pupa(5) (アース・スターコミックス)

著者 :
  • 泰文堂
3.47
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本棚登録 : 235
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803005356

感想・レビュー・書評

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  • 第1話から終始絶望感を味わさせてくれます。それは最後まで衰える事はありませんでした。

  • アニメ化され色んな意味で物議を醸した作品の最終巻
    エログロな側面ばかりが取り沙汰されましたし、実際可愛い絵柄に反して猟奇的な描写や疑似的な性行為を匂わすシーンも多く、そういうのに耐性ない方は正直キツいと思います
    他のレビューにもありますが、バッドエンドともハッピーエンドとも言い難い結末。現と夢、仏木とマリア視点では幸せな結末と形容してもいいかもしれませんが、私の印象ではメリーバッドエンドに近いやや救いのあるサッドエンド。前巻で波乱が予感された割には綺麗な結末。
    伏線も一通り回収されてますが、残念なのはサブキャラの扱い。
    強烈な存在感を放つDV親父四郎や頭のネジが何本も外れてしまったマリア、その助手の仏木など、灰汁と癖の強いキャラが出揃った最終巻なのに、兄妹二人の閉じた精神世界における心理劇に終始してしまって、その他キャラはほぼそこに居るだけ。たまに思い出したように受動的に解説するだけ。
    前巻のほうが動きと引きがありました。
    日常パートに配された現や夢の友人たちにも、もう少し登場した必然性や出番があるかと期待したのですが、最後まで駒っぽい扱いでした。
    見開きで蝶の大群が飛び立つシーンはカラーのほうが絶対映えたと思います。

    巻末にはマリアの生い立ちを綴った番外編も収録され、究極の兄妹愛の本当の意味、キャッチコピーに隠された二重の陥穽に「やられた!」と唸る。
    四コマは相変わらず充実。まるっこいデフォルメキャラが愛らしい。主役兄妹にスポットがあたるのは勿論ですが、総じて四郎が偏重されてます。四郎絡みの四コマが三本も……ぶっちゃけおまけ漫画の方が面白いかもしれない(笑)

    お話はこれで終わりだそうですが、個人的にはその後の四郎と幸子の人生がすごく気になります。

  • 各人物を中途半端に掘り下げてしまったせいで、感情移入できない感じで心情と状況がよくわからないまま終わってしまった。
    巻末の四コマでも補完しきれてない感がある。
    これだったら、食べ合ってお互いおかしくなっちゃって、意思も無くなって溶けてっちゃって羽ばたいていったよエンド!の方がシンプルで良かったかもしれない。

  • 読了。何だか切ないラストでしたなあ。この位の巻数がちょうどいい。イモムシをここまでグロく可愛く描いたマンガも珍しい。

  • グログロ漫画。
    弟が貸してくれた本。
    グロでカニバリズム。
    グロなもんで絵が汚いって言うか見ずらいんだけど
    本を読み進めてるうちに気になら無くなる。

    謎のpupaウィルスに感染して
    人食いの化け物になった妹・夢と妹を守る為、
    pupaウィルスに感染していながらも
    自ら抗pupa薬を飲んで
    夢の生き餌となる事を選んだ兄・現。
    究極の兄妹愛&グログロ漫画、完結編。

    現が何故pupaに感染しても平気だったのか
    現の子供の頃の交通事故から全ては始まる…。
    そして現が今まで妹・夢と思ってたのは実は…
    孤独な時間を兄妹2人きりで生活してた為
    深い絆があり、もはや現と夢は本物の兄妹。
    2人はpupaとして
    永遠に続くサイクルをここで断ち切る。
    どうこの物語が終わるんだろう?って思ってたけど
    綺麗に纏めたなぁ。

    2人は一つ。羽ばたいていく。

  • 蛹のままなら良かったのにと言いたいくらいのいけてない中身を羽化させちゃいました。

  • 本人達にとってはこれがハッピーエンド?

  • 結局いろんな愛のお話になるのかなこれ。

  • 全5巻読了。
    夢が死んだと思えば分裂してたり、マリアが島と同化したり、カオスな展開だな~と思ったけど、最後はまとまっていてよかったと思う。
    マリアと仏木の番外編あり。

  • 赤い蝶が飛んでいたことですし、
    幕引きについてはある程度『そう終わるのかぁ』と思いましたが、問題なのは外伝ですね。
    いや、ここが一番の驚きですよ。
    確かに愛の傷跡はどうしてなのかなぁって思っていましたが、ここにも兄弟愛があったんですね。
    なんつーか、本当に「えっ」っていう話が最後にありましたよ……。
    やっぱ、人間ってのはよくわからない存在ですね。
    性癖もそうですね、色んな人間がいる。

    『pupa』とは人間の根本ってどういうものなのかを考えさせる作品だと思います。
    極端な話、化け物は誰なのか……?
    そういう観点で見ると、自分自身ですね。
    相手を殺してしまうかもしれない恐怖、自分が嫌い。
    現が人間という概念を教えてくれたからこそ、夢が人間でいようと忘れてしまう。それもまた人間らしさなのかなぁと。
    つらいことがあるとショックで忘れたりしますし、それ以外でも人間はよく忘れてしまいます。
    そういうリセットがpupaもあるようですが、愛に勝るものはないのかなぁと。
    興味、愛、嫉妬、執着。
    うーん、難しい。
    濃度が強い物語なんだろうと思います。
    ぶっちゃけ、頭のなかで処理が追いつかない。

    毒には毒を、愛には愛を。

    そういう作品だったのかなぁと、最後に一言。

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