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- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800216168
感想・レビュー・書評
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命をかけたその勇ましい姿に、痺れた。
シリーズ2作目。前作よりも人間ドラマが描かれていて、薄っぺらいと思っていた登場人物に、感情移入がしやすくなった。そして前作を上回る迫力のあるシーンには、ただただ圧倒される。気持ちが高ぶって、読んでいるこっちまで思わず涙。
続編で正直、ここまで化けるとは思ってなかったな。
最後の息もつかせぬ怒涛の展開には、心拍数が上がる。
大切な仲間の命を奪った犯人を、果たして自分は救うことが出来るのか。一人の消防士として、一人の人間として、一体どうするべきなのか。蘭の中で渦巻く憎しみの感情と、誰かを救いたいと切に願う純粋な思い。
災害時の最悪の状況の中で、そんな場面に出くわした彼女の葛藤が胸に迫ってくる。
3.11以降こういう災害を前より身近に感じるようになったせいもあって、最後のあの火災はすごくリアルだったな。
それにしても消防士って大変な仕事なんだなと、あらためて実感。彼らが格好良いのは命をかけているからこそで、その体を張った人命救助には本当に頭が下がる。
「生存者の存在は、遺体の搬出作業に打ちひしがれていた消防士たちにとって、かすかに差し込む光明だった。
救いたい。おれたちは、救うために消防士をやっているんだ―。」詳細をみるコメント0件をすべて表示