- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801934870
作品紹介・あらすじ
魔法が衰えた世界の物語。魔法マネジメント会社の社長代理ジェニファーは、国王の陰謀でライバル会社との魔法対決に挑むことに……。
感想・レビュー・書評
-
前作、最後の竜殺しからの続きとなる本作!
魔法の力が衰えてはいるが残っている世界で、魔法使い達はピザの配達をしたり、家のリフォームをしたり、魔法の力で樹を植えたりと何とか何とか生計を立てていた・・・
前作で死んでしまった主人公の相棒のクォークビースト!
最近、街中で別なクオークビーストが見掛けられる?
そして、前作以来のビックマジックによって調子の上がっている魔導士達は、橋をかける土木工事を請負、その準備中に大きなトラブルに見舞わられる!
そんな中、魔法の力の独占を狙う魔法使いと主人公ジェニファーを嫌う国王が悪巧みを練っていた・・・
そして、伝説の魔術師マイティ・シャンダーの影が蠢く!!!
ハリーポッター程、魔法の力に絶対的な強さは無いが、人々に魔法は認知されている。
魔法は使えてもお金を稼ぐ事が大変な事、魔法が法律により雁字搦めにされている世界で魔法使いのマネジメント会社の社長代理の少女ジェニファーストレンジの物語!!!
前作を読み終わってから数年、ずっと続編が出るのを楽しみにしておりました!
いつになるか分かりませんが続編が出るのが楽しみで仕方ありません♪♪♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔力が衰えた世界が舞台のシリーズ第二作。魔術師たちは木の植え替えなど雑用をこなして生計を立てていた。そんな中、魔法の独占を狙う魔術師ブリックスと国王の罠がジェニファーに襲いかかる!
魔法独占で金儲けをたくらむブリックスは、ジェニファーが社長代理をするカザム魔法マネジメントを吸収すべく、魔術合戦を開催する!対決の方法は、なんと橋の修理!魔術といっても万能ではないのがこの作品。やりたいことではなくできることで工夫して、物理的制約を突破するのが見どころ。
思わぬハプニングと、ブリックスと国王の卑劣な罠により、劣勢になるカザム陣営。それでもギリギリまで諦めず、魔術を正しく使うという誇りを貫くのがカッコいい。前作よりも物語やキャラに厚みが出てきて好き。後半の二転三転しながら伏線回収するシーンで、思わずなるほど!と声を上げた。
新キャラの魔獣保護官・ブーが印象的!魔術の才能に恵まれたのに、とある事件の後からなぜ魔術を使わなくなったのか。その真相には鳥肌が立った。このあたりの伏線の張り方が絶妙。ブーはクォークビーストの保護や研究をしていて、それがどう繋がってくるのか終盤までドキドキさせられた。癖が強い魔術師たちにどんどん愛着を抱いていけるのが楽しい。ミモザ王妃も素敵だった。この王妃にはついていきたい!
そして、このシリーズの奥底に流れる闇。思った以上に強大な意思が背後にあるようで、今後はどんどんきな臭くなってきそう。あの人が復活したらとんでもないことになるだろうし、ドラゴンも再登場することになるのかな。次巻が楽しみ。 -
トロールがいるってまるでファンタジー世界じゃないか……