にがくてあまい 5 (マッグガーデンコミック EDENシリーズ)

著者 :
  • マッグガーデン
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本棚登録 : 486
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800000217

作品紹介・あらすじ

ひょんな事から同居することになったアラサー独身女・マキとイケメン男色美術教師・渚。
相変わらず生き方や考え方が噛み合わない2人だったが、渚の手料理のおかげでその距離も日々縮まりつつあった。

食をテーマに男に恵まれない女と女に興味のない男。
相容れない生き方をする男女の奇想天外な同居生活を描く、食ライフラブコメディ第5巻!

感想・レビュー・書評

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  • 渚にはクラシックしか興味がないと言いながら
    学生時代はジュリーのファンで、今はスマッピが好き
    というお母さんが可愛いし、そんな面を知って
    「今の母さん一番好きかも」と笑顔で言えるのが
    とても良かった。

    マキが忙しくて一緒にご飯も食べられず、
    イライラする渚。ヤっさんにすねてると指摘されて
    マキの存在が自分の中で大きくなっていることに気がつく。

    外でたまたま、仕事中のマキを見かける渚と馬場園。
    いつもは見られない顔を見るのは新鮮な気持ちになる。
    ばばっちが渚とマキが仲良くていいなと思っていて
    「こんなたくさんの人がいる世の中で
    居心地のいい人をめぐり逢えるのって奇跡に近いと思う」
    「そうであってほしい家族でさえままならない中羨ましい
    僕だったら大切にしたい」
    と言うのは、渚の言うとおり説得力がある。

    仕事が忙しくて食欲も無いと言うマキが、渚の作ってくれたエナジーバーなら食べられる。
    それを見て嬉しそうな渚。2人の関係性が好きだ。

    先生から、お母さんが君のことを自慢していたよ
    と聞くシーンも良かった。
    子供の頃「あの子のせいで」と言われてきた渚。
    お母さんが寝ぼけて「またなにかあったの?がんばったね」と抱きしめてくれるのが泣ける。
    あの時言ってくれてたらもっと嬉しかったかもしれないけれど、
    「えらかったね、がんばったね」と今からでも
    言ってもらえるのは嬉しい。
    寂しそうな顔をさせていたのは自分なんだと
    お母さんが今では理解して反省してくれているところもほっとする。
    本当はこうやって接したかったんだ、と渚が思えたことだけでも救われる。

    マキが倒れた時、お兄さんが倒れたときのことを思い出す渚。
    やっぱり2人は、恋人同士ではなくても家族と言える関係になりつつあるのだろうと思う。

    文子さんとミチオさんのエピソードも良かった。
    何も出来なかったと思っていたミチオさんのボールが
    文子さんを救っていたし、ずっと支えてきた
    というのは素晴らしい。

    年越しも良かった。
    キャバ嬢あがりというマキさんを、「かっこいい」
    の一言で黒歴史を消してくれる渚。
    何気ない肯定の一言で救われることは本当にある。
    結局2人きりでの年越しはできないものの、
    普段どおり楽しいお正月を迎えられて良かった。

  • 情の前につく一文字が、恋なのか、愛なのか、友なのかは分からないけれど、とにかく渚がマキを無意識ながらも大切に思っていることが良く分かって、思わずニヤけてしまった。
    ていうか、渚のようなトラウマがなくても、一緒に住んでる人があんな風に倒れてたら震えるよね。
    なんで気づかなかったのかと、最悪の事態を思い浮かべてパニックになる。
    そんな中、マキのご両親にまでしっかり連絡する渚、尊敬しちゃうな。

  • 渚の母のエピソードはすこし感動モノ。
    相変わらず、ストーリーと料理の接点がいい。マキの体調を気遣う渚の料理とか。

  • 渚のお母さんがハグするとこは泣けたわ。寝ぼけてたって本当に?と思ったけど少し痴呆はいってるんだったよね。記憶がオーバーラップするのは普通かな。この巻読んで、お好み焼き食べたくなったわ。

  • 料理もいいけど、ストーリーがとっても胸にしみる。

  • マキと渚の仲にちょっと変化が…??
    マスターやらばばっちらにいろいろ言われて渚の心に波風が立ち…。家族愛という決着のつけ方をしたけれど、どうなるかな~。
    ナッツとドライフルーツの雑穀バーがおいしそう!豆カレーも玄米餅のお雑煮も!
    ばばっちと渚がマキを巡ってライバル…とかちょっと見てみたい。

  • 仕事が多忙で食事すらままならないマキと、苛立ちながらも心配する渚。そんな中芽生えたぎこちない感情に狼狽える渚。男に縁がない女と、女に興味のない男。同居生活コメディ第5弾。

  • 今回もおいしそうなメニューがいっぱい。 
    渚の欠けてた部分がちょっとずつ埋まってきたような・・・色んな関係がかわってきたかな、ホント少しずつだけど。

  • 渚にとってマキがどんどん大きくなってるのがドツボです。もう幸せになっちゃえよとか思ってますが、どうなんだろう。あんまりあっさりくっつかれても「じゃあ今までのはなんだったんだよ」と思いかねないし、なんだかんだでこの関係に惹かれます。

  • 渚は江田に家族としての愛情を感じてるようだけど、恋愛に発展して欲しいな。

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著者プロフィール

東京都出身。広告代理店勤務を経てフリーのイラストレーター、マンガ家になる。代表作に『にがくてあまい』(マッグガーデン)、『ZERO ONE』(朝日新聞出版)。

「2016年 『にがくてあまい公式レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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