響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800294012

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計150万部突破の大人気シリーズ「響け! ユーフォニアム」、いよいよ完結!!

部長=黄前久美子、副部長=塚本秀一、ドラムメジャー=高坂麗奈の新体制でスタートした北宇治高校吹奏楽部。
少々クセのある新入部員に加え、今年は強豪・清良女子からの転入生である三年生のユーフォニアム奏者、黒江真由が入部したことにより、部内にまたもや波乱が巻き起こる。
はたして久美子たちは悲願の「全国大会金賞」を成し遂げることができるのか……?

京都アニメーションにより映画化された『劇場版 響け! ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』も4月19日から公開中。人気の話題作です。

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    終わって欲しくないけど、終わってしまったなぁ。熱い高校生活を駆け抜けたなぁ。

    やはり予想通り、関西大会のソロは真由に奪われたか。全国行って、逆転パターンかな。

    緑の無邪気さに救われる。

    最後はなぜ自由曲を一年の詩のしたのかよく理解できた。演奏しながら走馬灯のように、思い出が駆け巡る。

    シリーズの続きがあれば読みたいなぁ。

    あらすじ
    府大会が終わり、恒例のお盆休みに、大学の紹介イベントに行き、行き先を決めていない久美子は焦る。そして、2泊3日の合宿開始。今年は大会毎にオーディションのため、1日目にオーディションが開催された。奏がAチームから落ち、久美子がソロの座を真由に奪われた。

    滝の判断を巡って、本人たちの思いと違う所で久美子派と真由派に部は割れる。滝の判断にも疑問を呈する声が上がる。そんな中、迎えた関西大会で、北宇治高校は見事に全国大会出場を果たす。

    全国大会へ向けて練習をするが、部の雰囲気は殺伐としていた。麗奈と久美子の関係もぎこちないままだった。幹部の関係は崩壊しかけたが久美子が正直な思いを部員全員に伝えることで部の雰囲気は改善する。

    そして迎えた全国大会は見事に金賞!秀一とよりも戻してハッピーエンド。エピローグはちょっとびっくり。久美子がすでに北宇治の吹奏楽部の副顧問になっていた。

  • 久美子たちが高三のストーリー後編。
    入学したてのところからシリーズが始まっているので、こうして最高学年として大所帯の吹奏楽部を立派に引っ張っていっているのは、とても感慨深かった。
    予想できたところではあるけど、最後は全国大会金賞というハッピーエンドでよかった。
    はぁ〜いいなぁ高校生…!楽しかった中高の部活を思い出させられ、懐かしくもあの時にはもう戻れないんだなぁとちょっと切なくもあり。

    このシリーズで誰が一番好きか・尊敬するか、といったら私は緑ちゃん。そのポジティブな思考と行動とオーラ、見た目と反した大人な対応も全て素晴らしくて、羨ましい!友達になりたい!

    文章もシリーズ通してどんどん洗練されていったような気がする。

  • 高校入学から始まった彼女のストーリーもようやく読み終えました。毎年色々な問題にぶつかりながら頑張って、最後のコンクールでは最高の結果を掴むことができて本当に良かったです。音楽に一途に向き合う、主人公だけではない登場人物達の活躍は、読み進むことが楽しかったです。終わってしまって、ちょっと今はロスです。

  • 京都府大会も無事乗り越えて次は関西大会にむけての夏合宿が始まる。今年から取り入れた大会ごとのオーデションの結果。久美子と麗奈の間に亀裂が生じる。波乱の展開を乗り越えて悲願の全国大会金賞に輝くことができるのかぁああ!

    シンプルなことなのに心配性の久美子は複雑にこじらせてしまい滝先生への不信感を払拭できないでいる。純真に久美子と仲良くなりたいと思ってる真由に同じユーフォ奏者としての焦燥から壁を作ったり疑念を持ったり、小悪魔的な後輩の奏のささやきも相まって増幅していく。その点、麗奈は一貫してブレない姿勢で勇往邁進している。コントラバスの緑輝も屈しない精神力を持っていて笑顔を絶やさない。
    いろんな個性をまとめあげて美しいハーモニーを奏でだす。
    久美子にはあすか先輩のようなカリスマ性や、夏紀先輩のような体裁を気にしないガッツもなく、一歩引いた視点から冷淡に観察するずるさがあったけど、いろんな仲間に影響され奏者としてまた部員数103名の吹奏楽部部長としての自分の位置を探り求めてゆく。

    感情移入してしまい私も吹奏楽部の一員として第3の青春を駆け抜けることができました。

  • ひとえに眩しい。こんな青春がしたかった。こうしてみると京アニは武田さんの細かく丁寧な表現を驚くほど完璧にアニメに落とし込んでいたんだなと気づく。来年4月が楽しみだぁ

  • 久しぶりに読み返した。
    本音でぶつかり合える集団、関係性がとっても綺麗、素敵。とっくべつ!

  • 久美子が3年間を通して成長したことが見て取れることが何よりも嬉しい

  • アニメから入った作品ですが、アンコン編が映画化ということもあり原作を一気に読み終えました。
    ストーリー展開としては王道。2年生編まで読み終えていたら3年生編の大筋は正直読まなくてもわかっていた方も多いのではないかと思います。
    この作品の魅力は様々な人間関係やその苦悩が描かれている点ですね。ただの青春部活ものってわけじゃなくそれに付随する色んな問題を描いていて、シリーズを通して芯のある作品だと実感してます。
    あとは個人的に夏紀や優子、あすかや香織などの先輩方を登場させてくれたのがとても嬉しかったです。

  •  物語は予想通りの展開であったが、予想を裏切らない王道の展開が本シリーズの醍醐味だと思う。
     主人公とヒロインの友情や綺麗事だけではない人間関係などリアルなストーリーが本当に学生の頃を擬似体験している思いになれる。
     また主人公にもヒロインのキャラクター設定に対して、思い入れがしやすく最良の設定に思える。
     このシリーズは自分の読書歴の中でも、かなり面白い長編小説だったので、ファイナルを迎えてロス感が半端ない。同じような本が有れば教えて頂きたいと思う。

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著者プロフィール

1992年京都府生まれ。第8回日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』が2013年に出版されデビュー。『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』がテレビアニメ化され話題に。同シリーズは映画化、コミカライズなどもされ人気を博している。2020年に『愛されなくても別に』が第37回織田作之助賞の候補に、また2001年には同作で第42回吉川英治文学新人賞を受賞。その他の著作に、「君と漕ぐ」シリーズ、『石黒くんに春は来ない』『青い春を数えて』『その日、朱音は空を飛んだ』『どうぞ愛をお叫びください』『世界が青くなったら』『嘘つきなふたり』などがある。

「2023年 『愛されなくても別に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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