「技術のある会社」がなぜか儲からない本当の理由――「技術力」だけでは儲からない。価格競争を避けるしくみをつくれ!
- 中経出版 (2011年11月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806142492
作品紹介・あらすじ
付加価値の高い仕事をしているにもかかわらず、それをビジネスにつなげることが出来ていない中小企業にむけて、自社の強みを発見し、ビジネスにして利益につなげる方法を徹底的に解説します。
感想・レビュー・書評
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コンサル系の偉い人が書く本の悪い例。正直いって片手間で書いたんじゃないかと思った。
今までにもこういう本はあるし、現場の人間も勉強しながら、何とかもっと良くならないか、と思ってやってるわけで。そこで、本書のような空中戦の域を出ないアドバイスみたいなものを並べられてもどうも腹に落ちない。内容は「正しい」かもしれないが、なんだか軽い。
個人的1400円のビジネス本程度だからギリギリ許せるレベル。敢えてあっさりした内容にしているんだったら、それはそれでいいのだが、他にもっといい本があるのではないか。 -
割とオーソドックスな理論の語り直しも多いが、こうして一つの視点のもとに並べられると、判りやすいし、頭に入りやすい。普段考えていること、感じていることをきちんと説明してもらった感じも強く、個人的に好印象。会社で若手に勧めてしまいそう。
集客商品と最終商品の下りは、知らなかった話なので、勉強になりました。 -
日本に存在する会社の99.7%の中小企業。
本書はその中でも下町の町工場や何十年もその技術に対して精通している職人を有する、いわゆる「技術力はすごい!けど、なんで儲からないのだろう?なんで苦境なの?」という会社を対象にした話。
本書では苦境に陥る原因の一つに製品を差別化できずに価格競争に巻き込まれてしまうことが挙げられている。
また、前提条件として、「自社の強み」がそもそも何なのかがわからないといった事象も発生しており、何を強みにし、他社と差別化して良いのかわからないといった中小企業が多いとのことだ。
あと、気になった点として、
「短所を直しても平均点以下」という指摘。
これはドラッカーの著書でも同じような事柄が書いてある。
むしろ、強みを伸ばしていかなければならない。
ここで大事なことは、強みとは何かということ。それを把握しなくてはいけない。これは会社だけではなく、個人にも言える話であると個人的には思うことだ。
後半はどういって顧客に売っていこうか、大企業とどのように取引をすればいいのかといった営業的な話。掻い摘んで言うのであれば、顧客の潜在的ニーズと自社の技術の橋渡しをしろということ。機会はたくさんある。
中小企業だけに問わず、大事な視点を学べる一冊だと思う。