珈琲店タレーランの事件簿 6 コーヒーカップいっぱいの愛 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800299437

感想・レビュー・書評

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  • 「珈琲店タレーランの事件簿」6巻目ですね。
    大叔父でタレーランのオーナーの又次が狭心症で倒れる。普段はたっぷりのユーモアで物語のなごみ役だが、すっかり弱気に成って、美星の大叔母の知恵の謎解きを依頼する。
    美星とアオヤマの探索が始まるが予期せぬ同行者が現れる。
    5章とエピローグの連絡で天橋立と美術作家のキーワードで思わぬ展開にハラハラワクワクしながら読了しました。
    美星とアオヤマの恋にも展開が生まれそうです。
    次回作が楽しみです。

  • やっとふたりの距離が縮まった~!
    確かに酔っぱらいながら、会話の流れでの付き合っちゃいます?は無いわー(-_-)
    女子高生に蔑まれるアオヤマ君。

    冒頭の女の子の出会いが最後の種明かしに紐づいていてスッキリした。
    最後のエピローグは蛇足な感じだったので、無くても良かった。

    あと、最後の手紙に塔子が書いた、
    自分が友人の家に泊まるって嘘をついて出かけていたのを怒られるのは仕方ない。でも親だって常識がない。友人の家にお礼の電話なりすればすぐにわかることなのに。
    っていうくだり。
    そうだよね。そういった小さな礼儀って最近忘れてたかもしれないって振り返ってちょっと反省。


    個人的な疑問ポイント
    ・なぜすごい資産があったのに100万ぽっち?
    →おそらくそれ以上だと贈与税に引っかかるから

    ・アオヤマくんそろそろ休み過ぎシフト変更し過ぎで退職せざるを得なかったんじゃ…タレーランでコーヒー飲みまくってるし、お金大丈夫?
    →きっと複数店舗でうまく働いていたと信じる

    ・なぜ本物の孫に相談しなかった?
    →おそらく、親友と言えども100万も貰ったことを言いづらい。自分が頼まれたのだから自分が完遂したい!という思いがあったのでは。

  • 珈琲店タレーランのオーナーであり、切間美星(きりまみほし)の大叔父である、藻川又次(もかわまたじ)が狭心症で突然倒れてしまった。
    手術を前に、藻川氏は、確認しておきたいことがある、と美星に頼み事をする。
    先に亡くなった妻・千恵が、激怒して一週間も家出したことがあった。
    自分は怖くてその理由が聞けなかった。
    それが心残りである、と。
    常連客であり語り手のアオヤマも協力することになる。
    そこに、藻川氏の孫で女子高生の小原(おはら)が飛び込み参加して…

    シリーズ6作目。
    前回からだいぶ間が空いたように思う。
    以前から、美星さんのキャラクターがよくわからないと思っていたが、この本では、アオヤマも美星も随分と大人で安定したキャラクターに成長したと感じられた。
    前作までを読んでいなくても、楽しめると思う。

    藻川氏から受けた依頼からの謎解きは、失われた一週間の謎、そして失われた一枚の絵の謎へと発展する。
    旅のミステリ要素もあり、同行する女子高生の、なぜか美星に反発するような発言も気になる。

    古い愛にはとてもロマンを感じる。
    それとともに、亡き人が墓の中に持っていった秘密を暴いても良いのかと悩む美星の気持ちも分かる。
    美星もアオヤマも、今は亡き人たちの、確かに存在した様々な愛の形を知り、普段はおちゃらけている藻川氏の、うちに秘めた愛も知ることができたのだ。
    そして、もう一つ。
    知らないところでも一つ。

    もう、コーヒーカップからあふれてしまう!
    幸せな読後でした。
    ご祝儀★5つ!

  • タレーランを創業した亡くなった叔母の1週間の失踪を巡る物語。ラブロマンスミステリとしては、シンプルで凄くよく、このシリーズ特有のえぐみのある人間関係もなくて、ほっこりして楽しく読めた。

  • 今回は 長編ですね。

    最後まで いっきに 読めました。

    キーポイントは 副タイトルの コーヒーカップでしょうね。

    このシリーズは 今後も続くのでしょうか。

    ぜひ 続きを。

  • タレーランシリーズ第6弾。
    今回は亡くなった千恵さんに関するお話。
    きっかけは又次の病気を機に、今まで理由が分からなかった千恵の激怒の真相に迫るかたちで。
    過去の恋人影井の存在。そして最後の願い。登場人物ほぼ全てに愛があふれた話でした。
    コーヒーカップにあふれるほどのいっぱいの愛。儚くも温かい話でしたね。
    アオヤマくんと美星さんもとうとう…。次作も楽しみですね

  • タレーランシリーズは今年の夏頃、はじめて読み、集中的に1~5巻を読了したばかりで、かつ楽しめた作品という記憶も新しかったその続編ということで大変期待して読みました。
    この間、ほかの岡崎作品も相当読みましたが、やっぱりいいですね~、あらためてタレーランの世界観に触れることができ満足のいく一冊でした。美星の名ゼリフ「大変よく挽けました」も復活(本作ではたぶん1回だけ)。これまでほとんど京都を離れる展開はなかったのですが、今回は大移動の連続、又次の依頼から千恵が抱えていた秘密をとおしてタレーラン誕生のきっかけにも迫る内容になっています。
    小原がニセモノであることは読み進めるうちにわかってしまいましたが、ラストで美星から城の死に際の想いを聞かされるうちに最後は号泣してしまうシーンはちょっと胸に迫るものがありました。
    美星とアオヤマの関係もさらに進展し、シリーズはこれで完結かな? まだまだつづきが読みたいと思わせる内容でしたので続編希望! 気長に待つことにします。

  • シリーズ6作目。
    藻川のなくなった奥さんの過去の秘密について解き明かしていく一冊。
    最後の最後でアオヤマがやっと告白した。ちょっと焦らし過ぎでは…という感じ…
    現在までで刊行されているのが6巻までなので、これが完結編と思いきや、おそらくまだ続く感じだった。

  • 久しぶりのタレーラン。
    今回はロマンチックだったな、私的には。
    ずっと思ってる人がいるっていうのは胸がキュンとなる。
    藻川氏の亡くなった奥さんにまつわる話だった。

  • 待ってました‼︎
    待ちに待った続巻で、ワクワクしながら買って帰りました。
    短編集という形を多く取っていたタレーランでは珍しく一冊まるまる使った謎解きでした。
    藻川氏の親戚も登場し、賑やかな話でした。
    タレーランのゆったりとした話が好きでしたが、今回は少しせわしなかったかな?たまにはいいなと思いながら読んでしました。

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著者プロフィール

1986年福岡生まれ。京都大学法学部卒。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉に選出された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。翌年同作で第1回京都本大賞受賞、累計250万部を超える人気シリーズに。この他の著書に『夏を取り戻す』、『貴方のために綴る18の物語』、『Butterfly World 最後の六日間』など多数。

「2022年 『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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