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- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800912671
感想・レビュー・書評
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人生の生き方の軸を教えてくれる血の通った書籍。
読書により正しい人生の道を常日頃から得ておき、自ら奮い立って打ち立てた志をもって、大事を成さんと一気呵成に全力を挙げつつ、最後の最後まで粘り強く取り組むべし。志は我のためではなく世のためのものであるべき。その気概があれば、苦しい経験や欠点を含む他人との関係も全てが学びの場となり、礼節や尊敬も自ずから生まれて止まないはずである。そのようにして生きれば、人として生まれたことへの感謝も感じざるを得ないし、目の前の仕事は全て雑務ではなく修養と捉えられるようになり、生涯にわたって学び続ける姿勢も自然と生まれてくる。そうした徹底した生の活動を常に全力で行うことで、死ぬ時が訪れてもある種の満足感をもってこれに対することができる。
昭和12、13年の講義録であり、国家観や男女観に「時代」を感じる記述もあったが、総じて心が洗われるような至言の内容が続いた。
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