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- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801000490
作品紹介・あらすじ
プロップ、トドロフ、バルト、ジュネットは、どのように物語を分析したのか?文学研究の世界に多大な影響を与えつづける「ナラトロジー(物語論)」について、古今東西の文学作品を例に、体系的かつ平易に詳述する実践的な入門書。
感想・レビュー・書評
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前半ではソシュールからロシア・フォルマリズム、レヴィ・ストロース、バルト、ジュネットに至るまで、構造主義をめぐるあれこれを概観する。それぞれがなんとなくわかっていたが、相互関係を簡潔に説明しているので、構造主義のまとめ本として、この前半部だけでも一読の価値はある。
後半部は「ナラトロジー(物語論)」を詳細に解説している。以降、小説を読む姿勢が大きく変ってしまう内容である。主だって扱っているジュネット『物語のディスクール』の復刊を切に願う。
全体として著者は日本語が上手く、「入門」にこの上なく適した一冊だった。オススメ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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