苦渋の選択 ‐ 対外政策変更に関する理論

  • 千倉書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805110744

作品紹介・あらすじ

国家は、わずかな利益のために行動を変えるこことはない。では過去、外交上の重大な政策変更はなぜ行われたのか。その理由を求めて様々な事例を用いた数値化理論化を行い、各アクターによって「苦渋の選択」としての政策変更のメカニズムを明らかにする。2008年世界国際政治学会最優秀図書受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 対外政策変更に関する理論なんだけど、その他国際関係論全般に言えることを勉強させてもらった。
    この理論については、民主的で高度に官僚的な国家は独裁的で官僚的でない国家よりも惰性等で対外政策の変更は起こりにくいという第一の仮説、政策が何度も失敗したか大破綻をきたすかした時に対外政策変更が起こりやすいという第二の仮説、利得と損失が同等ならば利得を得るよりも損失を回避するためにコストを負担しリスクをとるというもの。フォークランド紛争でのアルゼンチン、北方領土問題における日本、ベトナム戦争とアメリカ、対米自由貿易とカナダでの事例をみながらこの理論を試運転している。

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著者プロフィール

デイヴィッド・ウェルチ(David A. Welch)ウォータールー大学(カナダ)教授、Ph.D.1960年生まれ。1983年トロント大学トリニティ・カレッジ卒業。1985年ハーヴァード大学修士課程修了。1990年ハーヴァード大学にてPh.D.を取得。ジョセフ・S・ナイの愛弟子であり、世界中で使用されている国際政治学の定番テキスト ” Understanding Global Conflict and Cooperation” (9th ed., Pearson Longman; 日本語では田中明彦・村田晃嗣訳 『国際紛争』 原書第9版として有斐閣から刊行)の共同執筆者として知られる。

「2016年 『苦渋の選択 対外政策変更に関する理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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