独裁力 ビジネスパーソンのための権力学入門 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2014年4月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799314777
作品紹介・あらすじ
権力アレルギーから脱皮せよ。そして、世界で闘おう。変化に迅速に適応し、組織が望む結果を得るために。リーダーもフォロワーも、すべてが知っておくべき「権力」のエンジニアリング。
感想・レビュー・書評
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あまりないタイプの本。
権力や独裁の重要性、また権力闘争でやるべき行いが書かれている。
すぐに適用できる事でない内容も多いが、やりたいこと、またトップを狙うなら考えておくべきことが書かれている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<読んだ日>
20200806
<感想・内容>
組織が望む結果を得るために知ってくべき「権力」のエンジニアリングについて、極めて実践的な観点からまとめた本
Key Takeaways
1. リーダー力=構想力+独裁力(組織を動かす力)であり、参謀にとってより重要なのが構想力であるのに対してリーダーにとってより重要なのは独裁力である
2. 権力を理解するには3タイプの支持者について理解する必要がある;コア支持層、コア予備軍、一般的メンバー
3.権力を強化するには、コア支持層の数をできるだけ小さく抑え、コア支持層を不安定な状態に置き、コア予備軍を増やし、コア支持層にはきちんと報いる
4. 強い権力を生む組織にするには、少人数のコアメンバーだけに権力基盤を依存するようにし、広範な支持基盤を構築するために権力に依存しない中間組織等を排して構成員をアトム化し、広範な支持基盤を直接構築する
<行き先>
本棚 -
合わない
組織論の一つだな -
独裁力というと少しネガティブなイメージをもちますが、何かを成すためには 権力も必要であり、それを適切に作り上げるためには権力エンジニアリングが必要。
そして、独裁力こそがそのための道具であると説く本。
改めて自らの組織をこの視点で観ると色々な気づきがありました。 -
独裁力 ビジネスパーソンのための権力学入門。木谷哲夫先生の著書。権力や独裁力がなければ組織の中で本当に自分が目指すべきことを実現することは難しい。権力や独裁力という言葉はどことなく乱暴な負のイメージがあるけれど、権力や独裁力に対して正面から向き合うことでしか得られないものもある。仕事に関係なくても、家庭も学校のクラスも部活動やサークル活動もある種の組織だから、同じような考え方が応用できると思う。
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Amazonのほしいものリストを何となく眺めていたら、ちょうど現在進行形でお世話になっている著者の本があったので試しに読んでみた。 キャッチーなタイトルではあるが、中身は自分自身の身の振り方を如何に振る舞うかを非常に論理的に語っており、やれ職場の人間関係だの、やれ時間の使い方だのという視点からは一段上に立つ内容であった。 さすが政治学を背景知識に持っているだけのことはある。ただ、如何にして独裁力を手に入れるか、独裁できる地位に登り詰めるかという点についてはあまり追求されていなかったように思う。
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独裁力は組織を動かす力。
権力基盤を強化することと動員力を高めることからなる。
グループは3つでコア支持層、コア予備軍、一般メンバー。
コア支持層が一番強い味方だが、そこは裏切りの可能性があるので、不安定な状況に置く必要がある。またできるだけ小さい方が良い。第2層は代わりはいくらでもいるという状況の人たちでここが多いと良い。そして、コア支持層にはきちんと報いる。
マクレガーの「企業の人間的側面」にあるが、X理論のしっかりした管理が重要。(人はほっておくと怠けるという視点から) -
権力基盤の強化と、組織全体の動員力を高める方法を論じた本。権力基盤の3層構造の考え方は興味深いし、その通りだと思う。
ただ、「誰もが権力を志向する」かのような前提に立った著者の思考バイアスには違和感を禁じ得ない。多様性が増す中での企業統合の原理を、権力へのアプローチの観点論じているが、むしろ仕事や組織に対する考え方の多様性がます中では、組織の理念や、納得感のある分配の論理が重要感を増すのではないか。
誰もが権力を志向するワーカホリックではない。