図解 カール教授と学ぶ成功企業31社のビジネスモデル超入門! (MAJIBIJI pro)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2012年12月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799312599
作品紹介・あらすじ
なぜ、あの会社は儲かっているのか?ビジネスモデル構築ワークシート付。
感想・レビュー・書評
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DeNA、楽天、アップル、LCC、QBハウス、アマゾン、facebook、インテル、クックパッド、スターバックス、ZARAなどのビジネスモデルを図解で説明。
例えば、プラットフォーム戦略 =「複数のグループのニーズを仲介することによってグループ間の相互作用を触媒し、その市場経済圏をつくる産業基盤型のビジネスモデル」といった説明が、図解でわかりやすくされています。
他にも、フリー戦略といったウェブで話題のビジネスモデル。
ウェブサービス以外の業種だと、カミソリと刃モデル、ソリューションモデル等
幾つかのビジネスモデルをわかりやすく解説していて、ビジネスモデルって何なのか?を知るために最初に読む本としてちょうどよい一冊だと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
プラクティカルわかりやすいバイブル
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既知の内容が多かった
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とにかく読みやすく、様々なビジネスモデルが数ページで学べる。暇つぶしに良い本。
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コンビニに売っている薄い本と思って、微妙かなと思っていたら、大変よかった。
31個のビジネスモデルが実例を踏まえて書いてあって、色々なビジネスモデルを薄くだが広く知ることができた。
【要約】
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【ビジネスモデル】<成功代表企業>
ポイント の順で表記
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【フリー戦略 1 フリーミアム】<DeNA, Gree, クックパッド,食べログ>
多数のユーザの一部からの課金で儲ける。IT,スマホならではのtoCの圧倒的低単価での複製が武器
フリー戦略はフリーミアム以外にも
1. 直接的内部相互補助
2. 三者間市場
3. 非貨幣経済
がある
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【フリー戦略2 三者間市場】<google>
消費者には無料で提供。圧倒的ユーザ数をベースに第三者の広告主からマネタイズする
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【フリー戦略3 非貨幣経済】<wikipedia, SNS>
評判やリンクなどの金銭以外の価値がインセンティブとして成り立つ市場
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【フリー戦略4 直接的内部補助モデル】<?>
あるものを1つかえば2つめ無料などといった販売戦略のこと
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【プラットフォーム戦略】<FB, LINE, 楽天市場>
PFの5つの機能
* マッチング
* コスト削減
* 外部ネットワーク機能
* ブランディング
* 三角プリズム (= 広告など直接はユーザが求めてはいないものだが抱き合わせで提供すること)
成功するPFの3つの特徴
* PF自体が自らの価値を創造できるか
* 場に参加する人の自動増殖化機能
* ユーザのクオリティコントロールができるか
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【オープン戦略】<FB>
アプリケーションやゲームなどを提供できる機能を一般解放することにより、コミュニティが活性化した
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【ソーシャル活用モデル1】<グルーポン>
フラッシュマーケティングという新しい概念を持ち出すことにより、お店がマーケティングしなくてもバイラルで広まるマーケティング手法を考案した
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【ソーシャル活用モデル2 CtoC】<スレッドアップ,メルカリ>
スレッドアップは、服をあげたい人と欲しい人を繋ぐサービス
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【ソーシャル活用モデル3 インフルエンサーマーケ】<ゲイリーウェイネチェックさん>
youtubeなどの動画配信で有名人にその中で50億のワインを一人で売った
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【WOW型ビジネスモデル】<ザッポス>
(amazonに12億ドルで買収)
靴の通販だが、お客一人一人にWOWといってもらえるような最高の接客を時には靴関係なく行う。
=> ファンになってもらい、リピータを増やす。
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【カミソリと刃モデル】<ネスレ>
耐久性の商品(一体で売り切りになってしまう)ではなく、一度使ったら捨てられてしまうものを発明
・インクジェットとトナー
・スマフォとデータ通信量
・インスタントカメラと専用フィルム
・電動歯ブラシと替えヘッド
・家庭用ゲーム機とゲームソフト
・コーヒーマシンとコーヒーポッド
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【逆「カミソリと刃」】<Apple (iPhoneとiTune)>
AppleはiTuneやAppなどの魅力を訴求に、利益率の高いiPhoneを売っているらしい
(↑これほんと?)
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【分割モデル】<ディアゴスティーニ>
初回のハードルを下げる
在庫リスクを減らせるというメリットも
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【ロングテール】<amazon>
売り上げ下位80%を抑える
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【製品ピラミッド】<スウォッチ>
ローエンドからハイエンドまで4つの階層をつけて販売。網羅的にニーズをカバーした
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【会員制モデル】<コストコ>
売り上げが安定する。
前払いにすることでキャッシュフローの安定化もポイント
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【ブランドマルチ展開モデル】<ディズニー>
キャラクターと世界観を作り込むことで、グッズや映画など様々なチャネルで顧客に売る
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【ソリューションモデル1】<IBM, GE>
パソコンの会社からパソコン周りの課題を解決するソリューションパッケージ会社へ
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【ソリューションモデル2】<アスクル>
中小企業の文具購入というニッチ市場の発見
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中規模文具店と中小企業のマッチングという新ソリューション
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【ソリューションモデル3 標準化】<マブチモータ,ミスミ>
受注生産・個別仕様が多かったモータを、標準化し逆提案することで低価格高品質を実現。
ミスミはその金型版
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【ソリューションモデル4 ブームコバンザメ型】<リーバイス>
ゴールドラッシュ時に、それに伴い需要の増えたジーンズを販売
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【BOPモデル (Base Of Pyramid)】<ユニリーバ,グラミン銀行>
40億以上の貧困層をターゲットに
例えばユニリーバは、シャクティという現地販売員を教育し販売してもらっている
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【ブルーオーシャン戦略】<QB House,LCC>
新しい市場を開拓
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【参入障壁モデル1】<インテル>
圧倒的技術力によっていち早く市場を開く。価格コントロールにより競合に勝つ
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【参入障壁モデル2】<セブンイレブン,スターバックス>
全国に広く普及させるより、エリア例えば都市圏などと絞ることにより、圧倒的なパフォーマンスを出す。ドミナント戦略
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【マルチ販売ルートモデル】<コカコーラ>
コンビニでは収益低(宣伝のため)、でも自販機やレストランで儲ける
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【SPAモデル(Specialty store retailer of Private label Apparel)】<ZARA,GAP,ユニクロ>
自分たちでブランディング
例えばZARAは「その場で買わないと売り切れてしまう作戦」で来店回数を他社の6倍に
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【中抜きモデル】<DELL>
問屋を抜いて直販した
<その他>
マイケルポーター曰く企業の戦略は3パターンしかない
1. 大量生産による低コスト化
2. 強みに特化した差別化
3. 特定地域などによる集中 -
具体的事例を挙げながら平易な文章で様々なビジネスモデルを説明。商売の基本原則は恒久的なものとはいえ、2012年の本だけに所々具体例の古さを感じる点、時間の流れの早さを実感する。理屈だけ頭に入れても役には立たず、起業するつもりも無い読者にとっては、自分が普段利用してるサービスはそうやって儲けてるんだな程度の知識を仕入れる、そんな位置付けの本だろう。
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凄く分かりやすい、けど1回読んだくらいで理解できたとは言わない。繰り返し読まないと身に付かない。
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あらためてここ最近のビジネスモデルを俯瞰するのに役立つ良書。