PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント[第2版]
- 秀和システム (2022年10月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798068626
作品紹介・あらすじ
「ウサギとカメ」も「シンデレラ」も、みんなPMのお話しだった!?
誰もが知っている童話を通して、PMBOKに基づくプロジェクトマネジメントの難解な用語や考え方をやさしく解説します。
異色のロングセラー入門書が、PMBOK第7版に対応して増補リニューアル。
【本書の内容】
第1章 3匹の子ブタ ~プロジェクトを成功に導く「段取り」~
第2章 ウサギとカメ ~みんなが同じ方向を向ける「ゴール設定術」~
第3章 桃太郎 ~チームで目的を達成する「仲間術」~
第4章 ヘンゼルとグレーテル ~段取りよくプランニングし、困った時に対応できる「リスク管理術」~
第5章 アリとキリギリス ~進捗を加速させる「情報共有術」~
第6章 長靴を履いた猫 ~メンバーと仲良くなる「信頼構築術」~
第7章 シンデレラ ~ネガティブな状況とうまく関わって、協力を得る「付き合い術」~
付章 PMBOKへの橋渡し
感想・レビュー・書評
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童話でわかるプロジェクトマネジメント
僕も始めは、『童話でわかるプロジェクトマネジメントって…プロマネが童話でわかるなら苦労せんわ⁉︎』と思ってました…
でも読んでみて分かりました…
『これって良書やん!』と…
特に、童話パートと解説パートが、背景の色が違うなど物理的にもきっちり分かれており、読みやすさ抜群。しかも童話についてもプロジェクトマネジメントを解説するために改編されてはいるが面白い!(小学校5年生が面白がって読んでいましたw)
そして、付録としてPMBOC第7版の解説資料付き。体系だった知識も、しっかりと載せてくれているからこそ、童話でのエピソード解説に深みが出ていました!
プロジェクトマネジメントの大枠、考え方、学び直しに適した本かなと思いました!
プロジェクトに関わる人たちが全員この本読んでいればスムーズに進むんだろうなと…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
国際的に体系化されているプロジェクトマネジメント手法PMBOK(ピンボック)を童話調に噛み砕いて解説している本。思っていたよりも読み応えがあり、特に「3匹の子豚」のチャプターでは即実践できる内容が多く業務にも活かせたので良かった。
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プロジェクトマネジメントの知識を、童話と解説文で説明してくれます。また巻末で、PMBOKの概要説明もなされています。童話は、プロジェクトマネジメント説明用に改変されており、「こうはならないでしょ笑」とクスクスしながら読めました。
良かった点は、恐らくPMBOKに忠実だっただろう点です。他の入門書に比べて、その解説が多かったです。また、最新の第7版と、それまでの改変点にも言及がありました。
一方で、童話は逆に分かりづらかった気がします。話の流れが冗長になりがちでした。また、童話と解説が頻繁にスイッチするので、頭の切り替えがうまくいきにくかったです。
とはいえ、童話の存在がとっつきやすさに一役買っていて良かったです。
個人的には、コミュニケーション部分が特に勉強になりました。
学び
・コミュニケーションは、アクティブリスニングで。相手も「聞いてもらえてる」と感じ、話を聞き出しやすい。
・何度も会えば、それだけ好意を感じてもらえる
・まずは自己開示から。
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プロジェクトマネジメントの各テーマについて、童話を交えて説明。PMBOK第7版に対応しているのも良い。
・三匹のこぶた:段取り
計画を立てないのは、失敗する計画を立てているのと同じ
WBSの後に役割分担表を作る
・うさぎとカメ:ゴール設定、計画
コミニュケーション計画
誰が、いつ、どのような情報を、誰が伝えるかを決める
なぜ(失敗の原因)だけでなく、
何がそうさせた(今後の改善)も繰り返して
やるべき事を見出す
・桃太郎:仲間
人を動かすには、相手にとって価値のあるものを提供し、こちらの欲しいものと価値交換する
情報共有を怠るとチームワークは乱れる
・ヘンゼルとグレーテル:リスク管理
リスクが顕在化した時の対応も振り返りする
リスクの再評価に繋げる
問題は見つけたらまずチームに報告し、みんなで解決する。独りで抱えなくて済むためのルール、プロセス、体制を作る
・アリとキリギリス:情報共有
相手とは価値観や基準となる考え方が異なる
自分の基準を知ってもらい、相手の基準で話を聞く、考える
・長靴を履いた猫:信頼構築
与える、は何度も自分の意思で行う
メンバーと接する回数が多いほど良い関係を築ける
PJ失敗の原因のほとんどは「人」が絡んでいる
立場の違う相手の感情を理解する
負の感情につられない、感情的にならずコミニュケーションの目的を考える
PMが各メンバーに関心を持つと、メンバーに当事者意識が生まれる
メンバーそれぞれに個人目標と、
それがPJ成功への貢献や個人成長にどう繋がるかを話す
・シンデレラ:付き合い
面倒くさい人からの不愉快発言をかわす
言うべきは言う、不必要は言わない
おうむ返しか、yes,but
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さらっと読めておもしろかった!
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童話を題材にしていて、わかりやすい内容となっており、初学者には読みやすいのではないかと思う。ただし、わかりやすい分、得られる知識は一般論的な、通常社会人としての理解があれば導き出すことのできる常識的内容にとどまっている。体系的にPMを学びたいのであれば、やはりPMBOKを勉強するのが一番近道のように思える。
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童話をベースにして、体系的にプロジェクトマネジメントを解説した本。
童話を通して、プロジェクトマネジメントの新しい視点が得られるかと期待して読んだが、ただ、解説を並べ立てただけの本だった。これなら、童話を取り上げる必要もなく、一般的な解説本を読んだ方がいいような。途中まで読んで、やめた。 -
バラバラなチームメンバーを、どうまとめるかが大事。
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PMBOKやプロジェクトマネジメントについてある程度知っている状態で読んだほうが頭に入る気がする。