親とさよならする前に 親が生きているうちに話しておきたい64のこと

著者 :
  • サンクチュアリ出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801400290

感想・レビュー・書評

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  • 自分の将来の展望を思い描いている時、親の老後についてやけに思い詰めてしまって手に取った本。
    「親とさよならする前に」確認しておきたいこと、全てを聞く勇気はなかったけど、それでもいくつかは本人たちの希望を聞くことができました。いいきっかけになる本でした。

  • 親の老いに伴って発生する、介護や相続、実家の片づけ等。それらに直面してからのノウハウというより、タイトルのとおり、親が元気なうちに聞いておくべきポイントを説いた本。
    当事者だけあり、親の側のプライドや不安、子どもの側の抵抗感にも目配りされている。一緒にアルバムを見る、一緒に旅行する、スキンシップを取るといった行動から、第三者の話をクッションにしつつ必要なことを話し合う。
    金融資産や介護の希望など、正確で詳細な「情報」を聞き取ることが欠かせないが、「情」に配慮せずに必要な「情報」を得ることはできない。もっとも情が絡むからこそやりにくい部分もある訳で、一方で「親を取引先だと考える(p31)」といった割り切りも必要と説いているのがリアルだ。
    重いテーマだが、柔らかくシンプルな文体と、しりあがり寿のほんわかしたイラストで和らげられている。

  • 著者の実体験と、仕事上での体験談もあり、説得力がありました。
    人間の死は必ずあるものなのに、亡くなってから考えたりやることが多すぎると思いました。亡くなる前にこんな話をするのはタブー的で、他の方もしていないのだと思いますが、殆どの場合トラブルになると知り、行動を起こそうと思わせてくれました。
    具体的な内容と、話の切り出し方も書かれていて親切だと思います。
    まずは自分たちの葬儀場などを決めようと思っています。それから、親へ話してみようと思いました。

  • 最近祖父が亡くなり、色々と手続きに追われる親を見ていて死後のことって大変なんだなと感じたこと、もし自分なら…?と考えたことがきっかけで読んだ。
    親が亡くなるのは、まだまだ先のことだと思いたい。
    でもいつかやってくるのが現実だし、そのときにバタバタしないためにも今できることを知りたいと思った。

    とても現実的な内容で、参考になることがたくさんあった。
    介護、葬式、お金、相続のことなど…。
    今すぐにでも親に会って話しておかないとと思うこともたくさんで。
    難しい話をすごく分かりやすく噛み砕いて書いてくれていて、理解しやすかった。
    なるほどと思うことも多かった。

    とは言え親の死なんてまだまだ目の前に迫ったこととは思いたくないけど、いつかそのときが来るまでに、この本に書いてあることを少しずつ実践していきたい。

    第三者の視点で話題を持ち出すこと、は使えそうな手だなと思った。

  • ものすごく具体的で実用的な本です。
    ひとつひとつが短いので、必要なところだけ読めます

  • 親が亡くなる前にしておく事についてわかりやすく教えてくれます。常識的な内容でしたが、知識が無かったので参考になる事がありました。
    老いてはいるものの元気な両親に聞けないと思っていた事も話し合う必要があると感じました。例えば、葬儀の形態については希望を聞いていますが、連絡して欲しい人達(友人など)については考えていませんでした。呼ばない為に後々起こるかもしれない事を知り、親の意向を聞いておけばどんな事が起きても落ち着いて対処出来るので備えるべきだと感じました。
    介護について印象的だったのは、入れ歯を洗ってみようと言う提案です。抵抗無く出来れば親も安心して頼ってくれるとありました。後に口の中に手を入れて洗ってあげる事もある様です。
    施設選びのポイントは清潔が一番と思っていましたが、雑然としていても介護士さん達が一番のポイントと知り参考にしたいと思いました。
    ぼんやりと親にしてあげたいと思っていた事がスッキリまとまりました。

  • 久々に実家に帰った際、
    両親が思っていたよりも老いていたこと、
    母がエンディングノートを記したり、
    死に向けて準備を進めていることを肌で感じ、
    自分にもできることはないか、と手に取りました。

    お金、相続など手続き系の本もいくつかありましたが、
    「あなたは、あと何回親と話せるだろう」というコピーが胸に刺さり、
    こちらの本にしました。

    手続に関する細かな情報はもちろんですが、
    親を傷つけない切り出し方や親族でもめやすいことなども丁寧に描かれていて、
    とてもイメージしやすかったです。

    著者の方の経験(特に失敗談)がとても参考になりました。
    たとえば、荷物の片付けの時、効率よくさっさと片付けたが、
    親にとっては大切な思い出なので悲しませてしまった等。

    母は自分で勉強していたのか、
    エンディングノートをすでにつけており、
    葬儀はどうしたいとか、
    戒名はどこに頼み、お寺にはいくら払う、
    延命治療は絶対にしたくないなど、
    かなり事細かに記載してありました。

    通帳や保険、印鑑などもまとめてくれており、
    亡くなった後も世話をかけたくない、
    という思いが伝わってきました。

    一緒に茶碗を洗っていた時、
    突然父との馴れ初め話を始め、
    まだまだ聞いたことがないことがたくさんあるな、
    と思いました。

    この本に書かれていたことを参考にしながら、
    また電話や帰省した際は話を聞いてみようと思います。

    お金や土地も大切ですが、
    形に残らない思い出こそ、
    亡くなった後に私を癒してくれると思うので、
    両親のこれまで生きてきた道のりをたくさん聞いてみようと思います。

    この本に出会えてよかったです。
    ありがとうございました。

    巻末に「もしも」の時に役立つノートも添付されているので、
    親と一緒にエンディングノートを作っていくことができます。

  • 親が生きているうちにやっておくべきことが幅広く書かれています。一度、全体像を把握する意味でも読んで損はないと思います。
    親とのコミュニケーションから実務的な部分まで網羅されているので、全部実践するとなると、かえって気が張ってしまいそうですが、重要そうなことから実践していきたいです。

  • 父の死に際し、色々考えるようになった。
    書いてあったこと、実践していく。

  • 親が亡くなる前にやっておくべきことがわかりやすくまとめられた本。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はフェミニズム/クィア理論。著書に『フェミニズムってなんですか?』(文春新書)、『読むことのクィア――続 愛の技法』(共著、中央大学出版部)など。

「2022年 『トランスジェンダー問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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