リベラルアーツの学び方 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
2.88
  • (5)
  • (12)
  • (46)
  • (19)
  • (7)
本棚登録 : 539
感想 : 39
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799316726

作品紹介・あらすじ

いま、世代も国境も越えて通用する最強の武器(リベラルアーツ)を手に入れよう。ベストセラー『絶望の裁判所』著者による本格的かつ戦略的教養入門!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 入門書としてよいのでは。西洋理解の鍵は、4つのリンゴとか、シェークスピアとか、トルストイとか、絵画をみろとか、クラシック音楽をきけだとか。日本にも、中国にも古典もたくさんあるので、ある時期、無駄とおもわれるものに使ってみるのもよいかも。

  • 実践的な意味における生きた教養を身につけ、自分のものとして消化する、それらを横断的に結びつけることによって広い視野や独自の視点を獲得し、そこから得た発想を活かして新たな仕事や企画にチャレンジし、また自らの人生をより深く意義のあるものにする。
    知りたいという欲を広げてそれぞれを紐付けてみたり混ぜてみたりして自分なりの身にしていきたいと思えた。
    299冊目読了。

  • 徹底的にこの著者とは合わないなと思った。
    ちょいちょい自慢話が入るし、上から目線だし。

  • ・現代の若者には、かつてに比べてもこうした教養、リベラルアーツが不足している。インターネットからいろいろな情報は得ているが、それらを統合する核になるような基本的な知識、方法が不足している。旺盛で幅広い好奇心に欠け、考える力が弱い。物事の本質をとらえる力、異質なものの間に共通点を見出してそれらを統合する力が弱い。マニュアル指向で指示されたことはそつなく効率よくこなせるが、自分で新しいものを作り出すのは苦手。

    ・リベラルアーツとは、人の精神を自由にする幅広い基礎的学問・教養という趣旨。とりわけ、その横断的な共通性、つながりを重視する含みをもって用いられる言葉。つまり、実践的な意味における生きた教養を身につけ、自分のものとして消化する、そして、それらを横断的に結び付けることによって広い視野や独自の視点を獲得し、そこから得た発想を生かして新たな仕事や企画にチャレンジし、また、みずからの人生をより深く意義あるものにする、そうしたことのために学ぶべき事柄を、広くリベラルアーツと呼んでもよい。

    ・楽しみながら内面を豊かにできるリベラルアーツ。楽しみながら受け手の人間としての厚みも増すことができるという点は、芸術の、きわめて大きなメリット。

    ・リベラルアーツは、誰にとっても成功のきっかけになりうる知的財産。

  • わいがこの本のタイトルをつけるなら、意識高い人に贈る。リベラル・アーツの学び方かな。

    とりあえず、本当に意識が高い。めっちゃ高い。すごく高い。高すぎてレベルをレヴェルと表記している。そのようなカタカナ語が何度もでてくる。
    ていうか、全体的にカタカナ率が半端ない。

