悪魔の証明 (ビーボーイスラッシュノベルズ)

著者 :
  • リブレ出版
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本棚登録 : 53
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799711538

作品紹介・あらすじ

大学で犯罪心理学を担当する服部。他人と関わらず地味に過ごす服部には秘密があった。大学研究室の場違いな客-粗野で危険な色香を漂わせた男・吉野こそが、服部を支配する彼の男だった。「君の熱いものを…私に挿れてください」命じられるままに痴態を晒す服部は、吉野の雄々しい凶器で突かれると、淫蕩にうごめく自分の最奥を止められない。悪魔のようなこの男に狂わされ、よがり求めるものは快楽、それとも…!?「エロとじ」収録作品初の単行本化。

感想・レビュー・書評

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  • 私の中では結構好きだけどなぁ…という感想。人を選ぶのか、それでもビーボーイスラッシュが発行した作品らしい大人な小説でした。
    決して好きとは言えないけれど、雰囲気で惚れてずるずると関係しながらも、相手のことを考えるとしてはいけないのに会いたくなる二人。ガタイは良くて乱暴なのに、どこか少年を抜けることができなくて甘える吉野が大人可愛かったです。
    そして、自分の良いところを理解し、それを利用し続けながら、吉野と出会ったことで少しずつ今まで関係のあった教授と距離を置く彼の強かさ(笑)。受けだけれどなよなよしてないところが凄く好感。流されたのではなく、流された体を貫き、利用する彼はかっこよかったです。
    渋いのに可愛い…絵描きと文章の相性がいい作品だったと思います。

  • 攻め:ヤクザ・吉野
    受け:教授・服部



    平均より早くに教授職についている服部は昔、父親殺しでカウンセリングをした吉野と身体の関係が10年続いている。
    服部は中学時代に家庭教師だった男と関係を持って以来同性からの秋波には敏感で大学時代には教授からの誘いを上手く利用してその地位を自分のものにしていて…。


    エチシーンに次ぐエチシーンでなかなかエロかった。
    が、結局自分の気持ちに気付かないまま唯々諾々と如何にも無理やりなように流されて抱かれてきていた受けが攻めの立場と攻めからの言葉によって自分の気持ちを自覚する、そんな話でした。

    最後まで攻めの気持ちが明らかにされないので如何にも身体だけっぽいのだけれど、実はそうじゃない。
    攻めの気持ちは一貫しているからむしろ受けがあっちいったりこっちいったりの節操無し。
    貞操観念が無いよ。

    でもまあ、受けは気持ち良くエッチしていたので良しとする。

  • ヤクザ×大学教授

    心理学を担当する教授である主人公には、誰にも言えない秘密があった。極道者と身体の関係があること。
    関係が始まったのは、彼が父親殺しの容疑者であったことからだった。精神鑑定をするうちに、父親から受けていた暴力の実情に対する同情では説明できない感情が湧きあがり、胸元に残るやけどの跡に口をつけていた…。
    それから、主人公はとらわれている…。

    オッサンキター!とおもって飛びついたら中身もとびきりな好みドンピシャでした。
    苦悩する受けと、翻弄する攻め!しかもヤクザというより「極道者」といっていい攻めがたまりません。
    エロもその内容が作品全体とマッチしていて、必然性が感じられる内容でした。
    (不必要なエロはBL作品読んでて興ざめ要因ですから)
    超オススメです。

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