改正電子帳簿保存法とインボイス制度対策のための 経理DXのトリセツ
- 日本能率協会マネジメントセンター (2022年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800590619
作品紹介・あらすじ
あらゆるビジネスでDXが推進され、電子取引の普及が加速するなか、もっともデジタル化・ペーパーレス化が遅れているのが経理部門といわれます。古くから続く紙とハンコの商習慣から脱却できず、そのせいでテレワーク・在宅勤務もできない状況です。
そこで本書では、ペーパーレス化できない原因や問題点を整理し、社内の伝票や帳票をはじめ、取引先との契約書、請求書、注文書、領収書などの電子化、そのデータの保管方法やツールの利用方法、移行の仕方など経理業務の合理化について、企業会計とDXに詳しい二人の専門家が詳しく解説します。
また、令和4年1月から義務化され、令和5年12月末までに対応の電子取引の電子による保存(電子帳簿保存法の改正)や、令和5年10月より導入の消費税率や消費税額を請求書に明記する適格請求書(インボイス)方式(消費税インボイス制度)を考慮し、勝手な判断で誤ったデジタル化・ペーパーレス化をしないための実務ポイントも丁寧に指南します。
感想・レビュー・書評
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経理のDX化の範囲と具体例を知るために
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ごく当たり前のことしか書かれていなかった。
そもそもシステムすら導入していないような会社向けの内容であった。
また電子インボイスが導入される前提で書かれていたが、国がインボイスを導入するタイミングで電子インボイスのフォーマットのようなものを作ればもう少し電子化が進んだのではないか。
インボイスはあまり現場で何が起きているかを考えず、企業任せの制度を作った国がそこまでできるとは思えないが。 -
経理業務をいかにデジタル化していくか、段階をふんで説明されていてわかりやすい。
デジタル化が目的化されてしまいがちだが、本来の目的は違う。経理とは経営管理であり、作業を効率化して経営管理に時間を割けるようになるのがデジタル化の目的である、という点を踏まえている。
一方で、頭の固い年配層、長年アナログで作業をしてきた経理のベテランに変化を促すために、インボイス制度、電子帳票保存法の話を引き合いに「法律で決まったことだから後戻りできない」と行ってしまうのもありだろ思われる。
この本に書かれていることはDXの手前、デジタライゼーションまでであるが、このまでできないのであれば、DXは無理だろう。
経理のデジタライゼーションによって全社のDXを促進するくらいの意気込みがあっても良いと思うが、そのために非常に参考になる書籍だと思う。