印象派の名画はなぜこんなに面白いのか (中経の文庫)

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  • 中経出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806144236

感想・レビュー・書評

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  • 井出先生による「~の名画はなぜこんなに面白いのか」シリーズ。
    今回はとうとう先生のご専門である「印象派」をご案内。

    本を読んだ限りでは、この本の執筆にあたっては井出先生も相当に苦労されたのだろうなぁと感じる。
    ギリシア神話や聖書を題材にした名画や、はたまたイタリアンルネサンスの名画は、とりあえずアトリビュートや背景となる物語、ルネサンス思想、遠近法などに関する薀蓄を並べておけば、ちゃんと美術史教本として仕上がるし、そこそこ(そういう本を手に取る読者にとっては十分な程度には)面白い本になる。
    一方、印象派まで来てしまうと、はたしてこの絵の何がそんなに画期的で凄かったのか、それを説明することはなかなか難しい。観る者の感性に問いかけるしかないところも大きいし。

    ということで、それを少しでも面白く、分かりやすくするために「ギャラリートーク」形式を採用している。
    スラスラ読めて面白かったけれど、やっぱり内容としては少し薄めになってしまったかなーという印象は否めない。
    とは言いつつ、印象派が当時どのような評価を受けていたのか(「死体の肌の色」って…まぁ、言われて見てみるとそんな感じもしなくはない)等も分かり、今回も勉強になりました。

  • 読み始め…13.4.23
    読み終わり…13.5.4

    このところのマイブームとして本を読むということは然ることながら名画といわれる絵画を観ることにもすっかりハマってしまっているこの頃です。

    とはいえ名画も鑑賞すればするほどその歴史は奥深いもの..。

    観るばかりではなく、知識を読み解く折にも今後もできるだけ触れていきたいと思っています。

  • 絵画の本と言えば、分厚くて、大きなサイズの本しか、手に取ったことが無かったのに、この本は、文庫本と同じ大きさで、どこにでも、持っていける。
    また、質疑応答の説明で、そうだったのか!と、もう一度、絵を眺めてしまう。
    美術館に行っても、ざ~っとしか、目に入っていなかったのが、この本で、情景、社会背景、光の分析などなど、興味深い視点からの見方を、教えてくれる本である。
    私は、絵画に深く、接していない初心者(ブータン、バジール、シスレー、カイユボット、ゴンザレス、カサット、も、知りませんでした。)なので、、この鑑賞ガイドは、これから、美術館に行くときに、持参できて、重宝すると、思う。

    この本の他に、「聖書の名画はなぜこんなに面白いのか?」
    「ギリシャ神話の名画はなぜ紺に面白いのか?」「ルーヴルの名画はなぜこんなに面白いのか?」と言う本も、中経出版から出ている。
    ゆっくり、読んでみたいと、思う。

  • 印象派前のコロー、ミレー、クールベから、マネ、モネ、ルノワール、シスレー、新印象派、ポスト印象派、象徴主義等を網羅。コンパクトにまとまっていていいです。

  • 4〜3

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著者プロフィール

東京純心女子大学教授

「2004年 『新版・美術館学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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