未来を共創する 経営チームをつくる

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 146
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799326930

感想・レビュー・書評

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  • コーチエイ品質 1600円の内容か?

  • 『#未来を共創する経営チームを作る』

    ほぼ日書評 Day526

    コーチ・エイの鈴木義幸社長の著書を、Kindle Unlimitedで。

    会社の研修で、氏のコーチング講座を受けたことがあるが、こちらはエグゼクティブ向けのコーチングに関する内容。

    エグゼクティブコーチングで最初のハードルは、役員クラスともなると全員が「エースで4番」的な人の集まりであること。それぞれが強力な成功体験を持ち、簡単に自説を曲げることはない。

    トップである社長は、役員たちがチームとしてシナジーを効かせることを期待するが、その下の役員は、自部門の業績・目標予算を「守る」ことが最優先となり、下手をすれば足の引っ張り合いに。
    …と、このあたりまでは容易に想像できる範囲。

    この状況を打破するための具体的なhowは本書をお読みいただくとして、社長の側の意識の持ち方について、幾つか印象に残る記述があった。

    ソニー創業者のひとり、盛田昭夫は、ある部長としばしば議論をするが、決して同意に至らない。 業を煮やした部長が「こんなに意見が合わないのであれば、私と話す意味などないのでは」と食いつくと、盛田氏は「何を言ってるんだ。意見が合わないからいいんじゃないか。同じだったらそれこそ話す意味がないだろう」と答えたという。

    企業ビジョンを考えるようなときには、考え続けること。そして、それを誰かにぶつけること。対話の中で真に意味のあるビジョンが立ち現れる。

    エグゼクティブ・コーチングでは「自分を潜水艦だと思ってください」と言うことがある。真っ暗な海底を航行する潜水艦はソナーという装置から音波を発して、その跳ね返りを使って自分の位置を確かめる。同様に周りからのフィードバックを受け、これをしっかりと受け止めることで、適切な軌道修正ができることの喩えだが、エースで4番達にはかなり難しいこと。

    最後に本書で最も印象的だったのは、著者がまだ若い頃にコーチングの世界大会に参加した際、著名な指揮者の指示で、会場にいた何千人かの中で、その日がたまたま誕生日だった数名のために「ハッピーバースデー」を歌った際のエピソード。これは、要約だとその深みが伝わらないと思うので、これも本文を参照されたい(繰り返すがKindleUnlimitedなので)。

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  • 面白い!

  • 意思疎通できない上層部はそろって読むべき。これを読んだらパーパス経営、デザインマネジメントを続けて勉強するべき。部長が人事研修で配布されたということで読んだが、腹がたった。うちの会社はこんなこともできていないのかと。
    なので上層部以外の方は読まない方がいい。

  • ビジョンは対話で磨かれる、など面白いフレーズはありましたが、凄く心に残る話しまではありませんでした。

  • 未来を共創する 経営チームをつくる
    著:鈴木 義幸

    経営チームのリーダーは社長である。もちろん、社長の役割はとても大きいが、社長を含む経営チームがチームとして機能しないと、会社が持続的に発展することは難しい。

    経営チームがチームとしてうまく機能していないのに、そのことを問題視していない会社は、思いのほか多い。経営チームがチームになることは、会社の最重要課題であるにもかかわらず、経営者も役員、も、そのことをあまり気に留めていない。かわりに何を大切にしているのかといえば、「一人ひとりが自分の役割を果たすこと。」「経営者・役員はそれぞれの職責をしっかりと果たすことが大事である。」と思っている経営者・役員はとても多い。

    本書の構成は以下の6章から成る。
    ①会社は経営チームで決まる
    ②なぜ経営チームをつくるのは難しいのか
    ③チームとは何か
    ④チームの土台をつくる
    ⑤チームを進化させる
    ⑥強い経営チームをつくる個人とは

    組織の成果は個人の積み上げから成る。そこから見れば個人の職責の積み上げによる全体としての成果の達成は大切であり、疑う余地はない。しかし、経営チームという高いレイヤーでのそれでは様相は異なる。当たり前のように個人として自己としての役割を達成すると共に、それ以上にチームとしての最大の成果を追い求めるとなると、1+1ではない掛け算の要素が必要になる。

    その掛け算を行うには、同じあるべき姿を描き続けながら、やるべきこととやらないことを意識しながら、補いながら、レバレッジを掛けながら、任せて任され、時には敢えて重なり、敢えて離れながら行うことが必要となる。

    難しいが、生き残るためには今までとは違う考えをどれだけ受け入れていくことができるか、そういう気構えが組織全体受け入れられ成長していけるかが肝となる。

    そして各個人がそれを理解し、受け入れながら行動しつづけることが大切となる。難しいが中長期的には何よりも大切なことである。

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