「忘れっぽい」「すぐ怒る」「他人の影響をうけやすい」etc. ADHDコンプレックスのための“脳番地トレーニング"

著者 :
  • 大和出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804763484

作品紹介・あらすじ

大人になって発症したり、様々な症状に隠れたり、見過ごされがちなADHDが存在する。発達障害の人から、うつや不眠、お酒・恋愛・ネット依存に悩む人まで、その対処&改善方法を1万人の脳MRI画像を見てきた医師が解説!

感想・レビュー・書評

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  • ADHD的傾向を改善するために購入。

    この本では、ADHDを改善するためのトレーニングが紹介されている。
    各トレーニングには、主観的に良さそうと思えるものもあれば、どうなんだろうと思うものもあり、データによる客観的な情報の信頼性が不足しているように思えた。

    まず、脳番地という脳の機能を細分化したものを説明され、その各脳番地の機能を向上させることで、ADHDが抱える諸問題に対処しようというスタンスでこの本は書かれている。
    これまで、ADHDには対処療法的なアプローチしか対処のしようがないと思っていたが、脳の機能を向上することで健常者に近づくことができるという考え方には、ロマンがあるなと思った。

    しかし、私としては、まず最初に自分がどの種類のADHDで、そのADHDにはどんな脳番地の傾向があって、その改善に必要なトレーニングが何なのかを知りたかったが、そこら辺が体系的に整理されておらず、分かりにくいと感じた。

  • 「脳番地トレーニング」とあるので何か脳トレの方法でも書いてあるのかと思ったがとくにそういったことは書かれておらず、悩み別にアドバイスが述べられているだけのよくある本だった。
    しかもそのアドバイスもしょうもないものが多い。過去の嫌なことを思い出してしまう→占いをして未来に意識を向けましょう、とか…。あるいは川柳を作りましょうとか、反復横跳びをしましょうとか(そんなこと続けられるか)
    著者は脳内科医だが、特にそれらしい知見もデータも根拠もほとんど書かれておらず、肝心の「脳番地」とは一体何なのか?なにもわからないまま本書は終わる。

  • ADHDの特長ではなく、
    欠点が色濃く書かれていた印象。

    この障がいをなんとか薄めるのではなく、
    活かす本であってほしかった。

  • ADHDとは何か?また、どんなパターンがあって、どんな対策が打てるかという本。

    鬱病とか同じで、今までは病気であると思われていなかったが、近年病気と定義された類のものだと思う。

    人には多かれ少なかれ、得手不得手があるはずで、そのどこからが疾患かというと、その切り分けは難しい。

    だからこそ、病名をつけてしまうことには、いい面、悪い面、両面あると思う。

    救われる人もいるだろうし、「あ、俺って病気なんだ」と思う人もいそう。

    病は気からって言葉もあるし、とっちがいいかは微妙なところ。

  • ADHDの性質を脳番地ごとに解説、対処法を解いてくれる。自分はADHDかはわからないけど、その傾向があると思う。読んでいて自分は特殊なんだと実感しつつ、そんな特性と向き合って対処していかなきゃと思った。日頃さりげなく失敗からやり方を考えている。これは普通じゃないのかな?誰しも失敗から改善しようとすると思う。逆に普通の感覚を知りたくなった。

  • 当事者や周囲の人が困ると感じる様々な言動の原因として、ADHDが潜む可能性があることがよく分かった。紹介されているトレーニングの数が少なく、その点は少しものたりないが、ADHDについての理解が深まった。

  • なかなかおもしろかった。
    は?と思うことや、それは違うと思うことも書いてあるけど、なるほど的なことがまあまあ参考になるし、目からちょいウロコやった。

  • いやいやいや、だめでしょこれ

    全部の症状をADHDってくくってるけど、著者は脳内科医・医学博士ではあるけど、精神科の知識がごっそり抜けている。出版社もよくこれで通したな、、、。
    愛着障がいや精神病が発端でこういった症状を呈することがある。読者は症状の原因を見誤ってしまったら、症状の改善が遅くなってしまいます。
    脳の発達に課題が多い原因が、本当に発達障害(ADHD)なのか、ストレス要因で脳が萎縮して症状が発現してるのか、見誤ると対処が間違って何年も無駄にする人が出てきます。

    著者の本はけっこう読んできて面白い本が多いけど、これに関しては精神医学の知識や多方面からの確認を怠りすぎ。出版社も悪い。

  • この類の本あるあるの「それができたら苦労しない」という内容でした。脳番地という概念でADHDを分類していますが、それに意味があるようには思えませんでした。結局のところ、「自分の傾向を自覚し、観察する」「ノートやメモに書くなどして、なるべく自分の頭(特にワーキングメモリ)を使わなくて良いクセをつける」ということかなと思います。

  • 著者は脳専門の医師で、MRIでADHDが診断できるようになったそう。
    この本では、診断なしに自分の傾向から弱い“脳番地”を推定し、苦手を克服するためのトレーニングを学べます。

    8つのタイプのすべてに当てはまりそうだったり、改善策が「こんなのでいいの?」というものがあったり、これ1冊で解決!とは言えませんが、自分の苦手がわかっていたら、いくつか試してみるとよさそう。

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著者プロフィール

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学音読法や脳番地トレーニングメソッドを開発・普及。独自開発したMRI脳画像診断法を用いて、小児から高齢者まで1万人以上の診断と治療を行う。

「2023年 『美文字脳を育てる「点つなぎ」ペン字練習帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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