何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55

著者 :
  • 中経出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806141976

感想・レビュー・書評

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  • 主に大学受験の小論文への対策として受験生向けに書かれた本。

    さすが、著者は代ゼミの国語の講師だけあって、短時間で明快に要点を教えてくれる。
    受験生がおちいりやすいガッカリ答案を例示し、お兄さん的な視点から共感しつつ、それじゃダメでしょ!と突っ込みをいれ、スッキリ答案を示す。

    具体的でわかりやすい。

    趣旨は明解で、小論文の課題について、何を問われているかを、きちんと意図を組まないと、ぼやけた論文になってしまいほとんど点が付かないよ。
    ということ。
    要は受検の国語の問題と同じで、「問い」が厳密に何を聞いているか、きちんと日本語を読みましょうということ。

    ・意見を述べよ・・・意見とは提案である。
    ・小論文=問題点+解決策
    ・課題文はメッセージにより4つに分類
     抽象的テーマ・・・具体例
     具体的問題の説明・・・解決策
     具体的問題の提案・・・賛成/反対(反対の場合は代案を)
     意見対立型・・・双方の立場を公平にジャッジ(自分の立場のメリデメと共に)
    ・序論、本論、結論
     序論:問題提起
     本論:問題の原因分析
     結論:解決策
    ・客観的に説明する
     必要性は「それがないと困ること」
     気持ちや推測は、事実に代弁させる
    ・問題解決、対処策
     問題とは「命やお金にかかること」(重要度を意識)
     問題を具体化すると本質が見えてくる
     困るかも知れない事(未来)よりも既に困っている事
     問題提起は気分よりも「実害」
     心がけ、罰則よりも「仕組」
     予防と対処を区別する
    ・志望理由
     過去の思い出よりも将来のビジョン
     社会貢献のビジョン
     自己PRは事実を書き連ね、肯定否定評価を織り込む
     どん底から這い上がる過程で学んだことをアピール

    本書で改めて、予備校の先生の凄さを感じた。
    - 物事の本質をつかみ、要約する。余計な要素を排除し明確化して伝える。
    - お客様(受験生)の視点に立った説明
      「ぶっちゃけ、大学が本当に求めているのは就職できる人材」とか。ストレートな物言い。学校の先生ではとても言えない。

    ビジネスの場で求められていることと同じ、有名講師は当然ビジネスの場でも輝けるでしょう。

  • 『書く作法(ルール)を知る(入門編)』
    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/777615

  • 大学生はコレ読めばイイと思う。
    しかも薄めだ。

  • つかみ所のない入試科目である小論文において、得点に必要なポイントを課題文の理解と対処、段落の構成法、日本語のルールなど細やかに教えてくれる。個人的にはロジカル・シンキングや問題解決の5章が参考になる。

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著者プロフィール

「問題解決型ビジネス国語」を指導する企業研修・ビジネスセミナー講師。CSS公務員セミナーでは教養論文の講義も担当する。代々木ゼミナール講師時代、小論文を「問題解決の科目」と再定義することによって合格率を倍増。浪人生のゴチャゴチャになった頭を整理するツールとして「ミニマルシンキング(論点を最小限に絞る思考法)」を開発する。NHK Eテレ「テストの花道」はじめテレビ、雑誌でも活躍するほか、著書は台湾、中国、韓国などアジア諸国でも翻訳出版される。

「2021年 『資料と課題文を攻略して合格答案を書くための 小論文のオキテPRO』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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