小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」

著者 :
  • すばる舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799105801

感想・レビュー・書評

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  • 読書こそ最強の学習方法。

    読書ができる子=読解力が備わる、語彙力が身につく、集中力がある、想像力がある、人物の心情が考えられる、ネットの情報だけではなく、書籍からの情報も選択できる力を持つなど、あらゆる力を備えられる子になるが、その根底をなす基本的な生活習慣や書籍をすぐに手に取れる環境こそが1番大切である。

  • タイトル通りの年齢層を想定に、どのような"家庭学習"を行うことが将来子供の大きな飛躍につながるのかが書かれている。

    著者の持論は「よく遊び、少し学べ」の一言に象徴されている。
    最優先は、熱中できることや遊びを思いきりさせること。
    では、「少し学べ」では何をさせるかというと、読書を挙げている(あと、漢字と計算の訓練をちょっと)。

    ここまでの主張は昨今の子育て論の主流であるので違和感はないし、ではどのように子供の生活に読書を取り込んでいくのか?と言った点については、かなり具体的に書かれており、親として子への接し方も含め参考になることが多い。
    また、遊びについても結構な紙幅を割いており、すっかり子供と遊ぶのが苦手になった感のある現代人(もちろん私自身も)にとって、参考になる部分も多い。

    著者の上記の考えの背景には、今後は物事を的確に早く処理できる画一的な"優秀層"ではなく、自分の趣味関心を突き詰めた個性派が活躍する時代が到来するという信念が見受けられる。(こういう時によく引き合いに出される"さかなクン"をやはり挙げている)
    そして詰込み型の教育とは距離を置く姿勢を示す。中学受験も詰込み型と切り捨て、公立に温情的だ。

    個人的には、確かにそういう個性派"も"活躍できる時代は既に到来していることは間違いないと思う。
    一方で、日々の経験から言って、資本主義社会である以上、従来型の秀才もまた、この世には引き続き重要な人材であり続けると思う。
    受験に関しても、私立中学側も詰込み型の時代は過ぎ去ったという認識は当然あり、受験問題も思考型へシフトしつつあるし、学校での教育も多様化している。著者にこの辺りの認識があるのだろうか。

    もちろん、どちらの教育が良くてどちらが悪いというわけではない。
    二元論で割り切らず、どちらも大切にできると素晴らしいと思う。
    さてさて、二兎を追えるかは我が子の特性次第だが、まずは本書に記載のある遊びと読書とで、一兎めは捕まえに行きたいと思う次第である。

  • 「学力は、家庭で読書する習慣があるかどうかと高い相関がある」
    「子供は誰よりもまず、親から言葉を学ぶ。ひとつの文を、長くして話す」
    「子供の周りに読書以外の魅力的な誘惑があまりにも多いので、自然に任せて読書好きになるということは難しい。毎日10ページ(以上)読書をすると読む力がついてくる」

    詰めこみは厳禁。たくさん遊び、本をいっぱい読み、好きなことに熱中するとのびると書いてあった。とてもわかりやすかった。

    おすすめの絵本や児童書が参考になった。

  • 息子の小学校入学にあたって、方向性に迷い読んでみた一冊。
    焦って早くから塾通いさせたり勉強させるより、読書と計算を習慣づける方がよほど良い、と分かって、背中を押されたようで安心した。とてもためになった。

  • 1109

  • 専門家ってよりは子育てに自身のある親目線
    あと、子供の想定が息子

  • 今小学校の子供がいて、本が好きな子にはなりましたが、文章題がわからないとか、意味あるかなぁと思ってましたが、
    納得しました。いっぱい遊ばせたいです。

  • prime readingにあったので読んでみました。
    息子はまだ0歳ですが、今のうちから息子と一緒にたくさんの絵本を読んで楽しもうと思いました。

    最後の方では、これからの教育がどのようなものになっていくかということがざっくりと書かれており勉強になりました。

    【以下タメになった内容メモ】
    ・一冊の本を繰り返し読むのはよい
    ・計算や漢字などは訓練が必要
    ・今日できなかった分は明日ね!はなし
    ・時間ではなく量で示す
    ・早く勉強が終わった時追加で課題を出さない

  • 小学一年生を持つ母として読みました。
    読書の大切さが書かれていて
    おすすめの本などもあり
    とても参考になった。

  • 小学校1年の娘と幼稚園年長の息子がいる自分としては勉強になる内容。途中から筆者の子育て体験が多かったが、もう言葉の森で少し関わって来られたお子さんの体験談を聞きたかった。

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著者プロフィール

作文教室「言葉の森」代表。1952年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、25歳のとき、マスコミ志望の大学生を対象にした作文教室を開く。1981年、作文教室の草分け的存在である「言葉の森」を横浜で開講。通信教育を始める。2005年、作文評価の客観化を目的とした小論文自動採点ソフトを作成し、特許を取得する。小学生から社会人まで約1万2000人が学んだ。卒業生には東大・京大・早稲田大・慶應大などの難関大、難関中・高に進学する生徒が多数。教育熱心な親の間で注目を集めている。毎週の作文の指導だけでなく、国語力の土台である読解、読書、暗唱にも力を入れる。オンラインを利用した少人数の発表型の学習で思考力、創造力を伸ばす「寺子屋オンライン」を開催する。著書に『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』(すばる舎)がある。

「2019年 『小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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