秘境駅で途方に暮れた

  • イカロス出版
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本棚登録 : 33
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784802213059

作品紹介・あらすじ

秘境駅探訪がブームになっている。確かに秘境駅は写真の対象として申し分ない。だが、駅の写真だけ撮って終わりというのはあまりにもあじけなくはないか。秘境駅を訪れたら周囲を探索してみよう。

とはいえ、「陸の孤島」とも称される秘境駅のまわりにはなにがあるのだろうか? 「歩いて取材すること」をスタイルとしている紀行エッセイストのカベルナリア吉田氏が秘境駅で降りて歩いてみた。

取り上げるのは北海道から九州までの50あまりの名うての秘境駅。すべて車を使用することなく、列車で訪れて周辺を歩いている。

秘境駅は列車の本数が少なく、降りたら次の列車まで時間があくこともしばしば。だが、駅からどこかに行って時間をつぶすにも、秘境駅は駅からの公共交通がないことがほとんどなので歩くしかない。

「陸の孤島」とも呼ばれる秘境駅のまわりにはなにがあって、どんな人が暮らしているのだろうか……。現場を実際に訪れて歩いてみなければわからない、想像を上回る世界が広がっていた。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる鉄道マニアではない方が書いた秘境駅探訪。こんな駅あるんだ…という驚きと、訪れた先に立ち寄った飲み屋のつまみや車内のお弁当がものすごく美味しそう。
    時々入る毒舌も不思議と嫌味なかんじではなく、素直にその時思ったことを書いているような、リアルな旅情を感じられてとても面白かったです。

  • <目次>


    <内容>
    鉄オタでもない紀行文ライターの著者が、最低限の情報を元に全国の”秘境駅”を旅するルポ。日本人の乗車マナーの悪さを毒づきながら(実は大きくうなずいていたりする)、秘境駅の情報はさほど詳しくはない。ただ、本人の漏らす「なんでこんな処にあるのだろう?」「どうして作ったのに使わないのだろう?」の疑問は正直納得である。秘境駅に行きたい気持ちと、もはや列車で訪れる気力とを比較すると、気力の無さが勝つので、この本で言った気になるのだ。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ、早稲田大学卒。読売新聞社ほかを経て2002年からフリー。沖縄と島を中心に全国を周り、紀行文を執筆している。近著は『ビジホの朝メシを語れるほど食べてみた』(ユサブル)、『ニッポンのムカつく旅』(彩流社)、『何度行っても 変わらない沖縄』(林檎プロモーション)、『狙われた島』(アルファベータブックス)、『突撃! 島酒場』『肉の旅』『絶海の孤島』(共にイカロス出版)。ほか『沖縄の島へ全部行ってみたサー』(朝日文庫)、『沖縄・奄美の小さな島々』(中公新書ラクレ)、『沖縄戦546日を歩く』(彩流社)など沖縄、島関連の著書多数。早稲田大学社会人講座「実踏体感!沖縄学」「ニュースの街を歩く」ほか随時開講、ラジオアプリ「勢太郎の海賊ラジオ」でも番組「カベルナリア吉田のたまには船旅で」を随時配信。趣味はレスリング、バイオリン、料理。175cm×75kg、乙女座O型。

「2022年 『新日本エロい街紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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