骨ドラゴンのマナ娘 3 (マッグガーデンコミックス Beat'sシリーズ)

著者 :
  • マッグガーデン
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800012579

感想・レビュー・書評

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  • 本作は親と子、保護者と被保護者の関係性を強く感じる話が多かったりするのだけど、あのユウルでさえも大叔父の保護を受ける立場というのは少し意外だったかも
    13話前半の様子だけを見ると、ユウルは大叔父相手であっても普段通りの口調で容赦ない対応。けれど、描写が積み重ねられルドルフがユウルをどう案じているか、ユウルがルドルフをどう気遣っているか。双方の裏の感情が示される事でユウルへの印象すら変わってくるのは面白いね
    彼もまだ保護者を心配させる子供だったわけだ


    16話から始まるのは新たな新たな竜を巡る物語。ここに竜だけでなくサトモリやサトモリの守護にあやかる村人が描かれる事で話に広がりと意外性が生まれていたね

    村を守るサトモリの加護にあやかろうとする村人達は商魂逞しいなと微笑ましい気分で見ていたら、まさかのサトモリが竜でないとの展開には早速驚かされたよ
    本作はコメディ描写が多いから、このようなズラシには慣れている気で居たけど、それでも予想外のタイミングで外されるとつい笑ってしまうね

    そうして明かされていく次々はこれまた想定を外す展開ばかり。それらは思わず笑ってしまうような外し方ばかりだから、今回はコメディ寄りのエピソードになるのかと思っていたら……
    少しずつダークな片鱗を見せてくるサトモリを巡る展開にはいい意味で驚き、冷や汗をかくような感覚を覚えてしまったよ

    食っちゃ寝してばかりに思えた次男の姿。ネムは最近の息子の姿を知らないし読者も初見だから、こういうものかなと思ってしまう。それに竜を崇める竜神会も不穏さを感じる要素はすぐには見られなかった
    さり気ないから気付かない。むしろさり気なく悪意を進めようとするなら、込められた悪意は真に怖気が走るもの
    だから会長の悪意を前にしてイブが暴走してしまったのも納得。
    イブが「……こわかっ…た…」と泣き出してしまったのは自分の力が暴走した点もそうだし、大人の悪意に触れてしまった点もあるのだろうな…

    だからこそ、イブを守る為にユウルやロゼだけでなくサトモリや次男も戦った事で、まだまだ幼いイブを見守る良い年長者が周囲に居ると判る構図になっていたのは良かったよ

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