    第一部、二部までなんとか我慢して読んでいたが、第三部でギブアップ。陥落。

    そもそも論として、著者との幼年時代の過ごし方が違いすぎるし、趣味嗜好もまったくもってわいとは正反対。相性が悪かった。

  • パースペクティブとヴィジョンの基盤
    歴史的・体系的枠組みの中で理解
    めくり読み1冊10-15分
    なれると、目次をつくり、参考文献や資料を積み上げ、ぶっつけ本番でかける。
    読書:扉に一言二言とページだけ書く。論文:重要部分にアンダーライン
    アイデアプラン:書物(一般書、専門書)と論文の簡単なプラン。30
    自分の仕事にとっての基本書は繰り返し読む
    第1章 
    1.生物学
    ローレンツ 攻撃
    ドーキンス 利己的な遺伝子 増補新装版
    グールド ワンダフル・ライフ、フルハウス
    ウィルソン 人間の本性について、知の挑戦、生命の未来
    ワトソン ダーク・ネイチャー
    2.脳神経科学
    クリック DNAに魂はあるか
    ラマチャンドラン 脳のなかの幽霊、脳のなかの幽霊、ふたたび
    エーデルマン 脳は空より広いか
    サックス 妻を帽子とまちがえた男、火星の人類学者
    ノーレットランダーシュ ユーザーイリュージョン
    イアコボーニ ミラーニューロンの発見
    サム・ワン 最新脳科学で読み解く脳のしくみ
    イーグルマン 意識は傍観者である
    3.精神医学関連 
    フロイト 精神分析学入門、自我論集、エロス論集
    ユング 自我と無意識
    アドラー 個人心理学講義、アドラー心理学の基礎
    ベルコビッツ ベスト・フレンド
    バーンズ いやな気分よ、さようなら
    フランクル 死と愛、夜と霧
    ニーホフ 平気で暴力をふるう脳
    レスラー FBI心理分析官、同2
    4.自然科学のそのほかの分野
    クーン 科学革命の構造
    ブロード 背信の科学者たち
    カーソン 沈黙の春、奪われし未来、
    セーガン 人はなぜエセ科学に騙されるのか
    シン 宇宙創成
    佐藤勝彦 「相対理論」を楽しむ本、「量子論」を楽しむ本、宇宙は無数にあるのか
    カク 新版アインシュタインを超える、超空間、パラレルワールド
    フィッシャー 愛はなぜ終わるのか
    グリック カオス
    ワールドロップ 複雑系
    第2章 社会・人文科学、思想、批評、ノンフィクション
    古典 新約聖書 岩波書店
    1.哲学
    今村 現代思想を読む事典 講談社現代新書、新版哲学・論理用語辞典 三一書房
    いしい 現代思想の遭難者たち増補版
    ラッセル 西洋哲学史 近代哲学から読む
    マキャベリ 君主論 中公文庫
    ターケル 希望
    鶴見俊輔 アメリカ哲学、転向研究、限界芸術論
    2.社会・人文科学、思想
    絶望の裁判所、ニッポンの裁判 構造的把握
    菊と刀
    ラミス 内なる外国、イデオロギーとしての英会話
    中根 タテ社会の人間関係、
    梅棹 文明の生態史観
    久野 現代日本の思想、戦後日本の思想
    丸山 日本の思想
    川島 日本人の法意識
    山本 「空気」の研究、一下級将校の見た帝国陸軍
    ウォルフレン 日本/権力構造の謎
    ヴェーバー プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    マンハイム イデオロギーとユートピア
    ソシュール 一般言語学講義
    丸山 ソシュールの思想、ソシュールを読む
    バルト 零度のエクリチュール
    ガタリ カフカ マイナー文学のために
    アリエス <子供>の誕生
    エリアーデ 聖と俗、オカルティズム・魔術・文化流行
    サイード オリエンタリズム、知識人とはなんか
    3.批評
    フォースター 小説の諸相
    伊藤整 小説の方法、小説の認識
    イーグルトン 文学とは何か
    筒井 文学部唯野教授、創作の極意と掟
    大沢在昌 小説講座売れる作家の全技術
    佐藤 完本 小津安二郎の芸術、個別批評
    リチー 小津安二郎の美学、増補 黒澤明の映画
    マーカス ミステリー・トレイン
    フリス サウンドの力
    ヒルデスハイマー モーツァルトは誰だったのか、モーツァルト
    フルトヴェングラー フルトヴェングラー音と言葉、音楽を語る
    4.ノンフィクション
    トッド 帝国以後、世界の多様性
    ジョンソン アメリカ帝国への報復
    スティグリッツ 世界を不幸にしたグローバリズムの正体
    チョムスキー メディア・コントロール
    だわー 容赦なき戦争
    仲 黙殺
    外岡 日米同盟半世紀
    パラスと 金で買えるアメリカ民主主義
    堤 ルポ 貧困大国アメリカ、アメリカから<自由>が消える
    さま~ず 大統領たちの恐れた男
    ヂュがん FBIフーバー長官の呪い
    オルテガ ウォルマート
    小林 超・格差社会アメリカの真実
    ウッドワード ブレザレン、大統領の陰謀
    レイーヴィ アウシュヴィッツは終わらない、休戦、溺れるものと救われるもの
    アンね アンネの日記増補新訂版
    ヴォルコア ショスタコーヴィチの証言
    ヘルマン 眠れない時代
    金子 絶望の精神史
    カポーティ 冷血
    ギルモア 心臓を貫かれて
    エヴァンズ くたばれ!ハリウッド
    ちょん ベトナムの少女
    鶴見俊輔 現代日本思想史
    第3章 芸術
    ジョイス ユリシーズ
    ラープチャルンサープ 観光
    ドストエフスキー カラマーゾフの兄弟、罪と罰、悪霊
    トルストイ 戦争と平和、アンナ・カレーニナ、イヴァン・イリイチの死、悪魔、クロイツェル・ソナタ、神父セルギイ
    メルヴィル 白鯨、バートルビー、
    プルースト 失われた時を求めて
    カフカ 家長の心配、城、審判
    カミュ 異邦人、転落、追放と王国
    レッシング 生存者の回想、破壊者ベンの誕生
    ウェルズ タイム・マシン、モロー博士の島
    ハックスリー すばらしい新世界
    オーウェル 1984年
    レム ソラリスの陽のもとに、映画惑星ソラリス
    ディック アンドロイドは電気羊の夢を見るか?、流れよわが涙、と警官は言った、高い城の男、ユービック、スキャナー・ダークリー、バーキー・パットの日々、時間飛行士へのささやかな贈物
    キング ファイアスターター
    ギブスン ニューロマンサー
    スターリング スキズマトリックス
    ベア ブラッド・ミュージック
    ラッカー 時空の支配者
    エフィンジャー 重力が衰えるとき
    イーガン 順列都市
    ブラッドリ 華氏451度、何かが道をやってくる、10月はたそがれの国
    2.映画
    地獄の黙示録
    ミラーズ・クロッシング
    マスターズオブライト
    ファースト・カット
    (略)
    3.音楽
    アルビニ
    ジョプリン 映画ジャニス、3枚組のボックスセットジャニス
    (略)
    ディラン ブロンド・オン・ブロンド
    (略)
    デイヴィス アガルタ、パンゲア
    ロリンズ サキソフォン・コロッサス
    モンク ブリリアント・コーナーズ
    コルトレーン マイ・フェイバリット・シングス
    ベートーヴェン、シューベルト、モーツァルト
    4.漫画
    つげ ねじ式、チーコ、峠の犬、海辺の叙景、ゲンセンカン主人、やなぎ屋主人、つげ義春全集の4から8
    大二郎 生物都市、暗黒神話、夢みる機械、ぼくとフリオと校庭で、夢の木の下で、荒れ地にて
    克洋 ショート・ピース、ハイウェイスター、AKIRA、童夢
    文子 ドミトリーともきんす、絶対安全剃刀、おともだち、棒がいっぽん
    留美子 めぞん一刻、人魚の傷
    ようこ 水鏡奇譚、逢魔が橋、見晴らしガ丘にて
    均 寄生獣、七夕の国、雪の峠・剣の舞
    史代 夕凪の街 桜の国、この世界の片隅に
    大介 はなしっぱなし、そらトびタマシイ、魔女、SARU、海獣の子供
    三平 忍者武芸帳影丸伝
    (略)
    5.広い意味での美術
    世界の巨匠シリーズ
    ヴェラスケス ラス・メニーナス
    ゴヤ 裸体のマハ
    アンジェリコ 受胎告知

