「技術のある会社」がなぜか儲からない本当の理由――「技術力」だけでは儲からない。価格競争を避けるしくみをつくれ!

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  • 中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806142492

作品紹介・あらすじ

付加価値の高い仕事をしているにもかかわらず、それをビジネスにつなげることが出来ていない中小企業にむけて、自社の強みを発見し、ビジネスにして利益につなげる方法を徹底的に解説します。

感想・レビュー・書評

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    技術

  • コンサル系の偉い人が書く本の悪い例。正直いって片手間で書いたんじゃないかと思った。
    今までにもこういう本はあるし、現場の人間も勉強しながら、何とかもっと良くならないか、と思ってやってるわけで。そこで、本書のような空中戦の域を出ないアドバイスみたいなものを並べられてもどうも腹に落ちない。内容は「正しい」かもしれないが、なんだか軽い。
    個人的1400円のビジネス本程度だからギリギリ許せるレベル。敢えてあっさりした内容にしているんだったら、それはそれでいいのだが、他にもっといい本があるのではないか。

  • チェック項目10箇所。本書では、私のコンサルティング経験を踏まえ、差別化を可能にする「自社の強みの見つけ方」や、価格競争を避ける「ターゲットの絞り込み」、中小工場でできる「大企業を新規開拓する集客・営業手法」などについて、事例を交えて具体的に述べていきます。「成長期」であれば、技術を磨き、くる仕事をきちんとこなしていれば、それで安泰でした、ところが「成熟期」になると、くる仕事をこなすだけでは、十分な仕事量が確保できないばかりか、いつの間にか価格競争に巻き込まれることになります。「守り」から「攻め」の姿勢にギアチェンジをしようとすると、まず求められる力が、自ら顧客を増やしていく力である「集客力」であり「営業力」なのです。自社を差別化する上での考え方としては、次の3つの方法を挙げることができます、①「技術」で差別化する②「利便性」で差別化する③「価格」で差別化する ひとつ明確に言えるのは、「国内で差別化が図れていないビジネスモデルでは、海外に出ていっても絶対に成功できない」。創業10年後の存続率が3割もないということから、「いかに会社が潰れやすいものなのか」ということがよくわかります、つまり、逆に考えれば、これだけ厳しい競争環境の中で生き残っているあなたの会社に、強みがないはずはないのです。【自分の値打ちは自分だけではわからない】利便性を切り口にした差別化というのは、「汗」を出すか「知恵」を出せば、短期的に実現することが可能です、社長の決意ひとつで、強みは1日でつくることもできるのです。自社で「付加価値より価格を重視した設備導入」をしているため、自社の仕事そのものも「付加価値よりも価格重視」となってしまうわけなのです。いまの時代、「会社は学校」です、学校はもちろん、家庭内でもまともな教育がなされていないケースが大半です、教育がなされていたとしても「親や学校に守られた学生としての教育」と、「ひとりで社会の荒波を越えていくために必要な教育」というのは根本的に異なります、後者の教育は職場でなければ行うことはできません、だからこそ、すべての経営者・リーダーは「会社は学校である」という考え方を前提にしていただきたいのです。

  • 割とオーソドックスな理論の語り直しも多いが、こうして一つの視点のもとに並べられると、判りやすいし、頭に入りやすい。普段考えていること、感じていることをきちんと説明してもらった感じも強く、個人的に好印象。会社で若手に勧めてしまいそう。
    集客商品と最終商品の下りは、知らなかった話なので、勉強になりました。

  • 日本に存在する会社の99.7%の中小企業。
    本書はその中でも下町の町工場や何十年もその技術に対して精通している職人を有する、いわゆる「技術力はすごい!けど、なんで儲からないのだろう?なんで苦境なの?」という会社を対象にした話。

    本書では苦境に陥る原因の一つに製品を差別化できずに価格競争に巻き込まれてしまうことが挙げられている。
    また、前提条件として、「自社の強み」がそもそも何なのかがわからないといった事象も発生しており、何を強みにし、他社と差別化して良いのかわからないといった中小企業が多いとのことだ。

    あと、気になった点として、
    「短所を直しても平均点以下」という指摘。
    これはドラッカーの著書でも同じような事柄が書いてある。
    むしろ、強みを伸ばしていかなければならない。
    ここで大事なことは、強みとは何かということ。それを把握しなくてはいけない。これは会社だけではなく、個人にも言える話であると個人的には思うことだ。

    後半はどういって顧客に売っていこうか、大企業とどのように取引をすればいいのかといった営業的な話。掻い摘んで言うのであれば、顧客の潜在的ニーズと自社の技術の橋渡しをしろということ。機会はたくさんある。

    中小企業だけに問わず、大事な視点を学べる一冊だと思う。

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