響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 後編 (宝島社文庫)
- 宝島社 (2016年9月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800258748
作品紹介・あらすじ
全日本マーチングコンテストに向けて、過酷な特訓を重ねる立華高校吹奏楽部の部員たち。1年生ながらAメンバーに選ばれた梓も日々練習に励むが、梓に相談もなくカラーガードを志望したあみかとのあいだにはしこりを残したままだった。梓の胸に蘇る、中学時代のトラウマ。そんななか、マーチングコンテストを目の前にして思わぬアクシデントが起こり…。アニメ化話題作に新シリーズ登場!
感想・レビュー・書評
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先に読んでしまった「吹奏楽日誌」に、立華高校編の方が好きという人もいると書いてあったけど、私もそうかもしれない。北宇治高校編より濃い感じがした。
あみかに依存しすぎる梓の様子は見ていて怖かったし、3年の先輩に対する尊敬や憧憬を超えた恋愛感情の様なものや、卒業の時に制服など貰う文化も覚えがあり過ぎて懐かしかった。コンクール前後では私も一員になったつもりで何度もホロリとさせられたし、感情が忙しかった。
エピローグがすぐその後のことかと思いきや、2年後の卒業前ですっかり頼られる先輩になっている様子が垣間見えたのも、心憎い演出。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前編を読んだ時に、モデル校とリンクさせるための描写に重点が置かれ、響けユーフォニアムの本編よりもフィクションとしてのストーリー性に欠ける感じがしたが、後編は一変してリアルな人間ドラマの連続で本当に面白かった。フィクションではあるが、モデル校に準じた設定からリアルな思いで読み進められる。
ストーリー展開や結果はだいたい予想がつく内容であったが、予想どおりの王道な展開がかえって心地よく感じた。
本編のサイドストーリーの本作も是非おすすめの内容であった。 -
佐々木梓とあみかの関係はどうなるのか。
自分が思い描いている理想が崩れたときに、友人関係を清算するかのような衝動に駆られる気持ちはわかる。
八方美人の梓も同じようにあみかを突き放してしまうのか。
先輩・後輩・同級生・友人とは・・・
部活の枠を超えて色々と考えさせられる青春群像劇 -
感想は1巻に