生産性向上だけを考えれば日本経済は大復活する シンギュラリティの時代へ

著者 :
  • 彩図社
4.25
  • (2)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801302273

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • わりと難しい経済の本であり、わかりやすい経済の本である。お金はどう発生するのか学べる。そして歪んだ未来の価値がわかる。


     タイトル詐欺だけど、生産性向上の未来の提言は210~255の45ページ分しかないけれど、読み応えのある経済の本だった。

     そもそも日本経済の何が悪いのか、どうして政府が国債を発行するのが悪いことにされているのか、日頃の著者の論旨をまとめている。しかし、ほかの本よりうまく提言できている気がする。著作を重ねて論点が精錬されてきたかな。

     なぜお金が発生するのか。これを解説することで、日本は国債借金地獄でも何でもないことを証明している。すっごくわかりづらいけれど。
     難しいことだからしょうがないんだけれど、この本の趣旨とは違うことだからしょうがないことなんだけれど、わかりづらい。
     でも、他の経済本では言っていないようなことだから、とても価値のあること言っている。もっとわかりやすい解説を工夫・改善してほしい。

     
     お金は貸し借りの証明書。そして政府が国債で発行するから始まる交換手段。そして、インフレし続けることが正しい経済のあり方。だとわかった。実際日本は銭や厘という通貨単位を捨ててインフレしてきて、経済がうまくいってるんだから、これからも公債発行を続けて生産性向上による物価が高騰で経済発展を目指していくべきなんだよなぁ。国民がそれをわかっていないから、やばい。

     第五次産業革命(蒸気機械、電気機械、IT機械、ロボットときて)のAIによる労働と資本の集約で、人が働く必要のない社会が来る。それは免れない。だってそれが一番効率が良いのだから。
     その中でどうすればいいのか。可処分時間をいかに過ごすかがポイントだと言う。
     江戸時代の武士家庭ような「道」を極めるという日本人ならではの生き方が成功のカギなんじゃあないかなぁと思う。

     そういった意味で「道」という考え方のある国の人は有利だろうなぁ。シンギュラリティでは「道」つまり生き方を極める人間が豊かな人生を送ると見た。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業、NEC、日本IBMなどを経て2008年に中小企業診断士として独立、09年に株式会社三橋貴明事務所を設立した。
2007年、インターネット上の公表データから韓国経済の実態を分析し、内容をまとめた『本当はヤバい!韓国経済』(彩図社)がベストセラーとなる。その後も意欲的に新著を発表している。単行本執筆と同時に、雑誌への連載・寄稿、テレビ・ラジオ番組への出演、全国各地での講演などに活躍している。また、 当人のブログ「新世紀のビッグブラザーへ」の1日のアクセスユーザー数は7万人、推定ユーザー数は21万人に達している。2012年1月現在、人気ブログランキングの「政治部門」1位、総合ランキング2位(参加ブログ総数は約90万件)である。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
主な著書に『国民の教養』(扶桑社)、『疑惑の報道』(飛鳥新社)、『2012年大恐慌に沈む世界 蘇る日本』(徳間書店)、『増税のウソ』(青春出版社)、
『三橋貴明の「日本経済」の真実がよく分かる本』(PHP研究所)などがある。

「2012年 『ユーロ崩壊!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三橋貴明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×