成長企業の法則――世界トップ100社に見る21世紀型経営のセオリー
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2016年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799318522
作品紹介・あらすじ
トップコンサルタントが提言する、変化の時代に「跳躍」する経営とは?成熟国で成長を続ける"世界の勝ち組"の共通項を描く!
感想・レビュー・書評
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第1章 なぜ今、グローバル成長か?
成長しない企業は落ちこぼれるしかない
成長のパワーを喪って失速したグローバル企業
日本の悪夢ー失われた20年
3つのゲームチェンジャー
クオンタム・リープを目指せ
第2章 初公開!世界トップ100社
2つの共通点
第3章 G企業の経営モデル:
LEAPモデルーG企業の要件
二律背反を超える経営のイノベーション
第4章 厳選!海外14社の競演
ネット時代の旗手
辺境のヘルスケアリーダー
エレクトロニクスの覇者
自動車の地殻変動
小売業の超成長企業
100年声の消費財メーカー
第5章 日本のフロントランナー7社の突出度
FR
リクルート
ダイキン工業
コマツ
アサヒグループ
デンソー
トヨタ自動車
第6章 あの会社がもれたのはなぜ?
ウォルマート
アマゾン
IBM
GE
パナソニック、日立、日本電産
第7章 LEAPが拓く日本の次世代成長詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
社会を良くする志をもって二律背反を両立させられる企業が成長し続けるということか。マッキンゼー時代の懺悔の気持ちを込めて書いたというのも面白かった。ROE経営のリスクは耳が痛い。
内容メモ:
LEAPフレームワークを自社に当てはめる方法
クリエイティブルーティン:新しいルーティンを作り出すためのルーティン
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2014年度における優良企業ケーススタディ雑誌 という感じ
【感想】
「成長企業の法則」と銘打っているが、書いてあることはビジネス雑誌のような優良ケーススタディの紹介本である。筆者独自の理論である「LEAP」が、いかに優れているかとか、革新的だとかは、この本を読んでも分からなかった。
LEAPという方式によって、優良企業をランキング付けした。その中の上位の企業について、いくつか説明している。アップル、グーグル、コマツ、トヨタといった、様々な本で取り扱われているような紹介も多く、この本独自の切り込みや視点があるかというと弱い。また、常に「2014年」という視点にたった時点での優良事例という話が多く、10年後、20年後に読んだら「当時の雑誌かな」と印象がぬぐえない。法則と銘打っているものの、実質は優良企業ケーススタディ、といったところ。したがって、時を経て再読するのは難しい。
面白かった記述は、マッキンゼー出身の筆者が「マッキンゼーはベストプラクティスを外から中に入れることばかりで、自ら革新的な事例を生み出すことができない。それでは、今世紀の企業経営はやっていけない」というマッキンゼー批判をしているところ。二十世紀までは、よその上手いやり方を別の企業に紹介・導入するだけで成果が上げられたものの、今の情報化が進み、様々なビジネスモデルがどんどん作られる現代においては、そのやり方は通用しないだろうということを主張している。
【本書を読みながら気になった記述・コト】
・楠木先生の「オポチュニティ企業」「クオリティ企業」という整理は面白いが、それだけでは不十分。真に成長し続けるグローバル企業であるためには、オポチュニティもクオリティも両面的に大切にする必要がある。 -
【共通点】
一芸に秀でている
X経営
・エクステンション(拡業)
・クロスカップリング(異業種との結合)
・トランスナショナル(グローバル)
【小ネタ】
一人あたりGDPが3000ドルをこえると二輪から四輪の市場へ
→同時にユニクロも買われ始める
読みきれず -
株価、成長率、利益率等をもとに世界でイノベーションを起こしているとされている企業の事例紹介。
筆者の言葉を借りれば「深化」と「新化」の2つを兼ね備えていることが必要になる。
事例が盛り沢山感あるが、示唆に富む書。 -
成長企業の分析が分かりやすくなされていて興味深い。