- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799109915
作品紹介・あらすじ
16万部のベストセラー『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』の続編にあたる本作。前作の著者にして、90歳まで精神科医を続けた中村恒子先生は齢92を迎えられた。近頃の関心事は、もっぱら「死に支度」。悩める患者を救い続けてきた人生に誇りを持っているものの、仕事ばかりの日々だったことに一抹の後悔も。
そんな思いを知った、前作で聞き手を務めた精神科医の奥田弘美先生。実は元ホスピス医で、数多くの人生の終焉を目にしてきて、「まだやり残していることが山ほどあるから死にたくない!」と葛藤する患者と数多く接してきた経験を持つ。「人生100年時代」とはいえ、50代を過ぎれば仕事も人生も先が見えてきて、若い頃のように夢を描きにくい。「生涯現役」を貫いてきた中村先生ですら、一抹の後悔を残している。そこで本書では「人生の終着駅」に着いたとき、誰もが笑顔で、悔いなく降りられるような心を育てるための日々の気持ちのありよう・習慣を、精神科のスペシャリスト2人の対談形式で探究する。
感想・レビュー・書評
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よく言われている事が書かれているだけだけれど、改めて人生の先輩に言われると心がほっとした。
一番心に残ったのは、「今」を大切に生きる!ということ…
つい〈老後に備えろ〉〈残りの人生そのままでいいんですか?〉〈よりよく生きよう〉〈レベルの低い人とは付き合うと時間の無駄です〉〈ミニマムに生きよう〉などの文句に不安を煽られ、色々な物を切り捨ててスマートに生きるのが良いと先導されてしまうが、それぞれ個人のペースで好きなように生きたらいいんだよなと思わせてくれた。
医師が語る、高齢者に対する終末医療のあり方に対しての本音も興味深かった。日本は死ぬことについて、あまりにも否定的すぎると常々思う。
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先生にそう言われたらクヨクヨしてた私が飛んでいく。そんな本でした。
恒子先生との対話形式はどこか自分事であり他人事。
誰しも悩みは尽きないけど、やり過ごしてみようかなと思えてしまう、不思議な魅力がある。
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私は奥田医師と同世代。
その奥田医師の大先輩にあたる中村先生との精神科医師同志の対談。
中村先生の話を聞いていると、自分の悩みなんかちっぽけだと感じる
「自分が自分の1番の味方、自分を大切に心も体もお世話をしよう」、はい了解しました!
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非常に良い1冊でした。
また何年かして読むと、感じ方が変わるのかなと思います。
今はまだ自分の死とか、親の死や介護についても、ぼんやりしているので。 -
老眼になって、どんどん老いる自分小倉屋を感じている。もともと過敏な身体なのでまた動けなってもおかしくない。尊厳死希望なので、この本を読んで迷惑だけはかけないように自分に折り合いをつけて、老後の準備を進めはじめました。
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読み終えた時
すごく落ち着いた気持ちになりました。
二人の先生が
しっかり受けとめてくれます。 -
どんなことでも基本的には自分で決めたことと思うことが大切。そういう自分軸を意識して、周囲から刺激をかけ立てられる欲望に囚われないようにすることで、うまいこと老いていけるんだなぁと思った。
見た目の老化にしても抵抗を感じる人が多い中、アンチエイジングの波に飲まれずに自然体で生きることの良さを語られていた。
また私が一番恐れている「孤独」に対しても、上手に向き合われていた。
今の時代はなんでも便利になり、やりたいことの時間がかからなくなった。だからこそ余った時間が増え、余計なことを考えて寂しくなるのかもしれない。
何かに没頭できれば、孤独を感じることも減るのではないか。
また、人に依存しないことの大切さとして、寂しさを紛らわせるために同じ人とずっと一緒に過ごしすぎると、嫌なところが目立ってくるもの。
人は本来違っていて孤独な生き物だと受け入れることで、適度な距離感で良い人間関係を築くことができる。
こう言った考えに「なるほど」と理解はできるものの、まだまだ心からは受け入れることはできないので、たまに本書を読み返して思い出せたらいいなぁ。 -
『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』の続編。92歳の精神科医・中村恒子さんと54歳の精神科医奥田弘美さんのコンビの対談形式で、カッコよく生きる方法が語られた一冊。精神科医の語りということで、今ここに集中するマインドフルネス絡みの話や、長生きするための食と睡眠の話もあり面白い(戦争の時代を生き抜いた人は本当に強い心を持っているなと)。人生を極めた人の究極の心の処方箋といえる作品で、読むと元気になれるし、人間関係で悩んでいる人に特にオススメ(読めば悩んでいたのが馬鹿馬鹿しくなるハズ)。
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迷ったら、「今」に集中する。これが大事だと思いました。
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92歳と54歳の精神科医の対談形式の人生論の本。老いを感じている54歳と老いとうまく付き合って生きている92歳。自分も達観した人になれるのだろうか…。自分の悩みなんて、ちっぽけなものだと教えてくれた本だった。