- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806141976
感想・レビュー・書評
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主に大学受験の小論文への対策として受験生向けに書かれた本。
さすが、著者は代ゼミの国語の講師だけあって、短時間で明快に要点を教えてくれる。
受験生がおちいりやすいガッカリ答案を例示し、お兄さん的な視点から共感しつつ、それじゃダメでしょ!と突っ込みをいれ、スッキリ答案を示す。
具体的でわかりやすい。
趣旨は明解で、小論文の課題について、何を問われているかを、きちんと意図を組まないと、ぼやけた論文になってしまいほとんど点が付かないよ。
ということ。
要は受検の国語の問題と同じで、「問い」が厳密に何を聞いているか、きちんと日本語を読みましょうということ。
・意見を述べよ・・・意見とは提案である。
・小論文=問題点+解決策
・課題文はメッセージにより4つに分類
抽象的テーマ・・・具体例
具体的問題の説明・・・解決策
具体的問題の提案・・・賛成/反対(反対の場合は代案を)
意見対立型・・・双方の立場を公平にジャッジ(自分の立場のメリデメと共に)
・序論、本論、結論
序論:問題提起
本論:問題の原因分析
結論:解決策
・客観的に説明する
必要性は「それがないと困ること」
気持ちや推測は、事実に代弁させる
・問題解決、対処策
問題とは「命やお金にかかること」(重要度を意識)
問題を具体化すると本質が見えてくる
困るかも知れない事(未来)よりも既に困っている事
問題提起は気分よりも「実害」
心がけ、罰則よりも「仕組」
予防と対処を区別する
・志望理由
過去の思い出よりも将来のビジョン
社会貢献のビジョン
自己PRは事実を書き連ね、肯定否定評価を織り込む
どん底から這い上がる過程で学んだことをアピール
本書で改めて、予備校の先生の凄さを感じた。
- 物事の本質をつかみ、要約する。余計な要素を排除し明確化して伝える。
- お客様(受験生)の視点に立った説明
「ぶっちゃけ、大学が本当に求めているのは就職できる人材」とか。ストレートな物言い。学校の先生ではとても言えない。
ビジネスの場で求められていることと同じ、有名講師は当然ビジネスの場でも輝けるでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『書く作法(ルール)を知る(入門編)』
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/777615 -
大学生はコレ読めばイイと思う。
しかも薄めだ。 -
つかみ所のない入試科目である小論文において、得点に必要なポイントを課題文の理解と対処、段落の構成法、日本語のルールなど細やかに教えてくれる。個人的にはロジカル・シンキングや問題解決の5章が参考になる。