- Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800200624
感想・レビュー・書評
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空港の魅力(鳥海高太郎)
「空港」では、どんな時代であっても、--たとえ、最新鋭の飛行機が就航しようが、ターミナルビルが新しくなろうが--、長年にわたり「出会いと別れの場所」、「玄関口」として、様々な人間模様が描かれてきた。
空港の雰囲気が大好きです。磨かれた床、高い天井と機械的な空間の中に、あちらこちらで集う人々、旅の期待ではしゃぐ子供を楽しそうに見守る親子、膝の上のPCで忙しく作業をするビジネスマン、スマートな着こなしの高齢のご夫婦、皆さん様々な気持ちで過ごしています。
建築が専門ではありませんが、広い空間を確保し、機能と構造美を持った空港の建築では多くの建築家たちのコンペで選ばれています。
本書は空港鑑賞として、様々な国の代表的な空港が紹介されており、見ているだけでも楽しく、旅に出たくなってしまいます。
広大な空間を確保するために、まず鉄骨の梁がありますが、空港の梁はそれ自身に設計者の意匠が色濃く宿っています。その上に乗せる屋根、空港は内から鑑賞する機能も大事ですので広いガラス面も確保されます。内装のサインボードもそうです。機能的でセンスの高いデザインです。
ショッピング、エンターテインメントとしての機能も充実してきましたが、双眼鏡をもって天井や、梁の構造やらの見学会ってやらないですかね。1人で見ていると警備員につかまりそうです。空港大好きな人にとっては
楽しみの本書だと思います。
広大な空間建築と言えば、横浜大桟橋ターミナルの内装は甲板のデッキを想像させ、とても素敵な空間です。子供と行った時には1日中はしゃぎまわっていました。 「熊のキャプテン」はここで購入。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『世界の美しい空港』宝島社
僕もそれほどいろんな空港に行ったわけではないが、
もともと駅やフェリーターミナルといった、人生交差点のような場所が大好きな人間なので、空港という場がかなり好きである。
僕が好きな空港は、やはり大阪の伊丹。
関空も嫌いではないけど、伊丹はなんと言っても滑走路南端の知る人ぞ知るビューポイントが最高。
羽田は第2ターミナルの美術館のあるフロアが木目調で好き。
セントレアも飛行機を見ながらの大浴場は素晴らしい!
新千歳にも温泉があるらしいので行ってみたい。
海外では去年行ったシャルルドゴール空港の新ターミナルが美しかった。(特に椅子!)
この空港ではその昔、コンコルドが滑走路を移動しているところを見たことがある。
現役の彼女(勝手に女性だと決めつけているが)を見たのはこれが最初で最後。
あまりの美しさと華奢さに一目惚れしてしまった。
空港というのは、いろんな人が行き交い、世界の縮図のようになっているところがいい。
あとは建築とデザイン。
ピクトグラムはだいたい世界的に決まっているのだが、その使い方やバランスなどには違いがあって、そういうのを見るのは実に面白い。
建築に関しては、空港ほどの巨大建築は一国の中でもそうそうあるものではないので、やはり気合いが入っているし、それぞれの空港にコンセプトがあって、万博のパビリオンを見ているようでワクワクする。
この本で紹介されている空港でいつか行きたいと思うのは、
●JFK
ミッドセンチュリーデザインのターミナル5はアメリカ国家歴史登録財。
ターミナル3はかつてパンナム専用ターミナル。
●プリンセス・ジュリアナ国際空港
カリブ海セントマーティン島にある空港はビーチで着陸寸前の飛行機を至近距離で見ることができる。
●スキポール空港のパノラマテラス
●ジブラルタル空港には世界で唯一、滑走路を横断する道路があり、踏切があるらしい。
といったところだ。
空港に行くのが目的の旅というのも、いつかやってみたい。 -
見た目はよくできている。
おそらく、設計時に想定した旅客数なら、問題は起きないはずだったのだろう。