母に縛られた娘たち

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800233240

作品紹介・あらすじ

「自分」を殺してきた全ての娘たちへ。なぜ、私は満たされないのか…原因は「母」との関係に!

感想・レビュー・書評

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  • 私自身も現在母娘の関係(まだ乳児だが)。こうならないために定期的に読みたいと思う。

  • 成長するにつれて、母親に対する疑問や違和感を無視できなくなってきた。その一方でやれることはしたいと思う気持ちとの板挟みだが、それはアンビバレンスなのかもしれない。母親と娘の関係を客観的に知ることがまずは大切。

  • P74
    離婚や死別で父親がいないと、娘を支配しようとする母親になることが多い
    芸能人、有名人の誰々の母は…と書いてあるが、なんとなく不快。それだけではないと思うけど。

    そのとおりだと思うこともたくさん書いてあるけど、日本古来の父親母親子ども、という画一的なモデル世帯を推奨して、シングル家庭は危険に陥りやすい、という警告が多い。
    シングルでもきちんと育てている家庭もあるし、両親揃っててもそうでない家庭もあるのでは?
    大まかに、子ども、特に娘ばかり注視していると支配しようとする母親になりがち、気をつけよう、というメッセージは同意できる。

  • 手に取って、数ページ読んだ時は「自分には当てはまらないかな」と思った本。でも読み進める手が止まらない。読み進めるほどに思わず「うっ」っとうなってしまう言葉が数々ある。「親に縛られた」では無く、「母に縛られた」という部分は大きい。母親だから難しい。娘だから難しい。女性同士だから難しいのだ。やはり「母親を変えることはほとんど不可能」という言葉が重く肩にのしかかる。でも希望はある。自分の生き方を変える道はある。必ずあるので、どんな状況の人にも諦めないで欲しい。きっと、もっと生きやすくなるはずだ。

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著者プロフィール

1961年生まれ。大阪大学医学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。専門は精神医学、精神分析。フランス政府給費留学生としてパリ第八大学でラカン派の精神分析を学びDEA(専門研究課程修了証書)取得。精神科医として臨床に携わりつつ、精神分析的視点から欲望の構造について研究。日生病院神経科医長、人間環境大学助教授を経て、現在、神戸親和女子大学教授。著書に『オレステス・コ
ンプレックス—青年の心の闇へ』『17歳のこころ—その闇と病理』(共にNHK出版)『分裂病の精神病理と治療7—経過と予後』(共著、星和書店)など、訳書に『フロイト&ラカン事典』(共訳、弘文堂)などがある。

「2005年 『攻撃と殺人の精神分析』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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