心がつながるのが怖い 愛と自己防衛 (心理療法士イルセ・サンのセラピー・シリーズ)

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799321713

感想・レビュー・書評

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  • 自分の過去や家族との関係を発見することから、自分を見つめ直すきっかけになる本
    過去の自己防衛が、成人して防衛しなくてもいい年になっても色々な行動に影響を与えてしまう。自分に置き換えて色々な発見のあった本でした
    【瞬読3分で一冊読みを10回と、毎分7000文字で数回】
    人は痛みや悲しみを避けるため、さまざまな無意識の防衛戦略をたてる。
    子供の頃の自己防衛は非常事態を切り抜ける大切なもの
    大人になってからも自己防衛戦略をとる→色々な問題行動の原因→気づくことが大事
    自己防衛の戦略を無意識に取ると、悲しみを避けるために、人と関係を保てない。
    その関係性が壊れた時に訪れる悲しみに怯えて関係を深くできない。
    孤独な人を選び、その人を救済する事で、自己肯定をする。完璧な恋人を探し続けるなど、障害がでてくる。
    親を理想化しない。悪し様にもしない
    親を現実的な視点で捉える→自己肯定の第一歩
    関心には二つある。相手(パートナーや子供)がうまくいっているか、行動への関心。相手を理解しようとする内面への関心。完璧な親も完璧な子供時代もないと理解することが大事。
    親がどんな人たちだったのかは一生の取り組み。自分を発見し理解する作業。
    感情の重なりの一番上は怒り。その下には悲しみや恐怖が隠れている。
    自己防衛は気づけばなくなっていく。気づき自分の痛みと寄り添う。
    愛する自分自身と他者を見、調整して受け入れること
    #瞬読アウトプット

  • 翻訳された文章なので読みにくい部分はあったが、説明と具体的な事例を繰り返す構成だったので理解しやすかった。

    この本を読むまでは精神的な意味での自己防衛は不健全なものだと思っていたのだが、幼少期には最適な対処法であることが多いのだという。
    子供はまだ心も弱いし、本当の自分を抑えて養育者などに従って依存していないと生きていけないからだ。

    しかし、大人になってもそのまま同じ防衛戦略を自動的に発動してしまうのは人間関係や自分自身の理解の妨げになってしまうので取り除いたりコントロールできるようにならなければいけないということだった。

    自己防衛をするようになる原因は、悲しみや苦しみなどの感情を受け止めてくれる人が誰もおらず、その感情を心の奥底に隠して本心とは異なる言動を取るしかない状況に置かれることだ。
    それを繰り返すうちに自動的に自己防衛をしてしまうようになり、自分の感情を抑えていることに気づかなくなってしまう。
    完璧な親など存在しないから、多かれ少なかれ子供の頃に悲しい思いを押さえ込んで自己防衛をする状況に置かれたことがあるのが普通だという。

    自己防衛を取り除く最初のステップは、自己防衛をしていると自覚すること。
    そうすると次のステップとして怒りがわいてくる場合も多い。
    子供の頃に感情を受け止めてくれなかった養育者などに対する怒りだ。
    注意するのは、この怒りは本当の感情を隠しているものなのでカウンセラーなどの支えになってくれている人以外には伝えないこと。

    怒りを十分に感じたあとは最後のステップとして悲しいや苦しみなどの本当の感情が現れてくる。
    子供の頃の弱い心では受けとめきれずに隠してしまった感情だが、大人になった現在ではうまく乗り越えられることに気づくはずだ。

    こうして悲しいなどの感情を感じたときに自動的に自己防衛が発動してしまうことはなくなる。


  • 他人と一定の心理的距離を保ち、親密な関係を避けることで、自分を守ろうとする「回避性」傾向のある人へと、メンタリストDaiGoさんが勧めていた本。

    解決に繋がる具体的行動が明示されているわけではないため、「解決策」を求めて読むと、読後にモヤモヤ感が残る。

    しかし「親密な関係を避ける」そこにどのような自己防衛機制が絡むのか、本質部分について、十分に解説されている。自身の過去、あるいは親との関係性等と向き合うきっかけが得られ、そこに間接的な解決の糸口が見えるだろう。
    個人的には「悲しみ」という感情がポジティブに表現されていたことが驚きであり、新たな発見であった。

    比較的薄く、1ページ当たり文字数もそう多くないため、短時間で読むことができた。
    著者が易しい言葉で分かりやすく説明してくれており、タイトルから想像していたより気軽に読めた。

  • 自己防衛というものに気付けたのはよかった。ただ、翻訳本あるあるか訳が私には合わなかったので内容がいまいち頭に残らなかった。何回か読み返せば掴めるかもしれない。

  • 自分の感情に気づく。痛みや悲しみを感じることを自分に許す。
    自分が自己防衛をしていることに気づく、それを変えたいという願いと勇気を持つ。
    子ども時代は終わって、人生はもはやかつてのように危険ではないと知る。

  • 自分はなぜ恋人ができないのか、親密になりたがらないのか疑問だったので読んでみた。自己防衛をしていると言うのは確かにそうだと思った。自分のこれまでの悲しかったことに向き合う必要がある。

  • 自分もこの本に書かれているようなことを無意識にやってしまってるのかもと思ったらこわくなった

  • [図書館]
    読了:2021/6/9

    なんだろう読みにくい…翻訳の問題なのか原文の問題なのか編集の問題なのか分からないけど、「この文は前文の補足なの?反例なの?何の話をしてるの?」みたいなのが頻発して、文章にまとまりがなく感じる。

    p. 53「多くを与えてはくれない、もしくは親しさと温かさをあまり望まず、資質もない潜在的パートナーを常に選ぶ人もいます。心を閉ざしたそのパートナーが心の奥底では愛情や思いやりを切望していると想像したり、パートナーを幸せにするのを夢見たりして、ついそういう相手を選んでしまうのです。」

  • 30代独身女ですが、いい歳して最近幼なじみの親友に対してぶちまけるべきでない箇所まで含めて曝け出してしまい、以降少し距離を置かれていると感じているところでこの本を読みました。きっと私は明らかに「キャパオーバーによる退行」を起こしていたのでしょう。

    「退行が起きるのは一瞬のこともあれば、一生続くこともあります。退行から脱却するには、子ども時代は終わった、人生はもはやかつてのように危険ではないと、自分自身に思い出させることです。」

    この言葉を見てもう少し落ち着いて行動すれば、20年頼の友人のリスペクトを失わずに済んだかも知れない。依存の代償は、直後ではなく時間差でやってくるのです。

  • 心がつながるのが怖い 愛と自己防衛。イルセ・サン先生の著書。親しくなっても後になって関係が壊れる恐怖心、嫌われる恐怖心、そして自分が傷つく恐怖心。そういった恐怖心から他人と親しくなることを極端に避けるのが自己防衛の戦略。自分に自信が無くて自己肯定感が足りないからこそ自己防衛の戦略が必要になってしまう。自己防衛の戦略ばかりとっていると、誰からも距離を置かれて変人奇人扱いされて友人もいなくなり、それがまた自己嫌悪、自己防衛の戦略につながる悪循環。自分に自信を持つことが好循環への第一歩。

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