  • リベラルアーツがなぜ大事か、またその学び方について。
    後半は殆ど本の紹介。
    音楽好き、映画好きでCDやDVDの収集家のようである。
    なぜ大事か、については確かにその通りと思え、読みやすい。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50213572

    知識ではなく知恵の時代、教養のための教養ではなく、思考や行動に影響を与え、ビジネスや人生そのものを成長させていくための、本当の教養の学び方がここに。 (生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)

  • リベラルアーツがいかに重要かが書かれている。
    本、映画、音楽、美術、漫画など様々なジャンルからどのようにリベラルアーツを学ぶか

  • 知見と学問の範囲を拡げるために

全39件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業。1979年から裁判官。2012年明治大学教授に転身、専門は民事訴訟法・法社会学。在米研究2回。著書に、『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(第2回城山三郎賞受賞)『民事裁判入門』(いずれも講談社現代新書)、『檻の中の裁判官』(角川新書)、『リベラルアーツの学び方』『究極の独学術』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『教養としての現代漫画』(日本文芸社)、『裁判官・学者の哲学と意見』(現代書館)、小説『黒い巨塔 最高裁判所』(講談社文庫)、また、専門書として、『民事訴訟法』『民事保全法』『民事訴訟の本質と諸相』『民事訴訟実務・制度要論』『ケース演習 民事訴訟実務と法的思考』(いずれも日本評論社)、『民事裁判実務と理論の架橋』(判例タイムズ社)等がある。

「2023年 『我が身を守る法律知識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀬木比呂志の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×