君と夏が、鉄塔の上

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.70
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本棚登録 : 130
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799319260

感想・レビュー・書評

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  • ーこんな夏休みを送りたかったーという帯に惹かれて読書。
    読みやすかったし、久しぶりのファンタジーで、ワクワクした。

  • 鉄塔オタクの彼、ひと夏の淡い体験
    中学一年の夏、突如として幽霊が見えるようになった彼と、学校の屋上から自転車で空を飛ぼうとした彼女、そして鉄塔オタクの僕、鉄塔の天辺に見える人影はナニモノ?
    忘れることと、忘れられることは全く違う。未来のあなたは、、、どこに繋がっていますか?

  • ラノベとか児童書またはアニメっぽいなぁと思う。
    中学生のリアルな夏休みと思いきやファンタジーだったのか。
    冨安さんの天と地の方程式とか、柏葉さんの作品など和物ファンタジーの匂いあり。
    ただ、色んなことを盛り込みすぎているというかとりとめないというかゴチャゴチャしているというか…正直ちょっと読みにくかった。
    著者がゲーム配信者三人称の鉄塔さんである。(好き。)賽助名義で物書きをされていると知って手にとってみた次第だが、いつものお喋りのような文体で、どうしても鉄塔さん自身が頭に浮かんでしまう…エッセイのほうを読んだほうがいいのかもしれない。

  • 自転車に羽根を取り付け、校舎の屋上から飛ぼうとするような奇行を繰り返す中学女子帆月。ある日、帆月が僕のところに、公園の近くにある鉄塔について尋ねてきた。その鉄塔の近くには、幽霊が出ると噂になった、閉鎖されたマンションが有った。幽霊が見えるという比奈山と帆月と僕の3人は、帆月が不思議なものを見たというその公園へ向かう。

    作者の名前が、携帯小説のペンネームみたいだし、夏、少年少女ということで、軽い青春小説だろうと買ったんだと思う。鉄塔というのは、さすがに登らないだろうから、おそらくメタファーみたいなもので…。

    ガチ鉄塔小説やん。作者が本気の鉄塔マニアで、武蔵野鉄塔のナンバリングから塗装、男鉄塔女鉄塔、ガイシの数まで、序盤から鉄塔知識のオンパレードで、これはいいぞという感じになる。やっぱりさ、自分の趣味で深くなった知識を、付け焼き刃ではなく織り込んだ文章って、魅力があるんですよ。

    そして、帆月の見たという幽霊か妖怪のようなものの謎を解くため、夏休みに3人で鉄塔を中心に集まっては議論していくのだが、そこら辺は誰が発した言葉だったりがわかりにくい部分はあるものの、そこは荒削りとして勢いが有ってよい。

    クライマックスは、ファンタジー的になり、ジブリやアニメ会社製アニメといった感じの見たようなストーリーになって行く辺りは賛否が分かれるであろう。

    全体にアニメ的というか、視点が主人公から離れることが多く、アニメを見てきた人の文章って感じなんだろうなあ。クライマックスシーンの視点がかなりわかりにくい。最近、アクションシーンの描写が理解しにくい小説が増えているが、そういう時代なんだろうなあ。何がどうしたという部分が、アニメのああいう感じというのを知っていなければ想像ができない。

    友達との友情というところは、全体にドライで軽い。キャラクターもそれほど強く設定されていないので、読みやすいが不満を感じる人もいるだろう。

    予想していたよりも密度が濃い小説だったことと、まさかのよく知る浦和あたりの話だったので、個人的に満足感。

  • 現在季節がちょうど夏ということもあって、久しぶりに読み返しました。
    ファンタジー要素もありつつ、こんな夏休みを送ってみたかったなと思う作品です。
    帆月と伊達はこの先どうなるんでしょうね。

  • 鉄塔好きには「鉄塔 武蔵野線」に続くたまらない一冊となりました。

    伊達くんと帆月や、比奈山くん達それぞれ
    のその後の話も書いて欲しいかも…。

    京北線94号鉄塔に会いに行きたくなった。

  • わりと評判がよさそうで、タイトルが気になったので。面白かったら他のも読んでみようかなと思ったけど、個人的には文体が合わないタイプの作家かな。最後ちょっとファンタジーに飛びすぎな気も………

  • 選書企画2020 「図書館に置いて欲しい本 書いて!貼って!」 で選書した図書
    【配架場所】 図・3F開架 
    【請求記号】 913.6||SA
    【OPACへのリンク】
    https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/450906

  • 少年少女の揺れ動く心の描写に感動。こんな青春送りたかった…と思わされた、悔しいと思わず褒め言葉。
    著者の好きなもの、鉄塔がうまく融合していて、本の中でも聳え立っていて、素敵でした。

  •  青春・恋愛・ファンタジー。いろいろな要素が混ざった爽やかな物語に感じました。そしてなにより鉄塔に着目した点がとてもおもしろかったです。普段は気に留めないけれど、外をよく見てみると鉄塔は身近に建っていたんだなあと気付かされました。
     最後まで読んでからもう一度タイトルを見ると、その中に主人公たちの姿と思い出が詰まっているような気がして、なんだかやさしい気持ちになれます。ほんとにすてきなタイトルです。大好き。

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