、という書評は違うよね。面白くないならより高いレベルの自分にあった本を手に取るべきだったのでは

    他人の本の低評価は間に受けない。その人にその本を楽しむ素養がなかった、という理由が多い。実際、自分が読んで確かめたら面白かったと言うケースはたくさんある。

  • 筆者の事は存じ上げませんが、この題名は本好きには手に取らずに置かせないです。
    表紙的には俗な感じがするので、よくあるビジネス書や自己啓発書の勧めかなと思ったのですが、純粋に本を読ませたいという気持ちが伝わってくる本でした。
    こういう本で難しいのは、本読む人以外がどうやってこの本を手に取るのやらという事でしょうか。
    この本で言及されていますが、読書する人は本が立派なエンタメだと思っているのに、本読まない人は勉強の一環だと思われているんですよね。これは本当に大きな隔たりで、学校での本との関わりが尾を引いているとしか思えません。
    私自身も高校に入るまで1冊も本読まなかった人間ですし、読書感想文が嫌で怒られても季節が変わって怒られなくなるまで粘るレベルでした。あのままグインサーガと出会わなければ、本好きにならず今に至っていた可能性があります。
    なので学校では読書を強引にさせる事はしない方がいいと思うんですよね。しかも学校で読まされる本っていわゆる名作が多いので、さんざん本を読んできた僕にも退屈である事がとても多いんです。
    読書したことないのに、いきなり夏目漱石読んでも挫折するか、一冊読んだという事で次に続かないと思うんです。今どんなの流行っているか分からない部分もあるのですが、ライトノベルから入って、次第にいろんな本に興味が沸いてくるというのが一番いいと思うんです。
    僕自身、30年ほど前に、グインサーガ、ロードス島戦記、アルスラーン戦記、などから入りましたが、すんなり入れた切っ掛けはドラクエとかファイナルファンタジーが下地を作ってくれていたからなんです。特にFFは作画が天野喜孝だったので、グインサーガやアルスラーンはビジュアルイメージが頭に物凄く湧きやすかったんです。
    なので読書離れを憂うよりも、積極的にメディアミックスを進めて行って、是非若年層に読書の楽しみを教えてあげて欲しいです。ライトノベルの存在はとても重要だと思います。

  • 読書をプロデュース
    著作者:角田陽一郎
    秀和システム
    読む本に迷ったらまず新書を手にしよう。「新書に始まり」「新書に終わる」
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • 読書嫌いの人向けの本のようです。
    私も職業柄、読書推進運動のようなことをしているので、本書のような理屈を言う人にもよく出会います。

    本ってある程度能動性がいります。
    語彙力も必要ですし、漢字が読めないとか、想像力がないとか、本が苦手になる理由はさまざまあるかと思います。
    私自身、文字を読むことが苦手で、高校に入るまでは読書が大嫌いでした。
    なんだか気取っているような気もして。
    自分が本が好きになったのは、面白いと思える本との出会いで、読み始めたのもなんとなく、と言う程度でした。

    だからこそ、理屈では本好きにはできないとも思います。
    本といっても、内容も文体も様々なんだから、自分の興味のあるものはあるはずなんですけど、文字を読むことが苦痛という人も多い。

    そうした人に対して、この本が入り口になっているのかな?というとそうでもないと思います。
    むしろ、本好きの人にとって、新書の話があったり、さまざまなタイプの本が紹介されていたりと、本が読みたい衝動が刺激される内容です。

  • 比較的さっと読める本でわかりやすく、内容も腑に落ちた。
    自身の読書に対するモチベーションが上がるとともに、読書の素晴らしさをどう他人に伝えたらいいか、についても参考になる。

  • これからも楽しく読書を続けられる自分でいたいと思える1冊だった。

  • 「何かの本を読んで、「おもしろい」あるいは「つまらない」と感じることは当然ですが、その理由が「自分の知っていることばかりだったからつまらなかった」と判断する知性が残念なのです。」
    というくだりがある。

    私は、実用書などについてはまさに知らないことが書いてあるかどうか(新たな発見があるかどうか)、というのを一つの判断基準にしているが、著者に言わせれば「残念な知性」な持ち主ということになりますかね。

    小説などであれば、知らないことが書いてあるかどうかは関係ありませんけど。

    払ってもいい金額:300円

  • サクッと読めた。なかなか面白い。神様は自分の中にいるっていうのは良いと思った。読書はメリットしかない。

  • S図書館
    本を読まない理由は感情
    つらい、時間勿体ない、楽しくない、書き手が知らない、ネットが便利
    だから
    目的をもって読まない
    ジャケット買い
    途中でやめていい
    併読、積読
    感想書かない、メモしない
    ゆっくり読む

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著者プロフィール

角田 陽一郎:
バラエティプロデューサー/文化資源学研究者
千葉県出身。千葉県立千葉髙等高校、東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」「オトナの!」など主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社を設立(取締役 ~2013年)。2016年TBSを退社。映画『げんげ』監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作、舞台演出、「ACC CMフェスティバル」インタラクティブ部門審査員(2014、15年)、SBP高校生交流フェア審査員(2017年~)、その他多種多様なメディアビジネスをプロデュース。現在、東京大学大学院にて文化資源学を研究中。著書に『読書をプロデュース』『最速で身につく世界史』『最速で身につく日本史』『なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか』『人生が変わるすごい地理』『運の技術』『出世のススメ』、小説『AP』他。週刊プレイボーイにて映画対談連載中、メルマガDIVERSE配信中。好きな音楽は、ムーンライダーズ、岡村靖幸、ガガガSP。

「2021年 『仕事人生あんちょこ辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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