響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800293992

感想・レビュー・書評

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  • お正月中、アマプラで見ててすっかりハマってしまった北宇治高校吹奏楽部。4月から「響け! ユーフォニアム3」のアニメ始まるみたいだけど待ちきれずに文庫本で読んでみました。シリーズ1で圧倒的魅力で盛り上げてくれた、あすか先輩に才気あふれるトランペットの麗奈が加わり新任の滝先生の指導のもと見事全国大会で銅賞獲得、強豪校の仲間入りを果たす。シリーズ2では3年生が卒業してしまい、あすかロスになってましたが、新入生も加わり全国金賞目指すサクセスストーリーかと思いきや関西大会止りってゆう展開が斬新でリアルでした。そして迎えた最終学年、あの久美子が部長になってた。実は久美子は優柔不断であまり好きなキャラではないのですが流石は主人公、いろんな問題に巻き込まれながら着実に成長してゆく。サブキャラたちは安定の世界観を醸し出してくれてて人間関係がカラフルで繊細で、全国大会に向けて進むなか不穏な空気を感じたり今度は、強豪校からの転校生、真由がユーフォに加わって小悪魔的な奏も絡んでなにか起こりそうな展開。そして毎年恒例のオーディションへと進んでメンバーも決まり京都府大会を迎える。

  • 久美子たちがいよいよ最高学年の三年生となってのぞむ部活動。前編はコンクールの京都府大会が終わったところまで。

    転校生・真由の描かれ方が何か不穏で意味深で、後編で何が起きてしまうのかちょっと怖い。

    美知恵先生の言葉が印象に残った。
    「自分が何者か。そして、何者でありたいのか。他者の声も大事だが、まずは自分の本音にきちんと向き合え。時間は誰にとっても平等で、だからこそ恐ろしい。現実から逃げようが、現実に向き合おうが、どのように生きても一年という時間は過ぎる」
    「人生なんてものは、設計図どおりにはいかないものだ。未来を空想するのもいいが、机上で考えるよりも実際に足を踏み出した方が得るものが多いこともある。」

  • 感想
    シリーズものは主要キャラの性格が分かっているからサクサク読める。

    京都府大会まで順調きたけど、絶対に後編では爆発する予感。

    あらすじ
    北宇治高校吹奏楽部の物語。主人公の久美子が3年になり、部長として部を引っ張る立場になったところから物語は始まる。1年生の勧誘で見事に新入部員が31人入り、部員は103人になった。福岡の吹奏楽の強豪校から転校してきた由真は、ユーフォニアムの担当で、演奏の上手く、久美子は少し焦りを見せる。

    北宇治は今年も全国大会金賞を目指すことにし、課題曲も自由曲も難易度が高いものを選ぶ。サンフェスの練習の最中、ドラムメジャーの麗奈が厳し過ぎて一年生に脱落者が出そうになるが、久美子が引き止める。

    そして、一気に京都府大会へ。京都府大会はトップバッターだったものの、見事に金賞で関西大会へ出場を果たす。久美子は本心が見えない真由に不穏なものを感じる。

  •  主人公が予想通り部長になって迎えた最後の三年生である。シリーズを最初から読んでいると、確実に人間として成長している主人公を感じられる。
     良い意味で予想を裏切らない王道なスポ根的ストーリーとリアルな描写は、主人公やヒロインに気持ちを投射できて爽快な気持ちになれる。
     次がシリーズ最終作なので寂しい思いと楽しみな複雑な思いである。

  • 「何をおっしゃるのやら。私が先輩のことを好きなのではなく、先輩が私のことを好きなのです」

    図書館に入るのを待ちたかった(ごめんなさい)けど待ちきれずに買ってしまった。電子書籍無いのかい。

    久美子たちが3年生になる4月からのお話。
    ユーフォに超強豪校からの転入生が来たり、ドラムメジャー高坂の熱血指導に新入生が挫けそうになったり、魔性の女・久石奏がまた不穏な空気を醸成していたりして、部長になった久美子が振り回されるという前編です。

    入学式から始まったこの物語もついに3年目。
    先輩たちが2度卒業していって、後輩たちが2度入部してきて、メンバーとそれぞれの立場が入れ替わって受け継がれていくっていうの好きなのです。
    大げさに言うと歴史を感じるのが好きなのです。

    感情的クライマックスはやはりオーディション。
    今回もドラマがあって良かった。
    前回前々回のオーディションを思い出してぐっと来てしまう。
    今年は大会ごとにオーディションがあるという事は、またそこでも波乱があるのかしらん。

    転入生黒江はすごく良い子って感じだけど、奏が反発してたり久美子が距離おいてたりで、後編どうなるのか…。なんで警戒されてるのか良くわからん。

    お寺なのに巫女服着て受付するんスか?

    冒頭はミスリード入れてるっぽくていいね〜。

    正直アニメの印象に引っ張られまくっていて、小説単体として読めていないですが、後編めちゃくちゃ楽しみ。終わるのは寂しい。っていうかあと一冊でほんとにまとまる?
    完結編やってくれてもいいよ?

    あとスピンオフで部長久石奏編やってください。

  • とても面白かったです。後半が待ちきれません。
    プロローグの先生は滝先生ではないのでしょうね^_^

  • こちらはアニメも観てます。北宇治高校吹奏楽部のお話。部長の久美子を筆頭に、個性豊かな部員が魅力的に描かれています。部員同士のやり取りに青くて尖った青春の雰囲気を感じました。吹奏楽には詳しくないけれど楽器について詳しくなくても読みやすくて楽しめると思いました。

  • 読み易いんだけど、全体的に重々しかった><。部活の話に、進路の話に、秀一くんとの恋愛問題も解決してないし、久美子さん、悩むこと沢山ありすぎる><。滝先生への不信感の話と、真由さんの話が、特に読んでて辛かったな><。この問題、後編ではちゃんと解決するのかな><。真由さんはわたしは良く分からなかった! ただの寂しがり屋さんの気がするけど、全て計算の可能性も少しだけ否定しきれなくて……。時間でユーフォニアムはいよいよ、完結! 一応、外伝はあるみたいだけど……。でも、次巻を大切に読んでいくぞー!

  • 現時点でのアニメの続きが気になって読んでみた。
    「響け」シリーズはアニメのみ見て、小説は初めて読んだけど、面白い。あと、みんなコテコテの関西弁なんですね。麗奈の関西弁はまだしも、緑先輩の関西弁はアニメの声の印象が強いので、違和感が。。

    内容としては、強豪高から転校してきた真由が、不気味。表面上はかわいらしいけれど、なんかあるんやろなー。あとチューバのみっちゃんも危険な匂いが。。久美子の悩みは尽きなそう。

    後編が気になりまする。

  • お正月休み中に後編も合わせて一気に読み漁ってしまった。

    久美子が香織先輩に言われた言葉が印象に残る。

    疑心暗鬼に囚われて、いろんなものが恐怖や脅威の対象に見えてしまうこと自分もあったななんて思い出した。

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著者プロフィール

1992年京都府生まれ。第8回日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』が2013年に出版されデビュー。『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』がテレビアニメ化され話題に。同シリーズは映画化、コミカライズなどもされ人気を博している。2020年に『愛されなくても別に』が第37回織田作之助賞の候補に、また2001年には同作で第42回吉川英治文学新人賞を受賞。その他の著作に、「君と漕ぐ」シリーズ、『石黒くんに春は来ない』『青い春を数えて』『その日、朱音は空を飛んだ』『どうぞ愛をお叫びください』『世界が青くなったら』『嘘つきなふたり』などがある。

「2023年 『愛されなくても別に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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